支援

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毎日新聞 1月30日(月)10時47分配信
 東日本大震災の被災地の仮設住宅で、ボランティアらの支援やタレントの公演が、インターネットなどで発信力のある大規模仮設に集中している。支援の輪が広がる仮設がある一方で、入居者の少ない仮設住宅の支援はかすみがち。「支援が行き届かないとみんな引きこもり、孤独死につながりかねない」。南三陸町では、被災者とボランティアが協力して町民が移り住んだ仮設住宅59カ所を訪ね歩き、支援の「濃淡」を緩和させる取り組みを始めた。【熊谷豪】
 人気グループ「EXILE(エグザイル)」や劇団四季の公演、東京・代官山の美容院の出張散髪……。南三陸町志津川中の仮設住宅(102戸)は、昨年9月の自治会発足以降、100件以上、公演や炊き出しなどの支援を受け入れた。集会所では民間支援団体や国が整備したパソコン10台や無線LANが完備され、住民は職探しに活用している。
 こうした支援の申し出は、自治会のホームページやツイッターの閲覧がきっかけになっている。また、日中は常に開かれた状態の集会所を直接ボランティアが訪ねてくることもあり、支援の輪が広がっている。
 同自治会の鈴木豊和さん(44)は「別々の地域から寄り集まった住民は最初は自宅に引きこもり、『ゴーストタウン』のようだった。イベントをきっかけにみんな顔見知りの状態になった」と話す。
 一方、同町内の別の仮設住宅はわずか6戸しか入居していない。集会所はなく、隣接の仮設住宅で開かれるお茶会などのイベントは、月1回程度だという。住民の女性(64)は「ここで暮らしている住民は仲がいいから良いが、よその仮設はずいぶんにぎやかみたいですねえ」。
 支援が大規模仮設に集中していることを知った鈴木さんや同町で活動するボランティア団体は、昨年10月から町内の仮設を訪ね歩き、ホームページや集会所の有無、「支援の必要度」などを調査。結果を支援に生かすことにしている。
 ボランティアら約20人が出席した12日の会合では、「集会所の光熱費は町の負担になるのに、『もったいない』と使っていない仮設もある。支援も情報も行き渡っていない」との意見も上がった。
 鈴木さんは「仮設住宅ごとに自治会を単に組織しただけで、機能していないところがある。押しつけにならないように、コミュニティー形成の手助けをしていきたい」と話す。

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