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6月10日23時27分配信 産経新聞
日本水連が五輪代表にミズノ、デサント、アシックス以外の水着着用を認めるという事実上の“契約破棄”に、3社は「選手にとってベストな環境を用意することに異議はない」と、日水連の考えに従う考えを示した。各社とも、五輪直前まで自社製品改善を続けるとしているが、巻き返しは難しい。今回の一件は、五輪をめぐるメーカーと選手の契約の今後のあり方に一石を投じた。
東京都渋谷区の岸記念体育会館で10日夜に行われた日本水連の会見には、報道陣ら約100人が集まったが、そこに3社の関係者の姿はなかった。日本水連の佐野和夫専務理事は「これまでも3社とは話し合いを重ね、ご理解をいただいた」と円満解決を強調。メーカー側との違約金発生などに関する記者の質問には「一切ない」と断言し、謝罪に相当する言葉は最後までなかった。
これに対し、ミズノの水野明人社長は「最後は選手の判断だと思います」コメント。メーカー側には、日本水連側との関係継続を重視する姿勢に加え、「利権で選手をしばるのか」と批判する声も寄せられており、世論への配慮がある。
ただ、契約反故に対しては「社会通念上、何らかの措置が取られなければならない」(大手幹部)との反発も根強い。テレビで日本水連の会見内容を確認した大手メーカー幹部は、「契約のあり方について、今後当事者間で厳しく話し合う」と唇をかみしめた。
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