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産経新聞 4月9日(土)7時57分配信
7日深夜の東日本大震災の余震は、復旧が進められていたライフラインに再び被害をもたらした。東北6県で最大396万戸、8日午前11時現在でも287万戸が停電。仙台市では都市ガスの供給が再開したばかりの青葉、宮城野、泉各区の5643戸で再びガスが止まり、8日中に予定されていた2万戸弱の供給が延期されるなど混乱を招いた。
7日に27日ぶりにガスが復旧し、半日余りで再び停止された仙台市宮城野区の鶴ケ谷地区の住民は「ようやく自宅で風呂に入れるようになったのに」とショックを隠さなかった。
アルバイトの佐藤妙子さん(46)はガスが供給され、子供がお風呂ではしゃいでいる声を聞いて、生活改善への手応えを感じていた。直後に強い余震に見舞われ、ガスが止まった。「ガスがない生活にはある程度慣れたが、やっぱり不便さはある」
電気ポットでお湯を沸かして体をふく生活が続いていた太細(ださい)義一さん(79)は、供給再開後はまず風呂に入った。「やっと1カ月ぶりに足を伸ばして風呂に入れるようになったのに…」と肩を落とした。
河村良親さん(78)は、ガスコンロを使うことにガス漏れの不安を感じ、電子レンジで料理をしていた。7日の午前中にガスが開栓されると、真っ先にみそ汁を作ったといい、「電子レンジでは温度調節がうまくいかず、やっぱりガスが一番だと思った。ぜいたくを言ってはいけないと思うが、ぬか喜びになってしまった」とうつむいた。
一方、8日にガスが供給される予定だった同市青葉区国分町の繁華街では、期待が裏切られた落胆の声も。飲食店経営の千葉寿彦さん(39)は「今まではガスコンロを使っていたので、凝った料理は出せなかった。ガス再開に合わせて準備していたのに残念」と話した。
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