災害

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毎日新聞 6月8日(水)11時6分配信

 震災津波に多くの集落がのみ込まれた県北部沿岸部は、高齢化率が高いうえ、避難による住民流出が人口減に拍車をかけている。「復興」の掛け声が大きくなる一方で、集落を維持するための模索が続く。
 「いらっしゃいませ!」。5月28日、すずりの名産地で知られる石巻市雄勝(おがつ)町に、威勢のいい掛け声が響いた。周囲は依然がれきの山だが、水産物や野菜、すずりなどを扱う19商店のテントが軒を連ねた。商工会や漁協などでつくる実行委員会が「雄勝に人を呼び戻したい」と開いた「おがつ復興市」だ。
 市によると、震災前(2月末)の町の人口4300人が、現在は4分の1の1000人弱にまで減った。仮設住宅を希望する約560世帯のうち、町内を望むのは約150世帯にとどまる。復興市実行委員長で商工会長も務める沢村文雄さん(63)は「復興の青写真を早く描かないとどんどん人が離れていく。行政の対応を待っていられない」と焦る。
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 「先祖代々の土地にもう一度戻ってきましょう」。石巻市内で5月29日に開かれた大谷川浜地区総会で、木村幸七区長(当時)が呼び掛けると、拍手がわいた。
 牡鹿半島の大谷川浜地区では、高さ20メートル以上の津波が全26世帯をのみ込んだ。牡鹿地域は高齢化率が市内で最も高い38・7%(08年)で、避難所生活を逃れ、市街地へ移るお年寄りが相次いだ。ただ「できれば戻りたい」というのが住民の思いだ。木村さんは「一度外に出たことで団結心は強まった。一刻も早い再建を行政にお願いするしかない」と話した。【村尾哲】


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