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毎日新聞 8月24日(火)4時0分配信

頭髪やあごひげの根元についた細胞から、24時間周期の体のリズムを刻む体内時計を動かす「時計遺伝子」の活動パターンを簡単に精度良く測定することに、佐賀大と山口大などの研究チームが成功した。体内時計の乱れは体調不良や高血圧、糖尿病などの病気の発症にかかわるため、病気の治療や予防、時差ぼけの解消などへの応用が期待される。24日付米科学アカデミー紀要で発表した。

 時計遺伝子は20個ほどあり、体のすべての細胞内に存在する。これまで血液や口の中の粘膜の細胞で測ろうとしてきたが、手法が煩雑で精度も低かった。

 明石真・山口大教授(時間生物学)らは、体毛を引き抜くと根元についてくる毛包細胞に着目。時計遺伝子がたんぱく質を作る過程でできる物質(伝達RNA)の増減を測定すると、三つの遺伝子で24時間周期の明確な変動パターンがあった。量が最も多いピーク時刻は、早起きの人で早いなど個々の生活習慣に対応するほか、生活リズムの変化にも連動し、同じ人が3週間かけて起床を4時間早めると、ピークも約3時間早まった。時計遺伝子の増減が、高血圧や血糖値などの変動に、どのように関連するかは今後調べていく。

 さらに、自動車部品工場で早番と遅番を1週間ごとに繰り返す20〜30代の男性6人について調べると、生活リズムは約7時間ずつ前後にずれるのに対し、体内時計は2時間ほどしか変化せず、慢性的な時差ぼけになっていることが分かった。明石教授は「労働環境の改善や、体内時計の乱れが引き起こす病気の予防・診断に役立てたい」と話す。【須田桃子】

8月21日19時3分配信 読売新聞

 【ワシントン=山田哲朗】月がわずかながら縮んでいることを示す痕跡を、米スミソニアン航空宇宙博物館(ワシントン)の天文学者らが発見し、米科学誌サイエンスで発表した。

 研究チームは、米航空宇宙局(NASA)の月観測衛星「ルナー・リコネサンス・オービター」が撮影した高解像度の写真を分析、14の断崖(だんがい)が月の表面に散在しているのを確認した。月の地殻が冷えて月面が収縮した結果、断崖ができたらしい。月の半径(赤道方向)の1738キロに対し、約100メートル縮んだと推定される。

 断崖は1970年代のアポロ計画の探査で最初に見つかった。今回、月全体に分布していることがわかり、月が収縮している有力な証拠となった。

 月は約45億年前に誕生した。同博物館のトーマス・ワターズ博士は「今から10億年以内にできた断崖で、地質学的には比較的新しい。月は現在も縮んでいるかもしれない」としている。

7月22日16時12分配信 時事通信

 地球から約16万5000光年離れた大マゼラン銀河にあるタランチュラ星雲で、質量が太陽の265倍もある観測史上最大の恒星が発見された。欧州南天天文台(ESO)が22日までに発表した。約100万年前の誕生時は太陽の320倍あったとみられる。明るさも太陽の約1000万倍と、観測記録を大幅に更新した。

 英シェフィールド大などの研究チームが南米チリにあるESOのVLT望遠鏡などで観測した。恒星の質量はこれまで、太陽の約150倍が限界と考えられており、研究成果はどれだけ大きな星が存在できるかを解明するのに役立つという。

 この巨星「R136a1」を太陽系の太陽に置き換えた場合、地球の公転周期は現在の1年からわずか3週間となり、強過ぎる紫外線のため生命は存在できない。

 恒星はちりやガスが集まって誕生するが、この巨星の場合は幾つかの星が合体して大きくなった可能性も考えられる。急速に周囲に物質をまき散らし、軽くなっていくため、100万歳でも「中年」に相当するという。 

ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト6月17日(木) 14時15分配信 / 海外 - 海外総合

シャーレに入れたラットの脳細胞のネットワークを“訓練”して砂時計のように時間を刻ませることができるという最新の研究が発表された。この発見は、人間の脳が時間を認識する方法を解明する手がかりとなるかもしれない。

 時間を認識する能力は、人が他の人や世界と関わり合うための基本的な能力であり、話し方や歌のリズムを認識するために欠かせない能力でもある。

「時間の認識に関して長い間議論となっている問題の1つは、中枢となる時計が脳の中に1つ存在するのか、それとも脳のさまざまな回路が一般的な能力として時間認識能力を備えているのかということだ」と、研究を率いたカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の神経科学者ディーン・ブオノマーノ氏は話す。

 同氏の研究チームは、ラットの脳細胞のネットワークを生きたままシャーレに入れ、2回の電気パルスを50〜500ミリ秒間隔で発信して刺激を与えた。この“訓練”を2時間続けた後、この脳細胞のネットワークに電気パルスを1回加えて、脳細胞がどのような反応を示すかを観察した。

 その結果、短い間隔の電気パルスで訓練したネットワークでは、細胞間のコミュニケーションは短時間しか続かなかった。例えば、50ミリ秒間隔で訓練したネットワークでは、細胞間のやりとりはおよそ50〜100ミリ秒間だった。ところが、長い間隔の電気パルスで訓練したネットワークでは、活動がはるかに長く続いたという。500ミリ秒間隔で訓練したネットワークを調べた結果、どのネットワーク間のコミュニケーションも500〜600ミリ秒続いた。

 単純な時間間隔で行動することを学習する能力が脳細胞にあることが明らかになったのはこれが初めてのことだ。

 今回の研究は、時間を認識するヒトの能力が1つの“時計係”によって制御されているのではなく、少なくとも1秒未満の時間間隔については、すべての脳細胞ネットワークに備わっている能力であることを示唆しているとブオノマーノ氏は説明する。

「時間を認識する能力はほぼすべての人間行動に欠かせないものであり、この能力についての理解を深めれば、脳が空間と時間の複雑なパターンを認識するメカニズムの解明が進むだろう。今は人工のコンピューターシステムでこのような認識能力を獲得しようと模索が続いているところだ」。

 この研究は2010年6月13日に「Nature Neuroscience」誌オンライン版で発表された。

Charles Q. Choi for National Geographic News

6月15日11時57分配信 毎日新聞

◆イトカワってどんな小惑星?

 ◇重力、地球の10万分の1−−最長540メートル 落花生形、岩の塊

 なるほドリ 小惑星探査機「はやぶさ」が帰ってきたね。はやぶさが行った「イトカワ」ってどんな小惑星?

 記者 地球と火星の間の軌道を回る、最も長いところが540メートルしかない小惑星です。米国のチームが98年に発見し、はやぶさの打ち上げ後、イトカワと命名されました。日本初のロケットを開発し「日本の宇宙開発の父」と呼ばれる故・糸川英夫博士にちなんでいます。

 Q どうしてイトカワに行くことになったの?

 A 地球から比較的近く、小さなロケットでも軌道に乗せられるからです。また、イトカワと同じグループの小惑星から地上に落ちてきたかけら(隕石(いんせき))は分析が進んでおり、その結果と比較できるため、直接探査の価値が高いと考えられました。

 Q イトカワはどんな形をしているの?

 A 二つの大きな岩の塊がくっついた、落花生のような形をしています。もともとイトカワより大きな天体があり、それが何らかの理由で壊れた後、破片が集まってイトカワになったと考えられます。このため、イトカワ内部にはたくさんのすき間があると考えられています。また、小さくて重力が地球の10万分の1しかないため、細かい砂利は表面にとどまることができず、ゴツゴツとした岩が露出しているのが特徴です。

 Q ふーん。ところで小惑星っていくつぐらいあるの?

 A これまで発見された小惑星は約50万個といわれています。小惑星の約9割は、火星と木星の間の「小惑星帯」を回っています。イトカワは何かの弾みで小惑星帯から外れたと考えられています。

 Q はやぶさのカプセルに何か入っているといいな。でも、危ないものが入っている心配はないの?

 A 他天体の探査には、宇宙科学研究者の国際組織「宇宙空間研究委員会」の承認が必要で、探査の方法(観測や着陸だけか、試料採取か)や天体の種類に応じて計画を検討します。試料採取の場合、生命のもとになる有機物など地球に影響を与える物質が含まれている可能性が考慮されますが、今回はイトカワと同じ種類の小惑星から多くの隕石が降ってきており、持ち帰っても問題ないということです。(科学環境部)


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