|
夕刊フジ 12月15日(水)16時57分配信
来季がメジャー9年目になる松井。ヤンキース、エンゼルスに続く3チーム目の所属球団、アスレチックスには完全に買いたたかれた。米メディアによると、年俸は425万ドル(約3億5000万円)プラス出来高。両膝の故障、年齢、下降線にある成績から足もとをみられた格好だ。
今季エンゼルスでの年俸600万ドル(約5億円)と比較しても大幅に下回る。大リーグ選手の平均年俸は約300万ドル(2億5000万円)で、主砲として期待されるものの条件面では厚遇されていない。しかも、外野手としてではなく、指名打者専用としての契約で、納得のいく契約とは言い難い。
ただ、松井にとってはやむを得ない決断だったにちがいない。エンゼルス首脳陣からの評価が想像以上に低く、残留の道が閉ざされた。積極的な移籍交渉を進めていたホワイトソックスも左の大砲アダム・ダン(ナショナルズからFA)を獲得。結果的に、アスレチックス以上の条件を提示する球団はなかった。
松井も自分の置かれた立場を理解。「この年になるとプレーできることが大事。金額は関係ない」と、昨オフのエンゼルス移籍時にしみじみと話していた。このときもヤンキース時代の年俸1300万ドル(10億9000万円)から半減した。
もし、大リーグにこだわらず、日本帰国も視野にいれていたら、金額的にはもっと割のいい契約を手にしていた可能性もある。たとえば、2009年にマリナーズとの契約を破棄して帰国した阪神の城島健司捕手(34)。年俸4億円の4年契約を結んでいる。しかし、松井には最初から帰国という選択肢はなかった。
一方で環境面だけは譲らなかった。ヤンキース時代から随行している通訳と個人広報担当者の報酬支払いを契約に盛り込ませている。
「想像よりも金額は低かったが、金額よりも通訳と個人広報の方が松井には大事だった。契約には出来高もある」と地元紙サンフランシスコ・クロニクル紙のスーザン・スラッサー記者は伝えている。
経営の効率化が旗印のアスレチックスは、年俸は買いたたいたが、個人スタッフは必要な存在と認めた。リストラ王、ビリー・ビーンGMとしては、松井への最大限の配慮だったかもしれない。
|