科学

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

6月15日11時28分配信 毎日新聞

はやぶさの旅は「金メダルが何個ももらえる」と言われるほど「世界初」の成果が並ぶ。

 技術面では、往復飛行を実現させた新型電気推進エンジン(イオンエンジン)。長寿命が期待できる半面、性能は劣るため、業界では傍流と考えられていた方式をあえて採用した。結局、1万時間を大きく超える長寿命と必要な推進力を確保できた。レベルの高さに米国が注目、NECはNASAへの技術移転を目指している。

 自律航行システムは、目的地が遠距離の飛行には欠かせない。地球から遠のくほど、指令が届くのに時間がかかる。このためはやぶさは、カメラ画像などの情報を基にどう行動するかを自分で判断した。ロボット技術にも通じ、日本の得意分野が生かされた形だ。

 科学的にもはやぶさは成果を残した。05年9月から約2カ月、イトカワを近距離から隅々まで観測。小惑星をここまで詳細に観測した例は過去になく、観測結果は米科学誌「サイエンス」で特集された。

 さらに大きな成果が期待されるのが、カプセルの「中身」。分析により、太陽系の起源や進化がより詳しく解明できる可能性がある。【ウーメラ(オーストラリア南部)永山悦子】

 一方、JAXAは、はやぶさを「世界一遠くまで往復した人工物」などでギネスブックに申請する検討を始めた。川端達夫文部科学相の強い意向を受けたもの。川端文科相は今月11日の会見ではやぶさの長い旅を絶賛していた。イトカワ(全長約540メートル)も、「機体が着陸した最小の天体」として07年からギネスブックに掲載されている。【横田愛、山田大輔】

6月9日12時37分配信 毎日新聞

 【ジャカルタ佐藤賢二郎】「太平洋の島々は成長を続けており、海面が上昇しても沈むことはない」−−。そう主張する研究論文が英科学誌「ニュー・サイエンティスト」に掲載され、議論を呼んでいる。

 ツバルやキリバス、ミクロネシア連邦など南太平洋の島々は温暖化による海面上昇の影響で、将来的には地図上から消える「沈む島」と呼ばれてきた。

 論文のタイトルは「変形する島々が海面上昇を否定」。過去60年間に撮影された航空写真と高解像度の衛星写真を使い、ツバルやキリバスなど太平洋諸島の27島の陸地表面の変化を調査した。

 その結果、海面は60年前よりも12センチ上昇しているにもかかわらず、表面積が縮小しているのは4島のみ。23島は同じか逆に面積が拡大していることが明らかになった。ツバルでは九つの島のうち7島が3%以上拡大し、うち1島は約30%大きくなったという。

 拡大は「浸食されたサンゴのかけらが風や波によって陸地に押し上げられ、積み重なった結果」であり、「サンゴは生きており、材料を継続的に供給している」と説明。1972年にハリケーンに襲われたツバルで、140ヘクタールにわたってサンゴのかけらが堆積(たいせき)し、島の面積が10%拡大した事例を紹介している。

 研究に参加したオークランド大学(ニュージーランド)のポール・ケンチ准教授は「島々が海面上昇に対する回復力を備えていることを示す」と指摘し、「さらなる上昇にも対応する」と予測。一方、海面上昇が農業など島民生活に影響を与えることは避けられないとして、「どのような地下水面や作物が温暖化に適応できるか調べる必要がある」としている。

ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト5月31日(月) 15時52分配信 / 海外 - 海外総合

影のような複数の“彗星”が超大質量ブラックホールの“口”の近くを周回していることが最新の研究でわかった。

 ヨーロッパとアメリカの合同研究チームは最近、日本のX線天文衛星「すざく」を利用して、太陽の1000倍の質量を持つブラックホールからの放射線を分析した。この巨大ブラックホールは、地球から5600万光年離れた渦巻銀河NGC 1365の中心部に位置している。

 この観測の際に、「すざく」とこのブラックホールとの位置関係が幸いして、彗星のような形をした奇妙な雲が秒速数千キロという猛烈な速度でブラックホールに近い軌道を周回しているのを発見できた。

「太陽系の彗星が氷でできていて山ほどの大きさであるのと異なり、今回観測された“彗星”は恒星ほどの大きさがあり、超高温のガスでできている。これは、ブラックホールによって引きちぎられた恒星の残骸だ」と、研究の共著者でイギリスにあるキール大学のジェームズ・リーブス氏は話す。

 研究チームによると、このような発見は珍しく、すべての超大質量ブラックホールには彗星のような形の雲があることを示唆しており、ブラックホールが天体を吸い込むプロセスを説明するモデルの修正を迫られる可能性があるという。

 銀河の中心部にある超大質量ブラックホールには物質が絶えず落ち続けており、これによってブラックホールを周回する超高温の物質がいわゆる降着円盤を形成する。ブラックホールの“口”から噴き出す高エネルギーの粒子のジェットは、「すざく」のX線望遠鏡で観測すると光の輝点として見える。

 NGC 1365中心部のブラックホールを今回観測したところ、雲が地球とブラックホールの間を通過したため、日食で月が日光を遮るのと同じように、研究チームが観測していたX線が雲によって弱められた。

 こうした雲の存在は以前からわかっていたものの、過去にこのような方法で雲が発見されたことがなかったため、雲の正確な形状は不明だった。「最初にX線の放射量が大きく低下した後、雲の“尾”が通過するにつれて徐々に明るくなり始め、これが彗星の形を知る手がかりとなった」とリーブス氏は説明する。

 研究チームの観測の結果、雲とブラックホールとの距離は地球と太陽の距離の約1万倍であることがわかった。また、それぞれの雲の“頭”は太陽とほぼ同じ大きさだが、尾の長さは1億5000万キロを超えるという。

 NGC 1365のブラックホールが物質を飲み込む量や速度から考えて、この奇妙な“彗星”の寿命は数カ月しかないと見られている。ただし、ブラックホールには天体が次々と落ち込んでいるために、ブラックホールを周回する雲も作られ続けているのではないかと推測されている。

 また、NGC 1365のブラックホールを周回する雲は2つしか発見されていないが、実際には多数の雲がブラックホールの周囲を回っていると考えられる。

「われわれが発見できるのは、偶然視界に入ってきたひと握りの彗星だけだ。したがって、実際にはこのような奇妙な雲が常に1000万個以上も周囲を埋め尽くしている可能性があると思う」とリーブス氏は推測する。「ブラックホールは、これまで考えられていたよりもはるかに混沌としているということが明らかになりつつある」。

 この研究はWebサイト「arXiv」で2010年5月19日に公開された。また「Astronomy and Astrophysics」誌にも近日中に掲載される予定である。

4月30日14時52分配信 ロイター

[ニューヨーク 28日 ロイター] 英国で行われた研究によると、魚油に含まれるオメガ3脂肪酸は、心臓の健康のためには良いが、脳の機能を高める効果はないという。ロンドン大学の研究者らが専門誌「アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション」に発表した。

 これまで数多くの研究が、魚をよく食べる人は精神機能が良好で、認知症になりにくいとの結果を示してきた。

 だが、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院の研究者らは、70歳代の男女748人を対象に2年間かけて行った調査で、エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)を摂取したグループとしなかったグループに、認識機能の差は確認できなかったとした。

 ただ、より長期間にわたり摂取した場合の効果については、可能性を排除していないとしている。

ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト4月20日(火) 16時34分配信 / 海外 - 海外総合

アメリカで始まったアースデイが40周年を迎える4月22日、自然界も“花火”で祝福してくれるようだ。この日、こと座流星群の活動がピークを迎える。毎年8月のペルセウス座流星群ほど有名ではないが、こと座流星群も4月の天体イベントとして愛好家にはおなじみだ。

アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルスにあるグリフィス天文台の天文学者アンソニー・クック氏は、「こと座流星群の観測記録は紀元前687年から存在するが、流星の規模が毎年どの程度になるかは予測できない」と話す。「普段の年は1時間に10〜20個程度の流星が見られるが、90個の流星雨になる年もある。1803年には1時間におよそ1000個の大出現が観測されており、流星嵐と呼ぶにふさわしい規模となった」。

今年の活動は4月16日から活発化し、4月25日まで続くと予測されている。そして、4月22日早朝の数時間、上弦の月が地平線に沈み、闇が広がる空の静寂にピークを迎える。「観測に最適な時間は、午前1〜2時ごろの月の入りから夜明けまで。リラックスしながら北から東の方向に顔を向け、ほぼ真上を見つめてみよう。邪魔な都市部の明かりから遠く離れ、広々と開けた地平線が見渡せる場所がおすすめだ」。

こと座流星群は、こと座で最も明るい恒星ベガのあたりを中心として、放射状に降り注ぐように見える。現在、北半球の夜明け前に数時間ほぼ真上で輝くベガだが、南半球でのこと座流星群は“小雨”程度になるようだ。

ほかの1年周期の流星群と同様、こと座流星群も、彗星が残したちりや破片によって生まれると考えられている。このような流星物質は砂粒程度の大きさがほとんどで、地球が流星物質の帯(ダストトレイル)を通過する際、地球大気に突入して燃え上がる。場所や時間帯によって観測できない場合もあるが、光輝く流れ星が夜空を彩ることになる。

こと座流星群の基となる流星物質は、サッチャー彗星という周期彗星が放出している。太陽系の惑星はおおむね同じ平面で公転しているが、サッチャー彗星はこの公転軌道面に対してほぼ垂直に傾斜した軌道を持つ。

彗星の進路に惑星がいないサッチャー彗星は、残すちりの帯が比較的安定している。こと座流星群が何世紀にもわたり毎年確実に発生し、ほどほどの“雨量”をもたらす大きな理由だ。しかし数年に1回、流星物質が特に密集している空間を地球が通過する場合があり、流星の数は突発的に増加する。

さて、今年は“小雨”だろうか、“嵐”になるのだろうか。「興味を持ったのならこの機会をお見逃しなく」とクック氏は話している。

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事