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読売新聞 5月9日(月)11時15分配信
東京電力は9日、福島第一原子力発電所1号機で、タービン建屋から原子炉建屋へつながる二重扉を完全に開放し、社員7人と経済産業省原子力安全・保安院の職員2人が原子炉建屋に入って放射線量を測った。
建屋に出入りする経路が確保されたことで、原子炉の安定冷却に向けた作業は大きく前進する。
東電は、8日夜からの二重扉の部分的な開放によって、建屋内(容積約2万5000立方メートル)の空気全体が入れ替わり、放射性物質約5億ベクレルが排出されたと試算。敷地内9地点の放射線量の測定値に増加は認められず、「周辺環境への影響はなかった」と判断した。放射性物質の急激な放出を避けるため、建屋の換気は約8時間かけて行われた。
東電は9日午前4時過ぎ、建屋の二重扉を覆っていた小部屋や建屋内の空気浄化に使ったダクト(ホース)を撤去。二重扉が開いた部分(幅約80センチ、高さ約2メートル)で、原子炉建屋とタービン建屋が通気状態になった。緊急時の避難経路を確保するため、二重扉は今後、開けたままにする。
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