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毎日新聞 5月18日(水)11時38分配信
東日本大震災で塩釜市に応援職員を大規模に派遣している三重県名張市の青年団体が17日、塩釜の避難所でご当地グルメ「牛汁」の炊き出しをした。名張市は全職員の約1割が被災自治体の応援を体験する方針で、新たな地域間交流が生まれている。
名張市は全国市長会などのマッチングで応援先を塩釜に決定。今月から交代で事務職員10人を3カ月、技術職2人を5カ月と延べ80人を派遣し、避難所運営や建物・道路の被害調査に従事している。塩釜市には現在も、全国15の自治体・機関から約50人が派遣されているが、名張市の応援規模は突出している。
行政の動きに名張商工会議所青年部や市観光協会で作る「牛汁協会」が呼応。この日、メンバー20人が塩釜市浦戸諸島や市公民館の避難所を訪れ、まちおこしで開発した牛汁500食を振る舞った。カツオだしスープに特産の伊賀牛と伊賀米の焼きおにぎりなどを入れた珍しい関西風の名物に、被災者らは大喜び。協会の奥田哲也会長(40)は「名張を知ってもらい我々にも励み。末長い支援をしたい」と話した。
名張市は1959年の伊勢湾台風で大洪水被害を受け、東海・東南海地震などの懸念もある。連休中に塩釜を視察した亀井利克市長は「日ごろの地域コミュニティー作りの大切さを痛感した。職員の貴重な応援体験を防災対策に生かしたい」と話している。【渡辺豊】
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