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河北新報 6月25日(土)14時12分配信
東日本大震災の大津波の被害を受けた宮城県内の農地で、がれきの撤去作業が本格化する見通しになった。県に撤去を委託した仙南地域の4市町では一部で作業が始まり、今月中に全域で着手する。仙台市は7月に作業を開始する予定。県や各市町は年度内の撤去完了を目指すが、梅雨で農地がぬかるみ、本格作業が遅れることも予想される。
県農村整備課によると、県が委託を受けた仙南地域4市町の作業対象は、名取市1800ヘクタール、岩沼市1500ヘクタール、山元町2400ヘクタール。亘理町の面積は算定中。
仙台市は7月1日、津波被害があった若林区や宮城野区の農地計1800ヘクタールで作業に入る。気仙沼、多賀城、東松島の各市も原則として独自に撤去する見込み。
県への委託について、仙南地域の自治体担当者は「(自前でやった場合)入札公告から契約までに約1カ月かかる上、工事の監督業務を行う必要があり、事務の負担が大きい」と説明した。
被災した沿岸市町のうち、七ケ浜町も委託を検討している。南三陸町は農地と宅地の全体を委託する方針。石巻市は、合併前の旧町分の農地を県に委託する方向で協議している。
撤去作業は、がれきを重機でトラックに積み込み、1次仮置き場まで運搬する。県や市町は年度内の作業終了を目指すが、「田畑が乾燥しないと重機が安定せずに作業できない。梅雨時の作業は難しい」(名取市農政課)として、作業はずれ込む可能性もある。
農地のがれきをめぐっては、農家などから「水田や畑のがれきの撤去がなかなか進んでいない」と不満の声が寄せられていた。県や各市町は行方不明者の捜索や宅地での撤去を優先してきた。
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