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4月15日2時33分配信 毎日新聞

 早産で生まれる新生児の呼吸困難を防ぐため、妊婦に注射し、胎盤経由で胎児の肺の発育を促す薬剤「リンデロン注2ミリグラム」「同4ミリグラム」(一般名・ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム)が、厚生労働省から治療薬として承認され、保険適用されたことが分かった。胎児治療への保険適用は国内で初めて。06年から要望していた日本産科婦人科学会は「薬価自体は安価だが、保険適用は国が胎児を治療対象として認めたことを意味し、非常に画期的だ」と評価している。

承認は09年11月6日付。製造販売元の塩野義製薬によると、同剤は抗アレルギー薬などとして1960年代から販売されていた。今回、母体に投与して胎児の肺の発育を促す効能が追加承認され、添付文書に記載された。大学病院など高度な周産期管理が可能な施設で使用される。母親の健康保険証で治療を受けられる。新生児の約1%に当たる年間1万人程度が投与の検討対象になっていると推定されている。

胎児の肺機能は、妊娠34〜35週以降に十分に発達する。肺が未発達な早産で生まれた新生児は呼吸が苦しく、十分に酸素を取り込めない「呼吸窮迫症候群」になる恐れがあり、その場合は新生児集中治療室(NICU)で長期間の管理、治療が必要になる。

34週未満の早産が予想される妊婦に筋肉注射すれば、胎盤経由で胎児に投与され、出生前に十分な肺の発育を促す効果がある。出生後に呼吸窮迫症候群になるリスクや死亡リスクを3割程度減らせ、臨床現場で15〜20年前から使われていた。

厚労省審査管理課は「日産婦から要望があり、国内外で使用実績や科学的データも集積されているので承認した」と話す。名取道也・日本周産期・新生児医学会理事長は「科学的根拠に基づく必要な医療を胎児が受けられるようにし、治療費負担で家族が困らないようにすることが大切だ」と話している。【江口一】

3月30日15時1分配信 毎日新聞

 新型インフルエンザ対策で政府が用意したワクチンのうち、234万回分が今月末で使用期限を迎え、廃棄処分される。流行の沈静化などで思ったほど接種希望者がいなかったためだ。ワクチンは現在、国産と輸入を合わせ約1億回分が余っており、多くは順次、使用期限切れで廃棄される見通し。厚生労働省は31日、有識者らによる新型インフルエンザ対策総括会議の初会合を開き、対策が適切だったか、検証に入る。【佐々木洋】

厚労省によると、新型のワクチンは国内4メーカーで約5400万回分を用意。不足の懸念から昨年10月、スイスのノバルティスと英国のグラクソ・スミスクラインから計9900万回分を輸入する契約も結んだ。輸入費用は1126億円に上る。

だが、1人2回接種の予定が原則1回に変更され、流行も昨年11月をピークに沈静化したため、ワクチンの推定接種者数は2282万人にとどまった。国産ワクチンすら余り、実際に出荷された輸入ワクチンは3995回分にすぎなかった。

このため、厚労省はグラクソ・スミスクラインとの間で、購入予定の7400万回分のうち2368万回分(257億円)を解約することで合意した。一方、ノバルティスとの交渉は難航しているという。

ワクチンの使用期限は製品ごとに異なる。ノバルティス製は製造から半年間で、今夏までに2500万回分すべてが期限切れとなる。国産は半年と1年間の2種類で、来月〜来年3月にかけて順次、期限切れとなる。

解約分を除いたグラクソ・スミスクライン製の5032万回分は1年半と比較的長く、備蓄して再流行や来季に備えるという。

ただし、来季用のワクチンは、新型と季節性を混合した1種類に統一する方針で、保存分が使われる可能性は低い。

厚労省は「インフルエンザの動向は予測が難しく、ドイツやベルギーなどでもワクチンの余剰が生じている。総括会議の指摘を今後の施策に生かしたい」としている。

1月29日20時15分配信 産経新聞

 厚生労働省は29日、新型インフルエンザの国産ワクチンを接種した新潟県の80代の女性が、ワクチン接種後に死亡したと発表した。女性の担当医はワクチン接種と死亡の因果関係について「関連あり」と厚労省に報告。これまでワクチン接種後の死亡報告は117例あるが、担当医が「関連あり」としたのは初めて。

 厚労省によると、女性は1月26日にワクチンを接種。約40分後に帰宅途中の路上で倒れて死亡した。担当医は接種直後に起きる重いアレルギー反応「アナフィラキシーショック」の可能性があると報告。ただし、女性には高血圧症の持病があり、「(室内から雪の降る屋外に出て)不整脈などを起こした可能性も否定できない」としている。

 これまでの死亡報告117例のうち「関連なし」は38例、「評価不能」は78例。厚労省は2月にも専門家による検討会を開き、関連の有無を検証する。

 また厚労省は同日、山梨県が、入荷を予定していた輸入ワクチン200回分の入荷をキャンセルしたと発表した。一方で、東京、愛知、滋賀の3都県がそれぞれ34回分の入荷を希望。9900万回分の輸入ワクチンに対し、希望数は102回分となった。

1月26日5時34分配信 読売新聞

 昨年10月から今月まで8回にわたって国から供給された新型インフルエンザワクチンの在庫が、少なくとも37都道府県で計654万回分あることが、読売新聞の調べでわかった。

 流行の下火で接種を見合わせたり、回数も当初の2回から原則1回となったりし、在庫の大半は医療機関から注文がなく製薬卸業者のもとにある余剰分とみられる。

 ワクチンはこれまで、国が人口割合で配分。その数量に従って、卸業者から各都道府県の医療機関に納入される。しかし、今月下旬の取材で、接種予定のないまま医療機関にあったり、納入予定のないまま卸業者側にあったりする「在庫」があると、37都道府県の担当者が答えた。大阪の75万回分が最も多く、北海道68万回分、愛知50万回分と続いた。「集計中」などの回答もあった。

 今月29日に全国で600万回分以上を配分予定の9回目についても、群馬、新潟など6道県が「在庫分で対応可能」として、供給を断っている。山形、兵庫、岡山など10県も量を減らすことを希望するという。

 一方で予定通りの配分を求める都府県のうち、これまでに43万回分の余剰を見込む神奈川は「健康な成人の接種が本格化した時、要望に応えられないと怖い」と説明している。

 厚生労働省は「卸業者に大量の在庫が生まれると、業者の協力が得られにくくなり、今後の安定供給に支障が生じる。在庫を正確に把握し、必要量だけを供給する態勢を早急に整えたい」としている。

1月26日19時0分配信 時事通信

 塩野義製薬は26日、インフルエンザ治療薬「ラピアクタ」(有効成分ペラミビル)を27日に発売すると発表した。「タミフル」「リレンザ」に続く第3のインフル薬で、国産では初。同社は3月末までの今シーズン用に約70万人分、2010年度に約100万人分の供給量を確保できると見込んでいる。

 同社が今回発売するのは成人向けで、点滴用バッグ(300ミリグラム、薬価5792円)と点滴用瓶(150ミリグラム、同3117円)の2種類。小児向けは今年度中に、厚生労働省に対し製造販売の承認を追加申請する予定。

 ラピアクタは点滴薬で、経口薬のタミフルや吸入薬のリレンザでは処方しにくい重症患者にも適用できるのが特長。300ミリグラムの点滴1回で、タミフル服用と同等以上の効果が見込めるとされる。


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