|
河北新報 3月29日(火)14時44分配信
東日本大震災の津波により浸水した面積が、仙台市若林区で区域全体の56.9%に達していたことが、国土地理院の分析で分かった。仙台市周辺の沿岸部は平地が広がっているため、記録的な津波が陸地深くまで押し寄せ、浸水面積が拡大したとみられる。
国土地理院の分析によると、仙台市周辺の浸水状況は表の通り。仙台市は若林区のほか、宮城野区も区域のほぼ3分の1が浸水した。多賀城、名取両市も市域の3割程度に及んだ。
津波は沿岸から2.5〜4キロまで入り込み、仙台東部道路の西側や宮城野区のJR仙石線中野栄駅、名取市の仙台空港周辺なども浸水エリアとなった。
津波は名取川の河口から約6キロ上流まで逆流し、太白区でも川沿いの土手などで浸水があった。
浸水エリアは、若林区や名取市では農地、森林、荒れ地などが7割を占めたのに対し、多賀城市では半分が住宅地や市街地だった。
国土地理院は空撮写真を基に、青森県から福島県までの太平洋沿岸で浸水面積が少なくとも計443平方キロに上り、宮城県では326平方キロに上ることを確認。市町村別にデータを整理した。調査が終わっていない地域もあり、浸水面積は今後変動する可能性もある。
港湾空港技術研究所の現地調査によると、震災による津波は仙台港で7.3〜8メートル、若林区の深沼海岸で9.7メートル、仙台空港ターミナルビルで5.7メートルの高さに達した痕跡が確認されている。
<自治体別の浸水状況>
面積 浸水面積 浸水率
仙台市宮城野区 58 20 34.5
仙台市若林区 51 29 56.9
仙台市太白区 228 3 1.3
多賀城市 20 6 30.0
名取市 98 27 27.6
※面積は平方キロ、浸水率は%
|