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河北新報 9月21日(水)13時46分配信
台風15号の大雨で21日朝から、宮城県内各地で市民生活に影響が出た。東日本大震災で津波被害を受けた仙台市宮城野区蒲生屋敷では道路が冠水。深さ約60センチほどの場所もあり、雨水は被災家屋の玄関先まで迫った。JR仙台駅発着の在来線は終日運休となり、多くの利用客が対応に追われた。
同地区の無職我妻勝さん(67)は津波で自宅の1階が浸水。避難所やアパートに移り住みながら自宅を修繕した後、4月下旬に自宅に戻った。
我妻さんは「冠水した道路から雨水が敷地に入った。津波被害からようやく回復したのに、今度は台風が来てつらい。自宅の浸水だけは勘弁してほしい」と嘆いた。
同地区は周辺の道路が冠水し、自主的に避難を始める住民もいた。
同じく津波被害を受けた宮城野区中野でも道路が冠水。被災した建物の解体工事をしていた男性(33)は「震災でマンホールが開いて、そのままになっている場所もある。目印として置いたコーン標識も流され、通った人が落ちないか心配だ」と語った。
在来線が終日運休となったJR仙台駅中央改札前には市民や観光客らが次々に訪れ、駅員が列車運休証明書を手渡したり、バスなど代替移動手段を紹介したりした。
仙台市青葉区の団体職員宮西勝子さん(37)は、仕事のため仙山線の東北福祉大前駅まで移動する予定だった。「仙山線はよく運休するので、仕方ない。これからバスで仕事に行きます」と話していた。
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