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12月11日7時56分配信 産経新聞

アジアの諸民族の遺伝学的な系統関係が、日本などアジア10カ国の研究者による国際共同研究で明らかになった。言語や文化の異なる73集団(約1900人)を対象に、ゲノム(全遺伝情報)の個人差を詳細に解析した成果で、11日付の米科学誌「サイエンス」に発表した。日本、韓国など東アジア人の祖先は、数万年前に東南アジアから移住した可能性が高いという。

 現生人類(ホモ・サピエンス)は10万〜20万年前にアフリカに出現し、世界各地に進出した。東アジア、東南アジア地域の移住ルートには諸説があり、はっきり分かっていない。

 研究チームは、一塩基多型(SNP)というゲノムの個人差に基づいて、集団間の近縁関係を解析した。その結果、遺伝学的な系統と言語学的な近縁性はよく一致。たとえば、日本人の集団は本土住民、沖縄住民ともに韓国人と近縁で、言語学上はアルタイ語族に属する。また、ゲノムの多様性は全体として、南の集団から北の集団に向けて枝分かれする傾向がみられた。

 日本から研究に参加した菅野純夫・東大大学院新領域創成科学研究科教授は「遺伝子の大きな流れからみると、日本人を含む東アジア集団の起源は東南アジアにあると推定される。ただし、今回の解析にはアイヌなど北方の民族が含まれていないので、反論の余地もあるだろう」と話している。

 ゲノムの個人差の集団的解析は、薬の効き方や副作用に関係する遺伝子研究の基盤情報になる。

11月23日3時4分配信 時事通信

世界で最も小さい直径7ナノメートル(ナノは10億分の1)のX線ビームの形成に、大阪大と理化学研究所などの共同研究チームが成功した。X線顕微鏡に使えば細胞の「レントゲン写真」の撮影が可能になり、新薬の開発などに活用できるという。22日付の英科学誌ネイチャー・フィジックス電子版で発表した。

 X線顕微鏡は調べたい物質にX線ビームを照射して分析、画像化する。X線は電子顕微鏡で使われる電子線に比べ透過性が高く、細胞のように水分を含んだ物質も観察できるのが利点だが、電子線よりビームが太いのが難点だった。

 大阪大の山内和人教授らは、X線を反射させ一点に集める集光ミラー(鏡)表面の凹凸を原子レベルで削って滑らかにした上で、別のミラーを組み合わせて誤差を補正。高強度のX線照射が可能な大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)で、理論上の限界値とされていた10ナノメートルより小さなビームを実現した。

 山内教授は「生命科学だけでなく、先端材料の開発にも応用できる。今後は1ナノメートルのビームを目指したい」と話している。 

10月19日10時54分配信 読売新聞

 全身の様々な細胞に変化できる、人のiPS細胞(新型万能細胞)の培養期間を2分の1に短縮し、効率も約200倍高めることに、米国スクリプス研究所のチームが成功した。専門誌で18日に発表した。

 iPS細胞は、通常の細胞にウイルスなどを使って3〜4種類の遺伝子を導入し作製するが、動物の体内に移植するとがん化しやすい。安全性の高い作製法の開発が進んでいるが、効率が落ちるのが課題だった。研究チームのシェン・ディン准教授らは、細胞表面にあるたんぱく質の中に、iPS細胞をできにくくしているものがあることに着目。大人の皮膚細胞に4種類の遺伝子を導入した後、これらのたんぱく質を阻害する化合物3種類を加えると、従来の方法ではシャーレ1枚あたり数個しかできなかったiPS細胞が数百個出現し、培養期間も短縮できた。

10月14日18時37分配信 時事通信

 英紙ガーディアン(電子版)は14日、第2次大戦中のイタリアの独裁者ムソリーニが一時期、英国のスパイとして働いており、報酬として週100ポンドを受け取っていたと報じた。ケンブリッジ大の歴史家ピーター・マートランド博士の研究で明らかになった。

 同紙によると、第1次大戦末期の1917年秋、革命を受け戦線を離脱したロシアにイタリアが続くことを恐れた英国は、当時ジャーナリストだったムソリーニに接近。報酬を与えムソリーニ編集の伊紙「ポポロディタリア」で戦意高揚の報道を続けさせた。当時の100ポンドは、現在の6000ポンド(約85万円)に相当するという。 

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10月7日23時52分配信 毎日新聞

 米航空宇宙局(NASA)は7日、土星で太陽系最大の輪(リング)を発見したと発表した。土星表面からリング内側までに地球が約500個並び、幅は約600万キロ。大きさは地球が約10億個入るという。

 今年2月、NASAの宇宙望遠鏡「スピッツァー」を使い、赤外線で土星を観測。リングは土星の表面から約600万〜1200万キロの場所に広がり、ちりや氷でできている。厚さは約240万キロで、土星の自転と逆向きで回っている。土星の最も外側を回る衛星「フェーベ」の軌道と重なるため、この衛星に隕石(いんせき)などが衝突、ちりなどを放出して生じたとみられる。

 リングを構成するちりや氷の量が少ないために、反射される光が非常に弱く、従来の可視光観測では発見できなかった。これまで最も大きい輪「Eリング」は、幅が約30万キロ、距離は約18万キロだった。

 渡部潤一・国立天文台准教授(惑星科学)は「これだけ大きなリングが見つかったのは驚きだ。リングがどう変化していくか、その仕組みの解明などに役立つのではないか」と話す。【河内敏康】


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