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産経新聞 10月5日(水)7時55分配信
【ロンドン=木村正人】スウェーデン王立科学アカデミーは4日、2011年のノーベル物理学賞を、宇宙の膨張が加速していることを超新星の観測で突き止めた米カリフォルニア大バークレー校のソール・パールマッター教授(52)、オーストラリア国立大のブライアン・シュミット特別教授(44)、米ジョンズ・ホプキンス大のアダム・リース教授(41)の3氏に授与すると発表した。
同アカデミーは「宇宙の膨張が加速しているというのは彼ら自身の予想を見事に裏切る発見だった」と3氏の業績をたたえた。
パールマッター氏は1988年から、シュミット、リース両氏は94年から寿命の最後に大爆発を起こす超新星の観測を開始。宇宙の遠方にある50個の超新星の光が予想に反して弱くなったことから、140億年前に起きたビッグバン(大爆発)による宇宙の膨張が加速していることを突き止めた。
研究は、通常の物質と宇宙にある見えない物質(暗黒物質)だけでは観測された宇宙膨張の加速を説明できないことから、膨張を加速する力として働く真空の「暗黒エネルギー」の存在を指摘した。全宇宙物質の約4分の3が暗黒エネルギーとされるが、その実体はナゾに包まれている。
世界は炎か、氷で終わるのかという問いがあるが、宇宙膨張が加速していれば世界の終末は氷になるという。授賞式は12月10日にストックホルムで行われる。賞金1千万クローナ(約1億1千万円)の半分がパールマッター氏に、4分の1ずつが他の2氏に与えられる。
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