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河北新報 6月2日(木)14時9分配信
学習障害(LD)の子どものケアを目的に1日設立された一般財団法人「学習能力開発財団」(仙台市)が、東日本大震災で親を亡くした児童生徒の学習サポートにも取り組むことになった。勉強を教えるボランティア学生の派遣などが活動の中心になる。
財団は「家庭教師のアップル」を展開するセレクティー(仙台市)が、社会貢献活動の一環として設立。同社が長年取り組んできた、「読む」「書く」など特定の能力の取得が困難なLDの子どもの支援を、医師や研究者と連携しながら進める。
震災後、十分な学習環境を確保できない遺児らの存在を知り、設立に当たって遺児の学習支援を活動の柱に加えた。
5月下旬には、震災遺児となった生徒4人がいる東北生活文化大高(仙台市)をセレクティー側が訪問。学用品を贈ったほか、学習支援のための聞き取りを行った。今後は、放課後の時間帯に同校に学習ボランティアを派遣、4人に継続的支援を行っていく考え。
現在、東北大生を中心に学生ボランティア約20人が登録。仙台市内を中心に、震災遺児で学習支援を求める小中高生らを指導できるよう準備を進めている。
財団評議員の鈴木由美・セレクティー専務は「震災遺児支援もLD支援も、適切で長期的な支援が欠かせない。学習機会が奪われないよう学びの選択肢を増やしたい」と話している。連絡先は同財団0120(001)296。
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