|
河北新報 4月5日(火)14時11分配信
東日本大震災の避難所となっている仙台市宮城野区の高砂中が、校庭に放置されたままの車両の取り扱いに苦慮している。津波で海水を含んだ泥をかぶり、動かなくなった車約60台が置き去りにされている。学校側は「授業を再開しても、体育や部活動に支障が出る」として解消へ向け緊急対策に乗り出す。
指定避難所の高砂中は3月11日、地震発生後に津波が押し寄せ、校舎の1階が浸水。避難した人たちが校庭に止めた車も泥水に漬かった。こうした車は学校周辺の道路も含め、約200台にも上った。
長井真一教頭は「避難した時に校庭内に入りきれなかった車が校門をふさぎ、物資を届ける車両が立ち往生したこともあった」と話す。
所有者の一部は、レッカー車を使うなどして車を引き取っていったが、約60台がまだ校庭内に点在している。所有者と連絡を取ろうにも、避難所支援業務に忙殺され、手が回らなかったという。
校庭は泥がたまり、凹凸が残ったまま。「泥の撤去と地ならし作業は、ただでさえ1カ月程度かかるというのに、車が邪魔をして作業の見通しは立っていない」(長井教頭)のが実情だ。
市教委学校施設課は急きょ、校庭に散在する車を1カ所に集め、可能な場所から整備する方向で検討に入った。ナンバープレートが付いている車は所有者と連絡を取り、引き取りを求める。プレートがない数台は財産価値がないと判断し、処分するという。
高砂中では4日現在、45人が避難生活を送る。1日現在の生徒数見込みは627人。始業式の日程は決まっていない。(長門紀穂子)
|