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TBS系(JNN) 4月5日(火)18時57分配信
「(警察官の)渡邉さんがいて、今の私がいると実感します。警棒を回しながら『内陸へ行け』って言ってくれたから」(鈴木和美さん)
こう話すのは、宮城県岩沼市の会社員、鈴木和美さん(26)です。鈴木さんは3月11日、仙台市沿岸部を車で走行中、仙台南警察署の渡邉武彦警部から避難を呼びかけられました。
若林区荒浜の海に近い道路を、鈴木さんの車は岩沼方向へと直進しようとしていました。しかし、交差点で渡邉警部からの誘導を受け、海から遠ざかるために右折しました。
鈴木さんは地震発生後、岩沼市内の保育園に長男を迎えに行こうと、海沿いの県道を走っていました。
「津波を甘くみていたので、そのままいつも通りの道を帰っていました。(渡邉警部が)一生懸命声を張って、みんなを誘導してくれていた感じでした」(鈴木和美さん)
鈴木さんは車を降り、仙台東部道路の路上へと駆け上がりました。振り返ると津波は目前まで押し寄せていたということです。その後、鈴木さんの長男の無事も確認されました。しかし、渡邉警部は津波にのみ込まれ、6日後、遺体で見つかりました。
殉職を県警のホームページで知った鈴木さんは、3日、渡邉警部が勤めていた荒井交番に花を届けました。
「せっかく助けていただいた命なので、悔いのない生活を送っていきたいと思います」(鈴木和美さん)
県警によりますと、東日本大震災で県内では11人の警察官が犠牲となり、今も2人が行方不明になっています。(05日17:59)
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