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6月27日22時2分配信 毎日新聞


【ワシントン斉藤信宏】米マイクロソフト(MS)の創業者、ビル・ゲイツ会長(52)が今月末で非常勤となり経営の一線から完全に退く。パソコンを家電並みに使いやすくした基本ソフト(OS)の「ウィンドウズ」を世界に普及させたゲイツ氏の「完全引退」は、IT(情報技術)業界の変化を象徴する。一方、創業以来の支柱を失うMSは、IT業界の盟主としての影響力をどう維持していくかという大きな課題を突きつけられている。

◇技術者と戦闘家、二つの顔

ゲイツ氏はハーバード大学在学中の75年、19歳という若さで友人のポール・アレン氏とともに会社を設立。一代でMS王国を作り上げた。「今後は慈善事業に専念する」と語るゲイツ氏の半生は、アメリカンドリームを体現した道のりであり、OSの圧倒的シェアを武器に追随するライバルを駆逐してきた戦いの日々でもあった。

「根っからの技術者」と自称するゲイツ氏は、13歳でコンピューター向けのプログラムを作り始めたという。パソコンがほとんど見向きもされなかった時代から、その将来性に着目し、コンピューターの付属物に過ぎなかったソフトの開発に打ち込んだ。

転機が訪れたのは81年。IT業界の巨人といわれていたIBMが自社製パソコンのOSに、マイクロソフト製の「MS−DOS」を採用。MSの名がIT業界に知れ渡った。その後、85年に「ウィンドウズ」を発売すると、世界のOS市場で9割のシェアを一気に握り、IBMからIT業界の盟主の地位を奪い取った。

一方で、ゲイツ氏は「技術者」とは別の顔も持つ。手段を選ばずに競争相手を撃退する戦闘家としての顔だ。独占状態のOSをフル活用し、パソコンメーカーに対する強引な営業手法を展開。ウィンドウズにネットの閲覧ソフトを組み込んだ抱き合わせ販売などで批判を浴び、米司法省など各国の独占禁止当局から提訴され、IT業界では「悪の帝国」と呼ばれて恐れられた。

ソフト開発を米国の新たな基幹産業に育て上げた功績で、ゲイツ氏の名は歴史に刻まれるだろう。しかし業界の主役は既に、ソフトからインターネット産業に移っている。パソコンがネット経由の情報を入手する道具に過ぎなくなり、MSの収益源であるソフトも無償提供されるケースが増えつつある。変化を追い求めてきたゲイツ氏にとっては皮肉な結末といえる。

◇経営戦略、ほころび目立つ

ゲイツ氏が退くMSの経営戦略には、最近ほころびも目立つ。OSの主力商品、ウィンドウズXPの販売継続と後継のビスタの伸び悩みはその象徴だ。

MSのビジネスモデルはウィンドウズや統合ソフト「オフィス」の普及を背景に、新機能を加えてバージョンアップを繰り返すところにある。利用者は数年ごとに新規購入を促され、MSの高収益につながった。MSは昨年1月にビスタを発売し、XPは今月末で原則、販売を終えるはずだった。

ところが、ある大手パソコンメーカーは「パソコンの販売台数に占めるXPの比率はまだ8割以上ある」といい、企業を中心にXPの販売継続を求める声が止まらない。調査会社ガートナージャパンによると、国内の企業向けパソコンのビスタ搭載率は発売から1年でまだ1.1%。同時期のXPの2.7%を下回る。

XPに対応した社内システムを使っている企業は、引き続き安定運用を優先させたい。このため、NEC、富士通、デルなどは7月以降もXP搭載パソコンを販売。ビスタの入ったパソコンのOSをXPに変更する「ダウングレード」で対処する。

一方で、MSに対抗する形でインターネット検索最大手の米グーグルなどが自社の技術をインターネット上で無償提供する動きが加速している。ガートナーの針生恵理アナリストは「MSのビジネスモデルは時代に合わなくなっている」と指摘。グーグルがネット上で動くウェブアプリ「ドキュメント」を無償提供し、MSのオフィスを読み書きできるようにするなど、MSの牙城の切り崩しを目指す攻勢は強まっている。【後藤逸郎、宇都宮裕一】

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6月27日18時0分配信 時事通信


【ソウル27日時事】北朝鮮は27日午後、寧辺の核施設にある原子炉の冷却塔を爆破した。米CNNテレビなどが伝えた。6カ国協議の合意に基づき、北朝鮮が26日に核計画を申告し、米国はテロ支援国の指定解除を議会に通告。これらに続く冷却塔爆破は、核放棄プロセスの「進展」を象徴的に演出する狙いがある。

爆破されたのは原子炉の廃熱を処理する冷却塔。現場で取材したCNNは、爆破の瞬間、老朽化した塔の上方と側面から大量の土煙が噴き出し、次の瞬間、がれきとなった塔の跡の上を煙がたなびく模様を収めたビデオ映像を放映した。訪朝しているソン・キム米国務省朝鮮部長も寧辺入りし、爆破の様子を視察。「極めて重要なステップだ」と評価した。

米情報当局は衛星などでこの冷却塔から上がる水蒸気を確認しながら、原子炉の動きを追ってきた。既に無能力化作業が施されているが、爆破により、原子炉の再稼働が1年程度は困難になったとみられる。爆破は当初、無能力化のさらに次の核廃棄段階で行われる計画だったが、北朝鮮が核放棄への意志をアピールできると考え、現段階での実施に同意した。 

6月28日20時1分配信 読売新聞


2007年度の国民年金保険料の納付率が、社会保険庁が目標とする「80%」を大きく下回ることが確実となった。

最終納付率は64%前後にとどまり、2年連続で低下する見通しだ。

社保庁によると、07年度(07年4月から08年2月分まで)の納付率は63・4%で、最終納付率が66・3%だった06年度の同期と比べて2・1ポイント減少した。

社保庁や年金そのものに対する国民の根強い不信感に加え、07年春以降に表面化した年金記録漏れ問題で、社会保険事務所の職員が相談業務や記録修正に追われ、保険料の徴収要員を十分確保できなかったという。

納付率は1991、92年度の85・7%をピークに長期低落傾向が続く。社保庁は、市町村から徴収業務を移管された02年度に初めて70%を切ったことなどを受け、04年10月に、07年度を最終年度とする4年間の目標を設けた。

結果は04年度(目標65・7%)、05年度(同69・5%)、06年度(同74・5%)と3年連続で目標をクリアできなかった。07年度には財産差し押さえなど、未納者への強制徴収も強化したが、困難となった。

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