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1月11日7時56分配信 産経新聞
■支援機構計画
法的整理に向け19日にも会社更生法の適用を申請する日本航空をめぐり、政府と企業再生支援機構が検討している再建計画の概要が10日、明らかになった。平成24年度までの3年間でグループ社員の約3割に相当する1万5千人以上を削減することなどが柱。支援機構は今後、日航や主要取引銀行などと調整、再建計画の詳細を詰める考えだ。
■日航ブランド再生なるか 信用不安や客離れ懸念
支援機構は、日航の経営状況について8千億円台半ばの債務超過に陥っていると判断しているもよう。このため、取引金融機関の債権放棄を含む約7300億円の債務カットのほか、支援機構による3千億円の出資を再建計画に盛り込み、資産超過にする考えだ。
焦点の企業年金減額については、実施に必要な退職者の3分の2以上の同意が回答期限の12日までに得られるかどうか微妙な情勢だ。支援機構側は、退職者の賛同が得られなければ年金基金を解散する方針で、すでに日航側に非公式に伝えている。
年金基金が解散に追い込まれれば、日航の企業年金は現在の案(現役約5割、退職者約3割)以上の減額が避けられない。現役社員については3分の2以上の同意を確保したが、約9千人の退職者については、10日時点でも約4千人の同意しかない。このため日航は、期限を10日間ほど延長してでも退職者に同意への理解を求める方針。支援機構は同意が得られれば、年金を債権カットの対象にしない考えだ。
日航への10億ドル(約926億円)以上の支援をそれぞれ打診している米デルタ航空やアメリカン航空との提携については、資本面でのつながりが出ると再建計画実施に影響が出かねないと支援機構側が判断し、出資を受け入れない方向で調整している。業務提携先は2月初旬にも決める。
一方、法的整理の活用後に外部から招く予定の最高経営責任者(CEO)として、京セラ名誉会長の稲盛和夫氏(77)を充てる案が支援機構などで検討されていることも判明した。
支援機構は株式上場の維持についても検討。資本金の90%以上を取り崩す減資で上場を維持するか、100%減資で上場廃止とするかを最終的に詰めている。
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