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6月13日15時55分配信 産経新聞
【ワシントン=渡辺浩生】米インターネットサービス大手ヤフーは12日、検索エンジン最大手グーグルとネット検索広告事業の提携で合意したと発表した。同時にマイクロソフト(MS)との提携交渉は打ち切ったとも発表。ネット広告首位と2位の本格提携の実現で、3位のMSは戦略の再構築を迫られるが、ヤフーへの関心はなお失っていないとみられる。
ヤフーは米国とカナダの自社サイトに、グーグルから提供を受けた検索連動型広告を表示する。提携でヤフーは年間8億ドル(約860億円)の収入を獲得できるという。
ただし、業界首位と2位の両社の提携は独禁法に触れる可能性もあり、契約は「非独占的」で、第三者の参加も可能な枠組み。合意には、24カ月以内に提携を解約できる条項があり、その際の違約金は2億5000万ドル(約270億円)に上るとしている。
一方、MSは1月31日に総額446億ドル(約4兆8000億円)でヤフー買収を提案。買収額が折り合わず5月3日に交渉が決裂した。同下旬に提携交渉が再開したが、MSは、以前提示した価格(1株当たり33ドル)でもヤフーを買収する意向はないとして、検索事業の買収に絞り交渉。グーグルとの提携を模索してきたヤフーは「株主の最大利益にならない」と最終的に拒否した。
ただし、ヤフー経営陣の判断に対する株主の不満は根強く、著名投資家のカール・アイカーン氏は7月3日の株主総会で現経営陣の追放を迫る「委任状争奪戦」に乗り出す方針を示している。MSは12日声明を発表、「買収を再提案するつもりはないが、代替案に関する交渉は引き続き可能」としている。
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