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河北新報 8月28日(火)9時5分配信

 仙台市は27日、2011年度の普通会計決算(速報)と財政指標を公表した。東日本大震災の復旧・復興事業費の増大に伴い、歳入は前年度比43.9%増の5912億円、歳出は43.3%増の5721億円となり、ともに過去最大規模。借金を表す市債残高も過去最高の7353億円となったものの、国の復興財源が手当てされ、2.5%の増加にとどまった。
 歳入のうち市税収入は1584億円で、8.1%減った。市は震災の影響で1割を超える減収を見込んでいたが「法人市民税が伸びた業種もあり、全体で想定よりも落ち込まなかった」(財政課)という。
 地方交付税は前年度比3.6倍の889億円、市債は19.0%増の689億円だった。自主財源比率は39.6%となり、16.2ポイント低下した。
 歳出のうち人件費と扶助費、公債費で占める義務的経費は2127億円と、3.7%の増加。これに対し震災の災害復旧費を含む投資的経費は928億円に上り、2.1倍に急増した。
 財政運営の柔軟性を示す経常収支比率は市税減収を背景に悪化し、6.1ポイント増の101.5%。初めて100%を超え、財政硬直化が深刻さを増した。
 貯金に当たる各種基金残高は81.8%増の1552億円で、7年ぶりの増加。新設された復興交付金基金(407億円)、震災復興基金(173億円)が押し上げた。復旧・復興関連を中心に未執行の事業が相次ぎ、12年度の財源として178億円を繰り越した。
 前年度より0.3ポイント改善し11.6%となった実質公債費比率をはじめ、4項目の健全化判断比率は政令市の早期健全化基準を大きく下回った。
 市財政課は「決算規模は復旧・復興で膨らんだが、国から財源が配分されたため収支上大きな影響は受けなかった。しかし地域経済の回復や国の動向が今後不透明で、単独事業を展開するような財政余力はない」としている。

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