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読売新聞 12月4日(土)18時7分配信

厚生労働省によると、昨年の離婚件数は25万3353組で、2分4秒に1組が別れている計算だ。

 東京では昨今、「離婚式」が人気を集めているという。離婚式を再出発のための区切りにしたいということらしい。

 8月下旬、東京・浅草。2台の人力車に別々に揺られた男女が到着したのは「離婚屋敷」だった。参列者は20〜30代ぐらいの15人。正装の人や「御終儀」と大書された祝儀袋を持つ人も。ここで離婚式が始まるのだ。

 会場は古い民家のガレージを転用した。冒頭、友人代表の女性(28)が「正直どう言っていいか悩みましたが、離婚しても友達でいてください」とあいさつ。しんみりムードが漂う中、夫婦は目の前に置かれた結婚指輪を見つめ、一緒にハンマーを握った。式を主催する千葉県浦安市の寺井広樹さん(30)が厳かに言う。

 「二人で行う最後の共同作業ということになります」

 次の瞬間、夫婦はハンマーを振り下ろした。ぐにゃり。指輪は折れ曲がった。

 その指輪をカエルの形をしたモニュメントに入れ、式は終了。友人代表であいさつした女性は、「お葬式とも違う悲しみがありますね」と戸惑い気味に語った。

 夫婦は2003年10月に結婚。6歳の長男がいる。

 会社員の夫(34)と、居酒屋で働いていた妻(32)は生活がすれ違い、夫の浮気も発覚。約1年前から離婚に向けた話し合いを続けてきたという。式後、夫は、「指輪をつぶすことでスッキリした」と笑顔を見せた。

 元派遣会社社員の寺井さんが離婚式を個人で始めたのは昨年4月。評判は広がり、今年3月からは旅行会社と組んで「離婚式ツアー」を始めた。これまで計54組が式を挙げ、来月下旬まで予約が埋まっているという。

 都内のパート女性(41)は昨年12月、離婚から10年の節目に式を挙げた。「2人の息子を育ててきた自分への区切りだと思って申し込んだ。次の人生のステップになった気がします」と振り返る。

 寺井さんは、「式を挙げたことで友人たちから励まされ、逆に離婚を思いとどまるご夫婦も1割程度いるんですよ」と話す。


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