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「ダイエツト狂歌」としては最終回です。
読んで頂きまして、ありがとうございました。
今回の96あたりは、ダイエットの標語になるかも。
なんてね(笑)。
91.【飢】
ぐるぐると鳴くや霜夜の寒腹に
衣かさねてひとりかも寝む
本歌:【秋】藤原良経
きりぎりす鳴くや霜夜の さ筵(むしろ)に
衣片敷きひとりかも寝む
92.【雑】痩せんとて身体動かす。
目方こそ変はらざれ、験(しるし)無きにしもあらず。
この頃は 潮干に見えぬ沖の石の
人こそ知らね 肩こりもなし
本歌:【恋】二条院讃岐
わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の
人こそ知らね かわく間もなし
93.【肥】
体(たい)の張り 常にもがもな
へその笑む あんこ小腹(をばら)の 減らで悲しも
本歌:【旅】鎌倉右大臣
世の中は 常にもがもな
渚こぐ あまの小舟(をぶね)の 綱手かなしも
94.【飢】冬の夜に、血の巡り良くせむとて足温めて詠める
通販の レンヂ足浴 さ夜(よ)ふけて
腹減り寒く 頃も鬱ゆゑ
本歌:【秋】参議雅経
み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて
ふるさと寒く 衣打つなり
95.【飢】甘き物買ひ漁りて詠める
おほけなく 憂き欲のままに 踊るかな
わが大人買ひ 食ひ物の層
本歌:【雑】前大僧正慈円
おほけなく 憂き世の民に おほふかな
わが立つ杣(そま)に すみぞめの袖
96.【泣】BMIは、体脂肪量を表す指数なり。
体重(グラム)を身長(センチ)の2乗で割れる値を、
肥えの目安となす。
鼻白む数値のBMIならで
減りゆくものは 代謝なりけり
本歌:【春】入道前太政大臣
花さそふ嵐の庭の雪ならで
ふりゆくものは わが身なりけり
97.【飢】もやしダイエツトなるものもあるとかや。
来ぬ人を 待つこともなき夕めしに
焼くやもやしの 身もふたもなく
本歌:【恋】権中納言定家
来ぬ人を まつほの浦の夕なぎに
焼くや藻塩(もしほ)の 身もこがれつつ
98.【雑】背の君に捧ぐ
カレエ好(よ)し あとは無しなの 夕めしは
みごとぞ夫(つま)の 料理なりける
本歌:【夏】従二位家隆
風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは
みそぎぞ夏の しるしなりける
99.【飢】
チヨコも愛(を)し ポテチ恨めし あぢきなく
食ひ足りぬゆゑに 買ひ惑ふ身は
本歌:【雑】後鳥羽院
人も愛し 人も恨めし あぢきなく
世を思ふゆゑに 物思ふ身は
100.【泣】まことのうた也。あなや。
ももしりや 古き衣の伸ぶるにも
なほあまりある 姿なりけり
本歌:【雑】順徳院
ももしきや 古き軒端のしのぶにも
なほあまりある昔なりけり
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