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河北新報 6月4日(土)13時54分配信
自主財源で独自の地域活動に取り組む鹿児島県鹿屋市の柳谷町内会(通称やねだん)から、宮城県内の被災地を支援している任意団体「東北関東大震災共同支援ネットワーク」(仙台市)に、軽ワゴン車1台と絵本やおもちゃが贈られた。
支援のきっかけは、ネットワークの事務局を務めるNPO「全国コミュニティライフサポートセンター」(CLC、仙台市)から「被災地を回る車が足りない」と聞いたこと。やねだんは、子ども向け物資の運搬などに使う車を届けることにした。
車は「やねだん号」と命名され、地元の芸術家ら3人が車体に花や太陽、文房具などを描いた。5月24日に鹿屋市を出発。やねだんが主催する学習会「故郷創世塾」の全国の卒業生43人がリレーで運転し、各地で募った絵本や文房具、おもちゃを積み込んで1日に仙台市に到着。ネットワークに引き渡された。
早速、2日には宮城野区の岡田児童館を回り、現地入りしたやねだんの豊重哲郎会長(70)らが地元の親子に絵本などを届けた。長男(2)と一緒に絵本を選んだ主婦の大倉美帆さん(35)は「遠くから届けてくれた皆さんの思いがありがたい。震災後、子どもにとって絵本は本当に大事だと実感した。じっくり読んであげたい」と話した。
ネットワークで活動するCLCの岡田尚さん(26)は「車体の絵が楽しい。これを見たら子どもたちが元気になってくれる」と期待を寄せる。今後、絵本などを石巻市などにも届ける予定だ。
やねだんは住民約310人が、芋焼酎の開発・販売などで自主財源を得て、独自の地域づくりを進めている。今回の震災でも福島県からの避難者3家族10人を地元の空き家を整備して受け入れるなど、支援活動に取り組んでいる。
豊重会長は「被災地の子どもたちに、一分一秒でも早く学ぶ雰囲気をつくってやってほしい。全国の塾生とも連携し、今後も交流を続けたい」と話している。
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