鹿児島を走る!!

バイクフォーラムのスタッフ益永による実走ツーリングレポート

第20回 旧高森峠攻略

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「九州を走る!!」 はバイクフォーラムの益永が、いちライダーの目線で鹿児島県内の道路を実際にバイクで走行した記録と感想を綴ったレポートである「鹿児島を走る!!」
の番外編である。
 
記念すべき第20回目は、以前ゴールデンウィーク特別企画としてお伝えした酷道265号高森峠にある、
廃道となった旧道走破レポートである。
熊本県は阿蘇の南側の外輪山となる高森峠
国道265号325号が一部重複してこれを越えて行く。
ここに、旧国道265号旧国道325号、そして旧高森峠、更には旧・・・が存在する!
 
 
では高森峠の麓、高森町からスタート!
 
九十九曲 高森自然公園入口。
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春は6千本の桜が華やかに沿道を飾るという。
季節外れのゴールデンウィークの今は閑散としている。
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おもしろそうだ。
ガードレールが白い大蛇の様に山の斜面に沿って地を這い、桜の代わりに柔らかな黄色い菜の花が道沿いを彩る。
一気に駆け登り、ふと足元に目をやる。
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何だか凄いね。
ここがかつての国道265号。これでは本当に酷道だ。
目線はもうこの高さ。
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阿蘇山を望む。
その後、道なりに進むと旧国道265号とは別れ、現国道265号に合流する。
現高森峠付近の位置関係はこうだ。
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右下の細い筋が今、九十九曲経由で登って来た旧道。
現国道265号高森峠隧道直前の現高森峠で合流する。
看板上では十字の交差点になっているが、実際は・・・?
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旧道方向から、現国道265号との交差点。
右手、電話ボックス側が高森峠隧道
十字の交差点・・・の筈だが・・・。
真正面から漂ってくる妖しい雰囲気。
少し角度を変えると・・・、
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じゃ〜ん!
元々は2車線近く道幅はあったのだろうが、自然の浸食を受け、ギリギリ1車線分を何とか確保している。
一時停止の標識も、あの位置では何の意味も成さないのではないか。
現国道の高森峠隧道から勢い良く飛び出して来る車に注意しつつ進入を試みる。

しかしその直後!この道路に起こった、廃道への道が決定的となった事態と直面する!
一瞬何がどうなっているのか分からなかった。
道は続いている・・・。
しかし、確実に断絶されている!
なかなか目にする事は無い様な光景が眼前に突如として展開した!!
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分厚いコンクリートの壁が道路上に鎮座している・・・。
そして僕は途方に暮れる。
どういう事?
辛うじて残る白線の行方を追ってみる。
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人一人通れる程度の隙間があった。
以前は設置されていたのだろうが、ガードレールは撤去され崖側は手すりも何も無い。
右側にカーブしており、先が見えない。
恐る恐る道の先を覗き込む。
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威圧感を覚えるコンクリートの壁が続く。
段々と道(?)が狭くなっていく。
ちょっとこれはバイクでは厳しいか。
山手側はこの有様。
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どうやら土砂災害対策の様だ。
にしても大胆な・・・。
道としての機能を取り戻す気は毛頭無いらしい。
ありゃりゃ、早々に万事休す。

完。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
否!
よ〜く観察してみよう。
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茂みを分け入ると一条の踏み跡を見つけた!
足場はしっかりしている。
行けるか?
と、悩むより早くクラッチを繋いでいた。
バキバキ、ガサガサと半ば強引に突き進む。
リリックにのせて・・・、
旧道はすっかり退廃。
車線がファジィ、つまり曖昧。
廃道になった理由は災害。
勝ち負けで言うと大敗。
第一線からは既に敗退。
全く目途は付かない再開。
むしろジ・エンド合掌礼拝。
焼飯するならタイ米。
いやこれは別に他意無い。
もう思いつかないバイバイ。
 
そして体中に枝やら何やらくっつけて、遂に茂みを抜けた!
するとそこには・・・、
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更に壁が有った・・・。
しかもちょっと長いし、ヤブが深い・・・。
えぇ〜い、ままよ!
なこよっかひっとべ!
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途中跨ったまま振り返って。
ザ・廃道。
いやぁ、良く育ってるねぇ。
制限速度30km/h。恐ろしくてそんなスピード出せない。
そして今度こそムコウ側に抜ける事が出来た!
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不自然な角度で曲がる道路標識がお出迎え。
ふと視線を進むべき方向に移した。
すると、前方に何かが認められた!
あっ、あれは!?
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胸の高鳴りを抑えつつ近寄る。
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キター!! 旧高森峠!! 攻略セリ。
高森峠展望所!!
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折角だから(?)行ってみよう。
北側は案内板の通り阿蘇五岳が一望、
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出来ない・・・。
連携のとれた樹木共が素晴らしき景観をナイスブロック。
南側は、
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直下は現国道265号・325号の重複区間。
緩やかな左カーブの先に現高森峠高森峠隧道
目線の高さに見える、左右に走る白いガードレール。
右手側から山の斜面を登って行くのが旧国道265号
現国道とクロスして、今突破して来たのが旧国道325号
では、その旧国道325号。コマを進めてみよう。
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激しい自然の浸食を受け、一車線分も幅員が無い。
車のワダチも見当たらない。
多少なり人の往来は有る様だが、車両がこの旧道を通過したのは何時が最後なのだろうか?
と言うよりも、バイクで通り抜ける事自体出来るのだろうか?
行き止まりや通行止めであったら来た道(?)を戻らなければならない。
正直あの茂みはもうイヤだ。
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落石が自然のバリケードを形成。
脇を通れるが、行く末が不安になってきた。
大丈夫なん? 抜けれると? 行くばい。
と、その刹那!
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四輪車が転回するワダチが認められた!
先程の落石の為、ここで引き返したのだろう。
車が入って来られるという事は、抜けられるという事だ。
安堵を覚えた。
そして、この先で、旧国道の遺構に遭遇する!
生い茂る草木の先にポッカリと・・・。
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近づいてみよう。
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旧道に存在する隧道。
その名も・・・、
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高森隧道!!
竣工は、驚く事無かれ、明治23年!!
西暦で言うと1890年!!
何と120年前だ!!
すっげぇ〜。
幾度と無く改修は受けているのだろう。
内部はしっかりしていて、意外と荒れていない。
しかし、足元には多数の漫画や雑誌が散乱していた。
どういう意図があるのか分からないが、決して褒められるべき行為では無い。
非常に残念な事だ・・・。
しかも山中にありがちなアッチ系の類が無かったのにもがっかり。
さて、では内部に進入。
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照明器具の類は全く見受けられない。
ひんやりとした冷気が体を包む。
車の離合は無理だが、そこまで狭くも無く
直線的に出口が見えているせいか、陰湿な閉塞感は無い。
しかし、残念な事にあまり歴史の重みを感じられない。
だが、反対側の坑口。
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こちら側の方が苔生す石垣と共に断然趣が有る。
一世紀以上に渡りこの地に佇む古隧道、高森隧道
お邪魔しました、と一礼し峠を後にする。
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そして程無く旧道は現国道325号と合流し、このレポートも終了となる。

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