|
毎日新聞 5月29日(日)19時47分配信
岩手県大槌町吉里吉里(きりきり)地区の被災者たちが、がれきの中から拾い集めた廃材で薪(まき)を作った。復興への願いを込めて「復活の薪」と命名し売り出したところ好評で注文が相次いでいる。収益は地元限定の商品券に換え、参加した被災者に還元する予定だ。
薪になるのはスギやアカマツ。長年住宅の建材として使用されていたため乾燥が進んでおり、一時的に水をかぶっても中まで浸透することはないという。
きっかけは、避難所に設置された薪ボイラーの風呂の燃料に、がれき撤去で集めた廃材を活用したことだった。当初は暖を取るのに使っていた。ボランティアが「この薪、売れないだろうか」と提案。林業を営んでいた被災者の一人、芳賀正彦さん(63)らが中心となって意見をまとめ、販売を決めた。
毎日10人ほどが集まって町中や沿岸で収集し、ボランティアと一緒におので割る。廃材集めのリーダー、芳賀藤一さん(64)は経営していた建設会社も重機も流されたが、残ったトラックを廃材集めに提供。「仕事をなくしたもんもいっぺえいるけど、自分たちもやれるもんがあるなら」と、仲間と汗をぬぐう。
廃材がなくなった後も販売が継続できるように、6月から地区の裏山にある人工林の間伐を行う計画だ。価格は1袋(10キロ)500円(送料別)。購入方法などは「ふくしま薪ネット」のホームページ(http://homepage2.nifty.com/masatoshi/f_makinet/)に掲載している。【町田結子】
|