|
毎日新聞 4月22日(金)11時13分配信
東日本大震災が発生した3月11日、仙台市青葉区のコンビニエンスストア「サンクス仙台二日町店」=佐々木修店長(34)=が、商品を「代金後日払い」で販売し、「長時間待たなくても品物を手にできた」と多くの客から喜ばれた。この日の代金返済は震災から1カ月が過ぎた今も続いている。
巨大地震後、店員は店を閉め、外に避難。通行人らから「電池が欲しい」などと声をかけられ、午後4時過ぎに店を再開した。
停電でレジが動かなかったが、店員は再開前に「非常時なのでお客様に早く品物を手にしてもらおう」と打ち合わせ、代金後払いにすることを決めた。ためらいはなかったという。
来店者には「レジが動かないので代金は後日、落ち着いてから店に持ってきてください」と伝えた。200人以上が詰めかけ10人ぐらいずつ入店規制した。余震が頻発する中、雪模様の荒天。客からは「店を開けてくれ助かった。必ず代金を払いに来る」との声が相次いだ。1時間程で行列がなくなり、その日は閉店した。
震災後、「あの時はありがとう」と、3月11日夕に買った品数を申告したり、値段が分かるバーコードが付いた商品の包装袋を持ち込む客が相次いだ。20日には3000円程度の代金支払いがあったという。
同店は「お客様を信じひたすら品物をビニール袋に入れ、渡し続けた」と振り返った。商品の棚卸しの時に震災当時の販売金額が分かるという。【小原博人】
|