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河北新報 4月5日(火)14時11分配信
東日本大震災で都市ガスの供給がストップした仙台市。住宅地から徐々に復旧が進む一方、中心部はなかなか供給が始まらず、都市ガスを利用する飲食店がやきもきしながら再開を待つ。代替熱源でやりくりする店も出てきたが、供給再開まで休業という店もある。
青葉区本町の中華料理店「香満楼」を営む連滄龍さん(48)は震災後、自宅で調理したものを持ち込む形で営業を再開。その後は購入したIH調理器1台を使って、店を切り盛りする。
悩みは火力不足。ガスなら一度に5人分作れるが、せいぜい2人分。弱火でできるマーボー豆腐やショウガ焼き定食、五目あんかけのご飯と焼きそばに限っての営業だ。
「ラーメンが作れないのが痛い」と連さん。ラーメンはスープ、麺など同時に四つのかまどが必要で、調理器1台では作れない。「出せないと断るのが一番心苦しい」と早期復旧を願う。
青葉区中央の仙台国際ホテルは電気釜やカセットコンロ、プロパンガスを駆使し、震災後もパンや弁当を販売。ロビーラウンジの臨時レストランでランチも再開させた。
高圧の大口需要のため一般とは別に3日に都市ガスの一部が復旧したが、レストラン再開のめどは立たない。同ホテルは「できるところから営業したい」と本格復旧を望む。
青葉区一番町のカレー店は「長時間煮込む作業が必要で、他の熱源は使えない」と震災以来、休業が続く。「収入源がない。せめて復旧のめどが分かれば」と嘆く。
市ガス局によると4日現在、同局が都市ガスを供給する3市3町1村全体で復旧率は40.0%。住宅地が先行する形で、飲食ビルが多い仙台市中心部はほとんどが未着手。「飲食ビルなどはガス関連設備が多く、より専門的な作業が伴う」(市ガス局)ためという。ただ5日からは中心部でも、開栓に向けた修繕作業に一部で入ったという。
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