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時事通信 10月17日(月)2時4分配信
 リチウムイオン電池の原料に不可欠なレアメタル(希少金属)を使わず、大容量バッテリーを開発することに、大阪大の森田靖准教授と大阪市立大の工位武治特任教授の研究グループが成功した。英科学誌ネイチャー・マテリアルズ電子版に17日、発表した。
 携帯電話やノートパソコンに搭載されるリチウムイオン電池は、プラス極内にレアメタルを含む無機性のコバルト酸リチウムを使用するため、レアメタルの高騰に伴いコスト面が問題化している。有機物を代用した例もあるが、電気容量や充電回数の寿命で劣っていた。
 研究グループは、プラス極にレアメタルを含まない有機分子「トリオキソトリアンギュレン(TOT)」を使用。有機分子は結合が不安定とされるが、独自の技術でTOTを制御してバッテリーを設計したところ、リチウムイオン電池の1.3〜2倍の容量が得られた。

河北新報 10月14日(金)6時10分配信
 静岡市で開かれている日本地震学会で13日、東北大地震・噴火予知研究観測センターの松沢暢教授(地震学)は東日本大震災の発生可能性を事前に指摘できなかったことに対し、反省の弁とも取れる異例の発表をした。松沢氏は「プレート(岩板)境界の固着が弱いという状況証拠と100年ほどのデータから、M7〜8程度の地震しか起きないと判断してしまった」と振り返った。
 発表のタイトルは「M9の地震が発生するとは思わなかった根拠と実際にそれが発生した理由について」
 古いプレート境界は固着が弱く、中規模の地震やゆっくりとした断層の滑りで、固着が解消されやすいとされる。東北地方に沈み込む太平洋プレートは、世界で最も古い海底の一つ。松沢氏は「古いプレートが深くまで沈み込む場合は大きな地震は生じにくいという1970年代の理屈が定説化していた」と説明した。
 固着が弱いと思わせる観測事実もあった。約100年分の測量データから、東北では数十年の間隔で発生するM7クラスの地震で、内陸にかかる力が解消されるとの解釈が可能だったという。
 しかし東日本大震災の本震では200キロにわたる震源域で、水圧が岩石を押し広げたことによるプレート境界の摩擦の低下や、「滑り過ぎ」という特異な現象が起きたとされ、平均で20メートルも断層が滑る超巨大地震になった。
 松沢氏は「プレートの固着が弱くても、力を全て解放する地震が生じれば境界が数十メートル動き得ることに思い至らなかった」と悔しさをにじませた。

産経新聞 10月5日(水)7時55分配信
 【ロンドン=木村正人】スウェーデン王立科学アカデミーは4日、2011年のノーベル物理学賞を、宇宙の膨張が加速していることを超新星の観測で突き止めた米カリフォルニア大バークレー校のソール・パールマッター教授(52)、オーストラリア国立大のブライアン・シュミット特別教授(44)、米ジョンズ・ホプキンス大のアダム・リース教授(41)の3氏に授与すると発表した。

 同アカデミーは「宇宙の膨張が加速しているというのは彼ら自身の予想を見事に裏切る発見だった」と3氏の業績をたたえた。

 パールマッター氏は1988年から、シュミット、リース両氏は94年から寿命の最後に大爆発を起こす超新星の観測を開始。宇宙の遠方にある50個の超新星の光が予想に反して弱くなったことから、140億年前に起きたビッグバン(大爆発)による宇宙の膨張が加速していることを突き止めた。

 研究は、通常の物質と宇宙にある見えない物質(暗黒物質)だけでは観測された宇宙膨張の加速を説明できないことから、膨張を加速する力として働く真空の「暗黒エネルギー」の存在を指摘した。全宇宙物質の約4分の3が暗黒エネルギーとされるが、その実体はナゾに包まれている。

 世界は炎か、氷で終わるのかという問いがあるが、宇宙膨張が加速していれば世界の終末は氷になるという。授賞式は12月10日にストックホルムで行われる。賞金1千万クローナ(約1億1千万円)の半分がパールマッター氏に、4分の1ずつが他の2氏に与えられる。

CNN.co.jp 9月24日(土)16時12分配信

(CNN) スイスにある欧州合同原子核研究機関(CERN)は23日、素粒子ニュートリノが光より速く飛んだとする「Opera実験」の結果を発表した。これが事実なら、光より速いものはないとするアインシュタインの相対性理論を覆す発見で、現代物理学の根底を揺るがす可能性がある。

実験に携わる研究者グループによると、実験は1万5000個以上のニュートリノを使い、730キロ離れたCERNとイタリアのグランサッソ研究所の間の地中で粒子加速器を用いて実施。ニュートリノが飛んだ距離と時間などを10億分の1秒単位まで厳密に計算した結果、光より速かったことが判明したという。

Opera実験の報道担当者は、発見に驚き、衝撃を受けたと指摘しながらも、あらゆる体系的な疑問点などを全面的かつ長期に調べた結果、光より速く飛んだと受け止める以外、説明出来ない結論に達したと述べた。

実験に従事する研究者は150人前後。今後も研究を続けるが、世界の科学界に今回の実験結果を公開し、その正しさを肯定もしくは否定するかもしれない新たなアイデアや実験方法を募りたいとしている。CERNの責任者は、信じられないような科学的な発見をした場合は独立した審査が必要とし、実験結果の全面公開に踏み切った今回の措置を評価している。

英オックスフォード大学のハーニュー素粒子物理学教授は、今回の実験結果について測定の正しさが証明されれば、極めて驚くべき発見と指摘。その上で、ニュートリノの実験は極めて難しく、第3者が今回の成果の正当性を証明するのは困難かもしれないとも説明した。

Operaのような実験が出来る世界の加速器施設にはこのほか、各国が参加してT2Kプロジェクトを進めている日本のJーParcや米イリノイ州にあるフェルミ研究所がある。

ニュートリノには3種類あり、別の種類に変化する現象も解明されている。

毎日新聞 8月26日(金)3時0分配信
 探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星イトカワの微粒子の分析結果から、東北大や東京大などのチームがイトカワの形成過程を解明するとともに、今後10億年ほどで消滅すると予測した。関連する6論文が26日、米科学誌サイエンスに掲載され、表紙には微粒子の電子顕微鏡画像が紹介された。同誌がはやぶさ関連の研究成果を特集するのは、06年6月に次いで2度目。

 東北大の中村智樹准教授は、イトカワは直径約20キロの「母天体」に別の小惑星が衝突して粉々になり、一部が再び集まって現在の形になったとみられることを明らかにした。中村准教授は、微粒子を構成する元素の割合から、粒子が約800度で加熱されてできたことを確認した。しかし、今のイトカワの大きさ(長さ約500メートル)では形成時に内部が800度まで高温にはならず、理論的に直径約20キロの「母天体」が必要だと推定した。

 また、調べた微粒子のうち大部分が高温になった母天体内部の形跡を残していたことから、母天体に別の小惑星がぶつかって粉々になり、再度集まった可能性が高いと論じた。

 一方、母天体が壊れた時期は分かっていない。中村准教授は「今後広い領域の壊れた時の痕跡が見つかれば、壊れた年代も分かるだろう」と期待を寄せた。

 また長尾敬介・東大教授の分析で、イトカワの表層部の粒子は古くても数百万年前のものだと分かった。この結果から、重力の小さなイトカワは表層部が宇宙に飛散し続けてどんどん小さくなり、10億年ほどで消滅すると推定できた。

 川口淳一郎・はやぶさプロジェクトマネジャーは「イトカワの観測成果の特集に続き、再度特集号が発刊されることは、日本の月・惑星探査が本格的な成果を出せる段階を迎えた象徴だ。後継機のはやぶさ2ではメンバーを大幅に若返らせ、若い世代の自信と希望につながっていけばと願っている」と話した。【野田武、永山悦子】


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