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河北新報 8月17日(水)6時10分配信
東日本大震災後、犠牲者の家族による労災申請の件数が宮城県内で1000件を突破したことが16日、宮城労働局の調べで分かった。1947年に現行の労災制度が確立されて以降、最大規模の申請件数という。同局は最終的に1500〜1600件の申請を見込んでいる。
震災発生から15日までの、宮城県内のけがを含む労災申請件数は1253件。このうち、遺族による補償の給付申請は1005件に上った。死亡が確認されたのは926件。79件は行方不明のままの申請だった。95%以上が津波による犠牲者とみられる。
1005件の申請のうち、839件の支給が決定。1件につき少なくとも一時金300万円が支給されることから、支給総額は現段階で25億円を超えている。
宮城県内の労働基準監督署別の遺族による申請件数は表の通り。古川、大河原、瀬峰の内陸部の各署でも、勤務中に沿岸部で津波に遭い、死亡したケースがほとんどを占めた。
同局によると、業種別では運送業のほか、病院や高齢者福祉施設、水産食品加工業などの従事者の遺族による申請が多い傾向にある。
月別では、5月が最多で388件。以下、6月の254件、7月の144件、4月の134件、8月(15日まで)の85件となった。
15日現在の岩手県での遺族申請は399件、福島県は131件。震災による宮城の人的被害の大きさがあらためて示された形だ。宮城県内の前年度の遺族申請は75件だった。
宮城労働局は「請求をちゅうちょしたり、受給できることを知らなかったりする遺族もいるのではないか」と分析。事業所を通じて受給資格者の調査を進める一方、「資格のある方は最寄りの労基署に相談してほしい」と呼び掛けている。
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