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河北新報 12月28日(水)6時10分配信
 民主党の斎藤恭紀氏(衆院宮城2区)は27日、野田佳彦首相の消費税増税方針などに反対し、離党する考えを表明した。離党届を28日、党本部に提出する。党内の若手議員らとともに、年明け以降の新党結成を目指す。
 斎藤氏は、民主党を除籍(除名)された無所属の松木謙公氏(衆院北海道12区)、同党の中後淳氏(衆院比例南関東)らと26日夜に会い、党を離れ、新党の結成に動くことを決意した。
 斎藤氏は「デフレ下の増税やTPP(環太平洋連携協定)への前のめりな姿勢など、党は大きく変節した。八ツ場ダム(群馬県)建設再開問題などで自らマニフェスト(政権公約)を破り捨てている」と党を批判。「葛藤はあったが、有権者との約束を実現するために新しい勢力を結集する」と話した。
 小沢一郎元代表と26日に会談した経緯も明かし、小沢氏からは「犬死にしてはいけない」と慎重な行動を促されたが、最終的には意向を尊重する考えを示されたという。
 民主党では中島政希氏(衆院比例北関東)が24日、八ツ場ダムの建設再開決定に異議を唱え、離党届を提出した。石関貴史氏(衆院群馬2区)は27日、同様の理由で党副幹事長の辞表を提出した。小沢一郎元代表に近い内山晃氏(衆院千葉7区)も斎藤氏らに同調する意向を示している。
 消費税増税の方針をめぐって党内では斎藤氏のほか、複数の若手議員が離党を検討。政党要件を満たす5人以上のメンバーは確保できるとしており、新党結成の動きが加速する可能性もある。内山氏は27日夜、記者団に「(離党者は)10人規模になる。28日は第1弾だ」との見方を示した。

<一問一答>

◎八ツ場ダム建設再開引き金/消費税増税官僚の言いなり

 民主党離党を表明した斎藤恭紀氏(衆院宮城2区)は27日、河北新報社の取材に応じ、「政権は誤った方向に進んでいる。『反TPP(環太平洋連携協定)』『反デフレ下の増税』『脱原発』を旗印に、思いを同じくする仲間とともに決起したい」と強調した。一問一答は次の通り。

 ―離党の背景は。

 「これまでもTPPへの交渉参加、海外との原子力協定に反対してきたが、八ツ場ダム(群馬県)の建設再開決定が引き金になった。政権は『コンクリートから人へ』を掲げた党のシンボルを葬り去った。国民からの負託と逆の方向に進もうとする党に、とどまる意味はないと決断した」

 ―消費税増税を含む社会保障と税の一体改革の素案が近々まとまる。

 「デフレ下での増税が日本経済に与える負のインパクトは大きく、踏み切るべきではない。マニフェスト(政権公約)に書いていないことを財務省主導で推し進めようとしている。もはや政治主導ではなく、官僚政権に成り下がってしまった」

 ―支持者にどう理解を求めるのか。

 「生活を守り、真の復興を成し遂げるためには今の政府では駄目だ。後援会からは『ぶれずに突っ走れ』との声も多く寄せられている。批判は覚悟しているが、誰かが動かなければならない」

 ―松木謙公氏(衆院北海道12区)らと新党を結成する見通しは。

 「新たな勢力を結集し、行動したいとの思いは強い。民主党の現状に不満を抱える議員は少なくない。党派を超え、政策で共鳴できる人々と連携を図る。政界再編も視野に、若い自分たちでムーブメントをつくりたい」

◎不満マグマ収まらず 予備軍多数か

 暮れも押し迫る中、民主党若手議員による離党騒ぎが拡大の様相を呈している。消費税増税方針や八ツ場ダム建設再開など野田佳彦首相の政策判断に真っ向から反旗を翻した形で、党内には多数の離党予備軍が控えているとの見方も。執行部は慰留に努める考えだが、党内の不満マグマが収まる気配はなく、首相の政権運営はますます視界不良になってきた。
 「同じ理念、政策を実現するため属するのが政党だ。これ以上いてはいけない」。27日、自らのブログで離党表明をした斎藤恭紀衆院議員。国会内で記者団に囲まれると、吹っ切れた表情で語り始めた。
 八ツ場ダム建設問題で中島政希衆院議員が離党届を提出したのに追随する動きに、輿石東幹事長も27日の記者会見で党内の亀裂を認めざるを得なかった。「党内の結束が乱れていると言えばそうかもしれない」
 消費税増税に反対する中後淳衆院議員は同じ当選1回生の事務所を回って今後の対応を協議。ある党関係者には「決めざるを得ない」と離党の覚悟を語った。
 消費税増税、環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加方針は、首相が主導権を発揮してきたものだが、いずれもマニフェスト(政権公約)にはないというのが反対理由だ。「この党が嫌だとの声は日ごとに大きくなっている。離党予備軍は十数人だ」。自身も予備軍というある若手は明かした。
 離党を検討している若手は小沢一郎元代表に近い議員が中心だが、今のところ小沢氏は自重を促している。周辺も「小沢氏は中後氏にも思いとどまるよう説得している」と語った。
 首相批判を強めている小沢氏だが「時期尚早。勝負は年明け以降だ」(周辺)と今は様子見のようだ。
 ただ、斎藤氏らが連携を探っている松木謙公衆院議員は無所属ながら小沢グループの中核的存在で「結果として、先兵的な動きになる可能性もある」との見方も出ている。野田グループのある議員は「いっそ、小沢系議員はもっと出て行けばいい」と突き放した。

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