鹿児島を走る!!

バイクフォーラムのスタッフ益永による実走ツーリングレポート

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「鹿児島を走る!!」 はバイクフォーラムの益永が、いちライダーの目線で鹿児島県内の道路を実際にバイクで走行した記録と感想を綴ったレポートである。
 
第34回目の舞台となるのも、熊ヶ岳の麓に位置する、鹿児島市下福元町から南九州市川辺町にかけての県道19号鹿児島川辺線の周辺の道々。
行き止まりもあれば、あんな所やこんな所に通じる道もある。
寄り道しながら探検、発見。
未知の道って楽しい!
 
 
前回の続きの火の河原地区を抜けた先の分岐、「暗」の道よりスタート。
未知の道の冒険の始まり始まり〜。
イメージ 1
と、意気揚々と足を踏み入れたのも束の間。
こっ、これは予想以上にダークサイドだ!
イメージ 2
苔生したアスファルトは、湿った落ち葉と相俟って非常にスッリピー。
奥へ進むにつれて更に妖しさが増していく。
イメージ 3
ちょっとこれは楽しくなってきたぞ。
この道はどこへ通じているのか?
いや、そもそも通り抜け出来るのかどうかも疑問に思えてきた。
とうとうアスファルトの路面が見えなくなってしまった!
イメージ 4
斜面との境も判別出来ず、端の方を走るのは些か危険をともナウ。
そして、この先で待ち構えていたものは・・・!? 
イメージ 5
いきなり路面状況が回復したY字の分岐だった。
今通ってきた道が殆ど使われていない、というだけの様だ。
 
ではその分岐、右折側は、直ぐに火の河原にもあったひまわりバスの停留所「小崎」があり、
イメージ 6
その先は、さつま川辺湖を跨ぐ神清橋の近辺に繋がる。
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そして左折側は、再び路面状況のあまりよろしくないダークサイドへと迷い込む。
暫く森を走ると、「暗」の道の終わりが見えた。
イメージ 8
「暗」の先で、再び川辺ダムに合流。
ただいま。
イメージ 9
 
さて、そろそろ帰路につくとしよう。
ルートは新設された方の県道19号鹿児島川辺線の麓を走る道。
 
その道は現在、錫山自然遊歩道として整備されており、
緑の中の清流や田園風景など豊かな自然に接することができる。
イメージ 10
それでは地図の一番左下、VOL.2で通った八丈橋を渡った先の分岐、新八丈橋の袂へ。
イメージ 11
くたびれた道案内に促され、錫山自然遊歩道を散策してみよう。
イメージ 12
清流を右手に見ながら、林の中をトコトコとトレッキング。
穏やかな木漏れ日が心地良い。
イメージ 13
程無く県道19号鹿児島川辺線の巨大な岩屋大橋が上空に姿を現した。
 
そして田舎道を進むと、見上げる山の斜面に鮮やかな翠緑の稚児の滝大橋が。
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その麓にて。
淡く色付く桜に導かれる様に歩道を進むと、
イメージ 15
完全に瞳孔の開いたバンビちゃんがお出迎え。
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「ここが稚児の滝だよ」
え?こっち?
イメージ 17
それとも奥のこっち?
イメージ 18
バンビは多くを語ろうとはしなかった・・・。
ただ、「稚児の滝」という名の由来となる悲しき伝説は解明された。
イメージ 19
では、また錫山自然遊歩道へと戻ろう。
集落を抜け、アーチ状の地福橋を望む分岐を左へ。
清らかな小川の流れを感じながら、緑のトンネルをトコトコとトレッキング。
イメージ 20
やはり、穏やかな木漏れ日が心地良い。
立神大橋の足元をかすめると、更に分岐。
イメージ 21
まずは右折して、Vol.1で橋の上から見えたこの道を谷向かいへ。
見上げる視線の先には、立神岳と宙を横切る県道19号鹿児島川辺線立神大橋の雄姿が。
イメージ 22
少し戻って、先程の分岐を今度は左折。
その先で県道19号鹿児島川辺線を潜り、
イメージ 23
樹齢三百年以上の大杉がある大山祗神社の前を通り、
イメージ 24
長閑な田舎道を進むと、
イメージ 25
T字の三叉路に差し掛かる。
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正面に道案内の看板が。
えっと・・・、ベクトルがおかしくないかい?
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とりあえず右折して、Vol.2では直進したT字の分岐で旧上床林道側県道19号と再合流。
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左折して坂之上方向へ戻り、その後の分岐を右手へ。
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少々ダークな自然遊歩道を下っていく。
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僅かに開けた展望。
薄っすらと桜島が。
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完全一車線の雑木林。
対向車が来たらどうしたものか・・・。
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幸い車両の往来も無く、グングン高度が下がっていく。
イメージ 33
途中、アーティスティックな作品に心を奪われる。
イメージ 34
「ゆうじ」の存在感たるや・・・。
 
そして、下界へ辿り着く。
イメージ 35
楽しかった県道19号鹿児島川辺線にまつわるレポートもここで終了となる。
 
 「鹿児島を走る!!」 はバイクフォーラムの益永が、いちライダーの目線で鹿児島県内の道路を実際にバイクで走行した記録と感想を綴ったレポートである。
 
第33回目の舞台となるのは、熊ヶ岳の麓に位置する、鹿児島市下福元町から南九州市川辺町にかけての県道19号鹿児島川辺線の周辺の道々。
行き止まりもあれば、あんな所やこんな所に通じる道もある。
寄り道しながら探検、発見。
未知の道って楽しい!
 
 
出発地点はここ。
旧上床林道側の県道19号鹿児島川辺線のとある分岐点。
イメージ 1
漂ってくる並々ならぬこの雰囲気。
ワクワクしませんか?
火の河原(ひのこらと読む)地区目指して、ではスタート!
 
せっ、狭い・・・。
ほぼ一車線分しか道幅が無く、ガードレールさえも存在しない。
何かしらを必死に訴え様としている立て看板があった。
イメージ 2
何だか分からないが、とにかく何かが危険な様だ。
十分注意しよう。
もしも四輪車で対向車でも来ようものなら、かなりの労力を強いられよう。
しかし、その心配も余り必要はなさそうだ。
イメージ 3
苔むしたアスファルトが、この地区の現状を物語る。
 
視界が開けた所で集落が確認出来た。
イメージ 4
山々に囲まれた火の河原は、何だかとてもひっそりとしていた。
 
集落に入ってすぐ分岐。
イメージ 5
メインルートは右側であろうが、左側の行く末も気になる。
では、まずそちら側から。
イメージ 6
比較的急な登りが続く。
中央部はやはり苔むしている。
可憐な花々が沿道を飾る、更に急勾配となった坂道を登る。
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崖下への転落を危ぶみながらも、急に開けた展望に息をつく。
イメージ 8
山しか見えないが・・・。
 
その後登りきった辺りで、おやっ?
本線は右側方向だが、左側への方が車両の往来が多いのか?
イメージ 9
落ち葉の堆積の仕方に些か疑問が残る。
だって左側って、こんなんだし・・・。
イメージ 10
この先に何かあるのか?
未知の道との遭遇。
行ってみるか。
森の中へ踏み入る。
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確かに四輪車の轍が続いてはいる。
暫くは・・・。
だが、
イメージ 12
やがて行き止まり。
一体何の為の道なのか?
林業か?
それとも指スカが近いから、何かしらそれとの関係があるのか?
何も分からないが、まぁ、走れないなら用は無い。
転進!
先程の分岐を右側へ。
その先がどこに通じているかと言うと、ここです。
イメージ 13
第19回 川辺トレッキング山之寺林道の熊ヶ岳登山口でした。
繋がりました?
未知の道の位置が既知となり、理知が満ち満ちる。
 
さて、では火の河原へ戻り、分岐していた右側へ。
 
すると、秋色に輝く銀杏がお出迎え。
風情のあるその美しさに思わず足が止まる。
イメージ 14
柔らかな風が頬を撫でる度に、ひらひらと黄金の葉が舞い落ちる。
イメージ 15
産まれたての落ち葉と戯れながら、全く人気の無いメインストリートをそぞろ走りする。
周囲との違和感を少々覚える、ポップなデザインのバス停留所があった。
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ひまわりバス、火・金だけで一日往復一本・・・。
 
その先で、一面に鮮やかな色彩の絨毯が広がる。
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ふと目に飛び込んで来たのは、かなりの歴史を感じさせる石垣。
そして、その向こうにある広場は?
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廃校となった小学校の分校跡地だった。
かつてはこの校庭に子供達の歓声がこだましていたのだろう。
古き門柱が寂しげに佇んでいた。
案内板には、昭和51年廃校とあった。
私の生まれ年だ。
イメージ 19イメージ 20イメージ 21
幾らか感慨深いものがあった。
イメージ 22
静かだ。
余りに静か。
この火の河原地区において、たまたまかもしれないが、人影を目にすることは無かった。
まるで自分一人だけが、別世界からタイムスリップでもしてきたかの様な、何だか不思議な感覚に陥る。
エンジンを掛ける事さえもはばかられる。
イメージ 23
美しくも物寂しい火の河原を後にする。
また来よう。
 
さて、集落を抜けて間も無く分岐が現れた。
イメージ 24
左右でまさに明暗が分かれている。
左側の「暗」の道は、日の光も届きにくく路面も湿ったままの落ち葉に埋もれている。
交通の往来も殆ど無さそうだ。
こちらも面白そうだが、それはまた別の話し。
まずは空を拝める右側から。
 
何か危ないだろ、絶対コレ!
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危ない、危ない!
普通に怖いんですけど・・・。
 
そして、新馬立橋の手前でまたも分岐。
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だが今度は「廃」な雰囲気が漂ってくる。
正面の立て看板には、「この先行き止まり」の心躍る文字。
よし、確かめてみよう。
 
進入禁止の立ち塞がるガードレールも無く、散策を開始。
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多少は車両の行き来がある様だ。
イメージ 28
轍がしっかりと残っている。
この先に待ち構えているものは一体?
そして辿り着いた所は・・・。
イメージ 29
やはり湖面だった。
水没していくアスファルト。
流れる事も無く浮遊するだけの落ち葉。
透明度が低い深緑色。
水中より突き出る枯れ木。
しんと静まり返ったさつま川辺湖のほとりで一所懸命に取り組んだ。
何をって?
これです。
イメージ 30
どう? 
タイヤ痕や足跡を残さない様にするのに苦労したんです。
えっ?そう・・・か。
どうでもいいか・・・。
 
ふと、よ〜く目を凝らすと正面に何かポールが見える。
看板か標識か?
イメージ 31
判別は出来なかったが、地図と照らし合わせてみるとT字になっている右折側は
前回辿り着いた湖面のすぐ先だった。
水位が後数メートル下がっていたら通れたのに。惜しい。
 
しかし本当に静かだ。
当然かもしれないが、携帯電話は圏外。
何かあっても誰にも気付いてもらえない・・・。
そそくさと引き返そうとした、その刹那!
私は見てしまった・・・。
亡骸だ!
                          (閲覧注意!)
イメージ 32
 
 
 
忘却の彼方に葬り去られようとしている廃橋だ!
通ってきた道沿いだが、全く気付かなかった。
ちょっと戻って確認してみよう。
イメージ 33
茂みに隠れ、この先に道があるとは夢にも思えない。
分け入ると・・・・、
イメージ 34
えっと、橋の写真です。
対岸は激藪で渡りきる事が出来ない。
右端には、苔むして埋もれかけた親柱が。
橋名板に刻んであるこの橋の名。
その名も・・・、
イメージ 35
「横道橋」!!
どストレート!
何のひねりもないネーミングに、ある種の潔さを覚えた。
だが、残念ながら橋としての役割はもはや果たせてはいない・・・。
邪魔したな、永遠に眠るがよい横道橋よ。
 
さて、先程の分岐まで戻る。
新馬立橋を渡り、さつま川辺湖沿いに高度を上げながらワインディングを駆け抜ける。
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程無くさつま川辺湖を跨ぎ、県道19号鹿児島川辺線へと繋ぐ馬立大橋へと差し掛かる。
橋の中央部よりさつま川辺湖を臨む。
結構高いぞこれは!
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なかなかの眺めだ。
また良い所を発見してしまった。
 
では来た道を一旦火の河原へ戻る。
イメージ 38
あの分岐の先、「暗」の道を散策する為に・・・。
 
 「鹿児島を走る!!」 はバイクフォーラムの益永が、いちライダーの目線で鹿児島県内の道路を実際にバイクで走行した記録と感想を綴ったレポートである。
 
鹿児島県道19号鹿児島川辺線は鹿児島市坂之上を起点とし
途中川辺ダムを経由しつつ、南九州市川辺町までを結ぶ主要地方道である。
また、川辺ダム以降は南薩縦貫道の一部である川辺道路を含む。
さて、その件の県道19号は起点より数キロのある地点で二手に分岐する。
従来の県道19号と新たに認定されたそれとは、それぞれ別々の道を歩んでいき
結局は川辺ダム付近で合流するのだが、その道筋にあまりの差があるのだ!
片や、元来林道であったものが主要地方道へと昇格したルート。
片や、道すら存在もしなかった様な所に新設されたルート。
と、経緯や時代背景もバラバラ。
実に興味深い物件ではなかろうか?
それでは、実走して検証してみよう。
 
鹿児島を走る!!第32回目の県道19号Vol.2の舞台となるのは、
その前者、元来の県道19号鹿児島川辺線
走行時期は前回より遡る事、数ヶ月前の11月末頃。
では、スタート!
イメージ 1
ここの分岐が明暗の分かれ道となる。
今回は左折(看板だと直進)。
 
お世辞にも広いとは言えない幅員で、住宅街をグネグネと進んで行く。
イメージ 2
少しずつ高度が上がるにつれて、様相が変化していく。
採石場を過ぎた辺りから、交通量が極端に減る。
イメージ 3
と、言うよりも全くゼロと言っても過言ではない。
イメージ 4
元々1.5車線程度の幅員だったが堆積する落ち葉により、実質1車線程に強要される。
こう見えても一応二桁の県道19号
イメージ 5
覆い被さる樹木の低さが交通量の少なさを物語る。
 
たまに開ける展望。
イメージ 6
桜島を遠望。
鹿児島市内を一望。
 
途中、半ば藪に埋もれる様に道路開通記念碑があった。
イメージ 7
随分風化してしまって判別し難いが、うっすらと谷山町長等の名が連なり
昭和九年二月起工、十一年四月竣工とある。
70年以上前だ!
 
その後、高度がピークに達した辺りで、指スカを潜り抜ける。
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暫く走ると分岐に差し掛かった。
イメージ 9
右折すると、錫山インターチェンジ。
進むべきは、そのまま直進。
 
何の前触れも無く、突如として久しぶりのセンターラインが現れた。
イメージ 10
真新しいアスファルトは走りやすいが、ほんのちょっとの間だけ。
 
Y字の分岐。
イメージ 11
県道19号
は道なりに右方向だが、左折して火の河原への道も気になる。
だってほら完全に1車線な上に、漂ってくる並々ならぬこの雰囲気・・・。
イメージ 12
面白そう。
探究心が物凄くくすぐられる。
しかし、それはまた別の話
では、県道19号の駒を進めてみよう。
イメージ 13
交通量皆無の、色付く木々のトンネルの道をトコトコと行くと
城水観音という立て看板があった。
イメージ 14
川べりへ降りていけるようだ。
この先に観音像があるとの事。
イメージ 15
ホタルが生息しているらしい。
因みに、調べたところによると河鹿とはカエルの事の様だ。
 
寂寞とした雰囲気の中、観音像が屹然と佇んでいた。
イメージ 16
観音像の台座には「竜頭観☆音菩薩」と彫ってある。(真ん中の文字はパソコンでは変換出来ない。)
イメージ 17
ヤフーでもグーグルでも百度でも、この文字列はヒットしなかった。
何か特別な意味でもあるのだろうか?
その視線の先は、松ヶ野川を跨ぐ県道19号
イメージ 18
菩薩は何を見、何を聞き、何を感じ、何を想うのか?
傍らの石碑には県道19号が元来林道であったという記述が。
イメージ 19
上床林道昭和36年3月竣工。
 
この付近を包む寂寥の感の要因の一つは、恐らくアレだろう。
対岸に残るアレは、遺構と言っても差し支えないかもしれない。
 
ここ鹿児島に現存するミステリーサークル群だ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 20
ばば〜ん。
イメージ 21
さっ、おふざけもこの辺にして、菩薩掌を喰らわない内においとましよう。
 
さて旧上床林道側県道19号もここまで来ると、自走可能な区間はあと少し。
程無く新八丈橋を渡り、新設県道19号と再開し合流を果たす。
イメージ 22
新八丈橋
・・・。
新?
そう、お察しの通り。
少しバックすると・・・、
イメージ 23
じゃんっ。
心躍りますか?
冒険心がくすぐられますか?
下っていく道の先が気になりますか?
ハイ、では行きましょう。
益永の、旧もの探訪。
 
坂道を下っていくと、煤けた青看板と古色蒼然とした八丈橋がお出迎え。
イメージ 24
欄干の低さが時代を物語る。
右上の誇らしげな新八丈橋や輝く青看板とは実に対照的だ。
昭和と平成。
栄枯盛衰を一目で見られる絶好のビューポイント。
 
では、突き当たるT字の左右。
右折は、金峰・錫山方面。
イメージ 25
新八丈橋
を潜り、小道が続く。
この道は現在、錫山自然遊歩道として現役。
しかし、それはまた別の話。
 
そして左折が、皆々様お待ちかね、旧道で川辺方面。
だが、
イメージ 26
この有様・・・。
先程、「自走可能な〜」と言ったのはこういう事。
この先行き止まり。
そして、通行止め。
ガードレールが車両の進入を完全にシャットアウト。
 
しかしながら、進入禁止ではないという所がポイント。
つまり、徒歩で進入。
もはやツーリングではなくなったが、川辺町の看板がこっちにおいで楽しいよ、
と呼んでいるし、行き止まりというこの道の結末を見てみたいから、しょうがない。
行きます。
 
県道19号鹿児島川辺線、旧道散策スタート。
足を踏み入れた途端、ガードレールや白線が姿を消す。
イメージ 27
アスファルトで舗装された路面のおかげで、どうにか元々車道であった事がわかる。
 
奥に進むと草木の侵食が一段と激しくなり、覆い被さってくる。
イメージ 28
既に道としての機能を失いつつある。
 
林の中へ入ると草木の隆盛は衰えるが、シダ植物や落ち葉等の堆積物が路面を覆う。
イメージ 29
白線がかろうじて見てとれる。
歩き心地は遊歩道の様でもあるが、2車線程の道幅にかなり違和感を覚える。
 
かつてはカーブミラーと呼ばれていたであろう構造物が死に体を晒していた。
イメージ 30
アスファルトの路面が消えかけてきた。
日に当たっている場所でさえも苔が生えている。
 
廃道。
イメージ 31
ガードレールがある事で、往時の車道の面影を残す。
硬い路面の上のぬかるみのせいで、非常に歩きにくい。
 
もはや道なのか何なのかすらもわからなくなってきた。
イメージ 32
が、ここは以前の県道19号鹿児島川辺線
行き先は川辺市街地。
ところが現在の行き着く先は・・・?
 
左手に視界の開ける所があった。
イメージ 33
そう、今現在は川辺ダムのダム湖、さつま川辺湖へと水没する見捨てられた道だ。
 
やがて分岐が現れた。
イメージ 34
右手はもう殆ど獣道の様な状態。
イメージ 35
左手はすぐそこにダム湖の水面が。
イメージ 36
どうやら、ここが行き止まりの様だ。
ハイ、撤収。
 
「鹿児島を走る!!」 はバイクフォーラムの益永が、いちライダーの目線で鹿児島県内の道路を実際にバイクで走行した記録と感想を綴ったレポートである。
 
鹿児島県道19号鹿児島川辺線は鹿児島市坂之上を起点とし
途中川辺ダムを経由しつつ、南九州市川辺町までを結ぶ主要地方道である。
また、川辺ダム以降は南薩縦貫道の一部である川辺道路を含む。
 
さて、その件の県道19号は起点より数キロのある地点で二手に分岐する。
従来の県道19号と新たに認定されたそれとは、それぞれ別々の道を歩んでいき
結局は川辺ダム付近で合流するのだが、その道筋にあまりの差があるのだ!
片や、元来林道であったものが主要地方道へと昇格したルート。
片や、道すら存在もしなかった様な所に新設されたルート。
と、経緯や時代背景もバラバラ。
実に興味深い物件ではなかろうか?
それでは、実走して検証してみよう。
 
鹿児島を走る!!第31回目の県道19号Vol.1の舞台となるのは、
県道19号鹿児島川辺線の新設された方のルート。
 
では、起点となる鹿児島市坂之上4丁目の国道225号との交差点「坂之上」、ここからレポートスタート!
イメージ 1
交通量の多い交差点から踏み切りを渡り、住宅街の向こうに立ちはだかる山越えを目指す。
国際大学入口交差点を更に直進すると、程無く分岐が現れる。
イメージ 2
ここが県道19号の運命の分かれ道。
道の形状は左折直進だが、青看板はどう見ても直進右折
どちらに行っても県道19号であることに変わりはない。
行き先はそれぞれ川辺と南さつま、金峰とあるが結局は合流する。
左折(看板だと直進)がメインルートの様だが、今回は直進(看板だと右折)。
あぁ、ややこしい・・・。
以前は県道20号だったが、上から書き換えられた新生県道19号へ。
 
住宅街を抜けると細かなワインディングを繋ぎ、高度を一気に稼ぎに掛かる。
イメージ 3
ガードレールの向こうに錦江高原ホテルの風車が遠望出来る。
 
すると間もなく、指宿スカイラインの錫山IC。
イメージ 4
ここの青看板の県道標識も20から19号へと上書きされている。
 
錦江高原ホテル入口。
イメージ 5
遥か上空で巨大な風車が旋回を続けている。
ドイツ製で愛称は「風太郎」。
なかなかのネーミングセンスだ。
 
暫く走ると、T字の交差点へと差し掛かる。
イメージ 6
右折のその先は県道20号鹿児島加世田線で、今回は左折し一路川辺を目指す。
 
そして、明らかに道の様相が変転を見せ極上快走路へと変貌を遂げる!
イメージ 7
沢や谷を橋梁で一気に跨ぎ、掘割で人工的に成型された県道19号
この先、ドッギャーンっと豪快な走りが楽しめる。
超気持ち良い!
 
だがしかし、自然とペースが上がってしまうので注意が必要だ。
なぜならば・・・、立神大橋の眼前にそびえる、標高478mの立神岳
イメージ 8
橋梁下の深い谷間を縫う様にして走る魅惑の物件を見逃してしまうからだ。
イメージ 9
今回は、橋の脇から下る分岐へと吸い寄せられる誘惑をグッと堪えて、県道19号をトレースして行こう。

谷を跨ぐ地福橋
イメージ 10
様々な形状の橋梁が矢継ぎ早に現れ、走り易い路面と相俟って非常に楽しい。
 
稚児の滝大橋から望む。
イメージ 11
比較的高い所を走っているので眺めも良好だ。
適度なワインディングや目の醒める様な豪快なストレート等、走りが単調にならず、まさに快走路!
イメージ 12
因みに右手の小道の先は完全に「廃」・・・。

谷と小川を一気に跨ぐ岩屋大橋
イメージ 13
そして、眼下にガードレール。
グッときますな。

あの小道からの光景はというと・・・、
イメージ 14
はい、勿論行ってます。
頭上に空を横切る岩屋大橋
しかし、これはまた別の話。
引き続き本線のレポートを・・・。
 
そして程無く、暫く別々の道を歩んでいた従来の県道19号と合流。
あちらはどんな道だったのか?
イメージ 15
ここから敢えて左折する者などいない、と考えたのか
南側からはあっても、北側からは特に道案内等はされていない。
ここはそのまま直進。

そして、川辺ダムに到着。
イメージ 16
万之瀬川に建設された高さ53.5メートルの重力式コンクリートダム。
県営ダムとしては鹿児島県最大規模を誇る。
 
更に南下すると、南薩縦貫道の一部である川辺道路に差し掛かる。
イメージ 17
2010年8月27日に南九州川辺ダムIC - 南九州神殿IC間が開通し、現在無料区間となっている。
イメージ 18
少々複雑な立体交差を抜け、県道19号を進む。
イメージ 19
本線は地形に沿ってアップダウンやワインディングを繋いでいくが、川辺道路は当然の如く、効率を求め地底を軸屋トンネルで一気に貫く。

軸屋トンネルの真上から。
イメージ 20
時折、結構な勢いで車が吸い込まれたり、吐き出されたりしていく。
イメージ 21
本線は林の中を律儀に地形に沿って下っていく。
軸屋トンネル、南側の坑口。
イメージ 22
交通量は決して多くはない。
 
そしてその先にあるのが県道291号松元川辺線との分岐。
イメージ 23
行き先は大坂。
前述の県道20号鹿児島加世田線にも接続してはいるが、安易な気持ちで足を踏み入れてはならない。
もしも、孤独に耐えられる強い精神力を有していないのであれば、たった独りで進入しようとは思うこと無かれ。
3桁県道の恐ろしさをその身をもって体感する事になるだろう。
個人的には、険道指定

さて、話は元に戻して更に南下する。
イメージ 24
暫く走ると、先程分岐した川辺道路と再び合流する。
県道19号は一路川辺市街地を目指し、南九州市川辺町両添で終点となる。
 
新設された県道19号鹿児島川辺線は最初の分岐以降、極上快走路を含む比較的走り易い道のりだった。
では、もう一方の従来からの元来林道であったルートは一体どんな道の様相なのか?
次回、県道19号鹿児島川辺線のもう一つの顔を白昼の元に晒す!
 
「九州を走る!!」 はバイクフォーラムの益永が、いちライダーの目線で鹿児島県内の道路を実際にバイクで走行した記録と感想を綴ったレポートである「鹿児島を走る!!」
の番外編である。
 
第30回目は、以前ゴールデンウィーク特別企画としてお伝えした
酷道265号の旧道にあたる国見峠走破レポートの後編である。
 
宮崎県国見峠・・・。
五ヶ瀬町と椎葉村の境に位置し、1996年に国見トンネルを含む国見バイパスが開通するまでは両町村を結ぶ唯一の道であったが、自然災害や積雪等による全面通行止めが頻繁にあり、2010年度版ツーリングマップルにも
「ガードレールもない完全1車線“酷道”断崖続きハード」
と評される程の大型車の通行も出来ない様な狭隘路であった。
現在は10分程度でショートカット出来る様になった為、敢えて国見峠を越えるルートを選択するという事は決して賢いとは言えないかも知れないが、間違いなく記憶に残る道であると断言出来る。
では、皆様お待ちかね、禁断の果実をご賞味あれ。
 

目線がもうこの高さだ。
イメージ 1
山しか視界には入らないが、いよいよ目指す峠は近い!

そして数々の苦難を乗り越え、旧国道265号の登りも終焉を向える。
遂に到達、国見峠!!
イメージ 2
展望は全くと言っていい程、開けない。
だが、ここまで決して普通では無い道程だったので達成感はひとしおだ。
いよいよ九州の秘境とされる椎葉村入りを果たした。
何だろう、この感覚は?
非常に趣のある峠に感動すら覚える。
年季の入った案内看板がお出迎え。
イメージ 3
ロープでその身を支えながらも、傷ついた老兵は屹立と峠に佇んでいた。
まるで、目の前を通る道がもう既に現役の国道ではなくなってしまった事に気付いていないかの様に。
余りに風化してしまったその姿には、場違いな程陽気な「ようこそ!」の文字が殊更切なく目に映る。
一体今までにどれほど多くの旅人を案内してきたのだろう。
そう、今まさにこの地に辿り着いた自分もその一人だ。
ご多分に漏れず、案内板を見て現在地を探したし、目的地を指で追った。
この場に来て素通りする者などいやしまい。
だからこそ往来が極端に減ったとは言え、彼はその事に気付いていないのかも知れない。
いや、気付いていないフリをしているだけかも知れない。
自身の存在意義を自らが認めなくなった時、それは即ち
撤去・・・。
案内板としての死を意味するからだ。
風雨に晒されながらも現役で居続ける案内板・・・。
いつまでも旅人を見守り続けて欲しいと思う。
えっ?
泣いてなんかいません。
埃が目に入っただけ。

さて、これで終わりではない。
登った分だけ当然の如く、下りがあるのだ。

振り返って、五ヶ瀬町側の国見峠に別れを告げる。
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あばよ、良い夢見ろよ。
では、椎葉村側の下り、スタート!
 
少し走ると展望がきく場所があった。
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山深い・・・。
現在地、大体九州の真ん中辺り。
視線を落とすと・・・、
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これから通るであろう、山の斜面にグネグネとへばり付く道が散見される。
たまらん! 楽しそー。
どうやら前評判とは少々異なり、ほぼ全線に渡ってガードレールは設置されている様だ。
だがそのガードレールも、異様な角度から変形しているものや、
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車が接触した様な横方向では無く、ベクトルは垂直!
路肩ごと崩れ落ちてしまっているもの等、
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一般道ではなかなかお目にする事が出来ない様なエキサイティングな状況に、独り悦に入る。
 
途中、道沿いから瓦礫の大流を見上げる。
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今にも崩れ落ちて来そうで、結構怖い・・・。

良く目を凝らすとピンク色の旗が見える。
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あんな所に目印を立てに行くのって、何かの罰ゲームですか?

この木はどこからか落ちてきたのか、それとも立て掛けてあるのか?
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何れにせよセーフティとは言い難い・・・。

随分と高度が落ちてきた。
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目線が山の中腹辺りに差し掛かってきた、その刹那!
 
 
 
 

 
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林業に従事するド派手なカラーの重機が道を塞ぐ!
天下の公道をまさかの完全シャットダウン!!
ゴールデンウィークなんかに通る方が悪いのか?
そんなに俺が悪いのか? ララバイララバイお休みよ〜っと
子守唄を歌いつつ、ちょっと脇を失礼。
 
ちなみに、旧道に入って出会った車両はこの一台のみ!

伐採されて見通しが良くなっている。
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ふと足元に視線を落とすと、
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自然の造形に逆らわず、川の線形に沿って道が造られているのが良く分かる。
 
そして、やがて道は更に高度を落とし、旧道の終焉を予感させる。
五ヶ瀬側に比べて椎葉側の方が幾分かは道の状況は良い様に感じた。
確かに、ここがかつての国道であったと言われれば驚愕に値する酷道であったが、
現役ゆえか、孤独を感じさせる辛い道と言うよりも、むしろ様々な変化・変容を見せ、イベント盛り沢山の楽しい道だった。

貴重な体験をさせてもらった旧道が名残惜しく、振り返る。
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ガードレールが白い線となって、幾筋にも確認出来る。
では前を向いて進もう。
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旅はまだ途中だ。

現国道265号と再開を果たす。
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 完

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