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・地球温暖化騒ぎ(1984年朝日新聞〜)(望月:本書での誤った報道で名指しされるのは朝日ばかりの気がするが、実際に誤報が多いのは朝日か?)…地球温暖化の原因には、温暖化ガス説と太陽風説の二説がある。温暖化は地域により異なる(南極の寒冷化)。どこかに零度以下のところがある場合、その近くにある水の温度が高い方が氷は多くできる(望月:閉鎖的な冷蔵庫と開放的な自然は異なるのでは?)→南極の氷の増加と海水面低下。北極の氷が解けても海水面は上昇しない(←アルキメデスの原理)。温暖化による海水面上昇は海水の熱膨張ゆえ。環境省はIPCC報告を誤訳、新聞も誤報←環境ビジネス。
・温暖化問題の本質:二酸化炭素排出(というより石油消費)自体は問題無し。問題はそのスピードと規模(134〜135頁:正しい)→石油消費を減らせ…大半は産業が消費。個人が節約しても、商品を購入すれば実質的に石油を消費するし、銀行預金は産業に投資される(望月:石油消費完全ゼロ以外は無意味な訳ではない。また、購入する商品にもよる。また、著者は現在の経済構造をどう組み換えようとしているのか)。意識改革によって(166頁)先進国の無制限なエネルギー使用を減らせ。
・森林:若い樹木は二酸化炭素を吸収するが、成熟するにつれて吸収しなくなる。
・航空機は空港さえ作れば目的地に行けるが、その代わり飛ぶ時には多くの二酸化炭素を出す。鉄道はレールを敷くときに二酸化炭素を大量に出し、実際の走行時には燃料消費量が少ない(望月:現在線路があることを前提とすれば、鉄道の方が良いのでは?)。水素エネルギーの利用も、現在では結果的に二酸化炭素をより多く排出する。
・地球史のレベルで考えると、現在の地球温暖化は大したことはない(153頁)(望月:温暖化によって現在の生命の一部が滅んでも、別の生命が生まれるならばかまわないと言えるならば)。現在は間氷期の末期でもある。温暖化自体は悪くない(良い面も悪い面もある)が、急激な変化こそが致命的(望月:人類にとって理想的な気温の状態などは無く、気候変動へのスムーズな適応ができれば良く、そのために人為的な変化の速度を緩めろという論理は分かるが、地球規模での対応が要請される問題に対して、それ程楽観的に構えて良いのか)。
・京都議定書は地球温暖化という点では全く効果が薄い。また、それを守れそうもなく、他国から排出権を買う気でいる日本が、すっきりと条約を批准しなかった米国を批判できるのか(望月:偽善と露悪、どちらがましか?また、京都議定書は環境保護への第一歩とはなりえないのか)。

・紙のリサイクルで守られるのは、途上国ではなく先進国の森林。途上国の森林の現状と原因を調査し、破壊を止めろ。また、手入れをして切らないと、森林は正しく育たないが、森林保護によって北欧の森林が無駄に捨てられている(望月:途上国の森林を守るためには、では何をすべきか。また、手入れで切った部分だけで、紙がまかなえるのか?)。
・環境運動→塩ビ(ポリ塩化ビニル:他のプラスチックに比べ、特に環境を汚さない)・ハロゲン化合物(火災予防)の毒物視→火災の増加(望月:この因果関係は立証済み?)…幼児と老人が亡くなりがちだが、彼らの発言権は弱い(望月:彼らの家族も黙ってはいないと思うが)。
・DDT(人間には無害な殺虫剤)の追放→発展途上国でのマラリア対策の挫折(望月:途上国でのみ製造することは不可能か)

・1940〜70年代 公害の頻発→1970年代〜 環境技術開発(望月:途上国への公害輸出の面も)→日本の大気はかなり清浄に、しかし環境トラウマの残存
・本当の環境問題:石油の枯渇→現在の生活の破壊→家屋・都市計画・生活の見直しを
               (望月:経済構造の全面的な組み換えになる筈)
               人為的な温暖化は自然に止まる
               (望月:影響はすぐには現れない。手遅れにならないか)
         食糧自給率の問題→身土不二(望月:地産地消)を
         農業・漁業への工業収益の還流を
         (望月:金を回すだけなら既にやっていないか?)
         利便性による廃人工学→感受性・運動能力を養う必要
         体感治安の悪化←公共心の崩壊(望月:その原因は?)  
         …日本は本来(望月:江戸時代?131頁)もっと誠実な国。
          日本古来の美しい心の環境の維持を(望月:現状批判のために、思い込みに
          よって美化された過去の国民性…復古主義)
         (望月:「環境問題」の拡散→論点のずれ)

・強者である政府やメディアは、利権・面子のために弱者である国民を騙し、嘘を承知で言う(望月:本当に全て故意か?)。真実を話す学者は現在のマスコミから排除される場合が多い(望月:そういう面もある気はするが)。…望月:真実と嘘の二分法(著者が専門家であるからかもしれないが、ベックによれば、環境問題のような実証困難な問題については、専門家の間でも意見が割れがちだが)、弱者擁護の形をとった煽動的な人格(?)攻撃、安易な決め付け(←状況証拠)による断罪の感。社会科学的発想の弱さ。
・望月:自説を補強する事については単純な因果関係を設定し、自説に反することについては多様な要因の複合を強調している感
・望月:個々の指摘や数値の是非は私には判断できない(注もない)。数値データ解釈の問題、メディアリテラシーの必要、過剰反応の問題性の指摘は正当。

・ちり紙交換は自分で地道に集めてそれで商売。彼らから仕事を奪った現代風官製リサイクルは、役所が集め、税金を使って特定業者に利権を配分。両者は決定的に異なり、前者が望ましい(望月:随分二分法的だが…)。前者ではトイレットペーパーをくれたが、後者では税金を取られるだけ。後者(民から官へ)は前者に比べて、古紙価格が安く(←ボランティア、税金)安定的で、製紙業界にとって好都合。
・ダイオキシンには殆ど人間にとっての毒性がない。ダイオキシン騒動はつくられたもの(cf.牛込柳町の鉛中毒事件)であり、報道に対する科学の敗北。政治的毒物(104頁)。
・日本では稲作の際、ダイオキシンを含む農薬を長期間撒布…ベトナム戦争時(枯葉剤)の約8倍以上。しかし日本人に犠牲者なし。
・ダイオキシンは自然界にも普通に存在。囲炉裏、焼き鳥屋、煙草からも出る。少量では薬になるが、大量では毒になる。毒性はあるが、生物種により毒性も大きく異なる(79頁)。魚の焦げやチクロも発ガン性なし。
・枯葉剤による奇形児:べトちゃん・ドクちゃんの例…特定できないいろいろな原因の複合(望月:公害時と同様の言い訳)による遺伝病の可能性、ベトナムの他の奇形児が登場しないのはなぜか(94頁)(望月:ほかにはいないと思っている??)、
・ウクライナでのダイオキシンによるユシチェンコ毒殺未遂事件…ダイオキシンではなく塩素系農薬のためか→堂々めぐりの論理(95頁)の成功(望月:著者の推測)
・伊セベソ市農薬工場爆発事故(1976年)(→日本で文部科学賞選定アニメ映画化)…犠牲者出ず。しかし奇形児の可能性を恐れて堕胎した妊婦が続出…故意の誤報は死も招く。
・所沢産ホウレンソウ事件…最高裁で誤報判決
・環境ホルモンも一部の事例(←生物の多様性)を拡大解釈しただけの誤報
・マスコミは訂正報道をせず、ダイオキシンの定義を変えた(毒性のあるPCBを含める)。
・ダイオキシン騒動→焚き火批判、多額の税による焼却炉改造(従来焼却炉で働いていた人々も健康なのに)

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武田邦彦『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』(洋泉社ペーパーバックス、2007年)

著者:1943年生まれ。旭化成→ウラン濃縮研究所長→名大教授。資源材料学。工学博士。内閣府原子力安全委員会専門委員。文部科学省科学技術審議会専門委員。著書の一部は高校教科書にも掲載。

・キーワード:故意の誤報
・ペットボトルの分別回収が進むと、皆が安心して、大量消費が止まるどころか、消費量も上がる(望月:13頁にグラフはあるが、この因果関係は立証されていない)。再利用も進んでいない。
・ペットボトルをリサイクルするにも資源を使う:3.5倍の石油が必要(製作には2倍)。
→諦めてまとめて焼却せよ。
・一度使ったペットボトルを洗って繰り返し使う国も(望月:あくまでも一部に)…日本人は清潔好きだから無理(望月:国民性??)。またプラスチックは傷つきやすく化学反応しやすい。
・中国でリサイクル資源として廃プラスチックの需要が高揚→日本からの使用済みペットボトルの輸出増加…先進国のゴミの発展途上国への押し付け(望月:相手の需要に応えた輸出も押し付けか?また、中国のリサイクルのあり方はどうか?)
・日本の環境団体はペットボトルのリサイクルに反対していた(?)(15頁):
 ペットボトルの小型化→気軽に飲み、大量投棄(望月:分別回収批判??)
 ペットボトルをやめさせる会:回収費が高い(望月:会名に注目)
・リサイクルをしているというと、お金がもらえるので、嘘を言ってリサイクルを推進している(利権構造)。また今更リサイクルはダメだとは言えない。また業者に渡せば(支払いは税金)、その後どうなろうと(→企業秘密)、役所の責任にはならない。→自治体は助かり、業者は潤い、国民だけが分別し(→ゴミ置場の増加、ゴミ出しの相互監視、ゴミだしが不便に…生活環境の多様化に適さない…望月:柔軟な運用はできないのか?)税を払う。世界で日本だけが焼却してもリサイクルとしている(=不法投棄)。(望月:より環境に優しい別の利権を作れば良いのでは?)
・リサイクル実施経費以外に、リサイクル推進予算(?)が支出され(国は複雑な形で発表)、リサイクル企業は製品価格に費用を上乗せ→国民負担
・日本のごみの9割に当たる産業廃棄物:汚泥、糞尿、瓦礫、鉱滓…→資源にできるか?
 (望月:糞尿は資源になるらしいが)
・スーパーの袋は余り物の石油から作る(望月:本当?)。リサイクル(→専用ゴミ袋、ガソリン使用)より石油を使わない。
・日本の石油輸入の殆どは燃料用。ペットボトルに使う石油量は1000分の1→効果少。むしろ自動車を減らせ。
・ドイツはリサイクルをしているために、日本(ダントツで資源消費効率が良い)の2倍も資源を使っている。公費での視察者は適当な調査をしただけ。日本がリサイクルを始めた1990年から、少しずつ日本と他国の資源消費量が接近(望月:数値は低下しているが…)。
・リサイクルの強要は憲法違反(望月:「強要」の定義は?)

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