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毎日新聞 4月13日(水)12時33分配信
県警が東日本大震災で犠牲になった遺体を、誤って別の親族に引き渡していたことが関係者への取材で分かった。遺体は既に火葬されたが、県警は遺骨を保管し、所持品などから改めて身元の特定を進めるという。【須藤唯哉】
関係者によると、県警は山元町の沿岸部に近い雑木林で発見した遺体の身元を3月17日、「同町に住む男性(78)」と特定した。遺体安置所での確認作業では、行方不明者を捜している4人連れが遺体の腹にあった手術の痕などから「親族だ」と判断。この遺体は、4人連れに引き渡され、同23日に亘理町で火葬されたという。
しかし、県警は後日、78歳男性名義のホームセンターの会員カードや、腹に手術の痕がある別の高齢男性の遺体を発見し、同25日に78歳男性の親族に改めて連絡。県警は、高齢男性の遺体のDNA鑑定をして「78歳男性」と特定した。遺体は今月12日、県警から親族に引き渡された。
一連の身元確認に立ち会った親族の男性(71)は「身内も動揺していて、4人で見たけど分からなかった。(震災の混乱で)どうしようもない」と話した。12日の引き渡しの際には、親族のDNAと照合したことを踏まえて県警から「科学的根拠に基づいて確認した」と説明されたという。
県警によると、今月10日午後9時現在で収容された県内の遺体は8015体で、そのうち7192体(引き渡し率89・7%)が遺族らに引き渡された。
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