大学入試からチェンジせよ 大学版PISAの脅威が認識されるにつれ、今後、日本の大学でもPISAで問われるような能力、即ち批判的思考力や問題解決能力、表現力を鍛える教育改革を余儀なくされ、知識量や記憶力を測るような入試問題の見直しを迫られよう。「知識量の拡大」以上に「知識を応用する力」を養成する、欧米型の学力観への転換である。 ユニバーサル化が進む日本の大学では学力低下を危惧する声が急速に高まっており、「学士力」など学生の品質保証が時代の要請になっている。文部科学省は卒業認定を厳しくさせる検討に乗り出した。中教審は08年「学士課程教育の構築に向けて」と題した報告書で「学士力」の参考指針としてコミュニケーションスキル、論理的思考力、問題解決力などを掲げ、大学に教育方法の点検、見直しを求めたほど。経済産業省も「社会人基礎力」を提唱している。大学版PISAで問われる能力に近いものだ。 https://hclab.jp/opinion/analyse/post-2.php 上記は、リンクのある教育ジャーナリストの記事です。 AHELOという大学版PISAが大学教育に大きな影響をもたらすであろうことは、私もそう思います。 しかし、今の大学入試が知識偏重ではあっても、今の大学生が知識十分かといえば、それは、残念ながら全く違うというしかありません。 今の大学生の知識量は、やはり、5年位前の大学生と比較しても、かなり劇的に少なくなっている、また、20代半ば以上の人々が常識だと思っている様々なことも、あまり常識とは思われなくなっている、と感じますし、そういう例に非常に良く出くわします。 知識と思考は厳密には区別できますが、やはり、初歩的なところでは交わっています。たとえば、今の国際情勢や社会問題を考える際に、イスラム教とか、ユダヤ人などに関して、知識を持っていなければ、考えようと思っても考えられません。 個人的には、AHELOに期待も不安もあるのですが、ぜひ、知識軽視にはなってほしくないし、もし、そうなると、肝心の思考自体の面白みを、おそらく大学生は感じなくなってしまいます。 一方、大学入試はたしかに知識偏重の部分も多くありますが、いまや、私立大学を中心に、そういう知識偏重の試験を受けない形で入学したり、科目を非常に限定した形式の試験で入学している学生たちも多いことを認識してほしいものです。 あまりに知識偏重になっている大学入試を変える必要もあると思いますが、同時に、やはり最低限の知識は必要だということも大事だと思います。
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