鹿児島を走る!!

バイクフォーラムのスタッフ益永による実走ツーリングレポート

第30回 国見峠 後編

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「九州を走る!!」 はバイクフォーラムの益永が、いちライダーの目線で鹿児島県内の道路を実際にバイクで走行した記録と感想を綴ったレポートである「鹿児島を走る!!」
の番外編である。
 
第30回目は、以前ゴールデンウィーク特別企画としてお伝えした
酷道265号の旧道にあたる国見峠走破レポートの後編である。
 
宮崎県国見峠・・・。
五ヶ瀬町と椎葉村の境に位置し、1996年に国見トンネルを含む国見バイパスが開通するまでは両町村を結ぶ唯一の道であったが、自然災害や積雪等による全面通行止めが頻繁にあり、2010年度版ツーリングマップルにも
「ガードレールもない完全1車線“酷道”断崖続きハード」
と評される程の大型車の通行も出来ない様な狭隘路であった。
現在は10分程度でショートカット出来る様になった為、敢えて国見峠を越えるルートを選択するという事は決して賢いとは言えないかも知れないが、間違いなく記憶に残る道であると断言出来る。
では、皆様お待ちかね、禁断の果実をご賞味あれ。
 

目線がもうこの高さだ。
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山しか視界には入らないが、いよいよ目指す峠は近い!

そして数々の苦難を乗り越え、旧国道265号の登りも終焉を向える。
遂に到達、国見峠!!
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展望は全くと言っていい程、開けない。
だが、ここまで決して普通では無い道程だったので達成感はひとしおだ。
いよいよ九州の秘境とされる椎葉村入りを果たした。
何だろう、この感覚は?
非常に趣のある峠に感動すら覚える。
年季の入った案内看板がお出迎え。
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ロープでその身を支えながらも、傷ついた老兵は屹立と峠に佇んでいた。
まるで、目の前を通る道がもう既に現役の国道ではなくなってしまった事に気付いていないかの様に。
余りに風化してしまったその姿には、場違いな程陽気な「ようこそ!」の文字が殊更切なく目に映る。
一体今までにどれほど多くの旅人を案内してきたのだろう。
そう、今まさにこの地に辿り着いた自分もその一人だ。
ご多分に漏れず、案内板を見て現在地を探したし、目的地を指で追った。
この場に来て素通りする者などいやしまい。
だからこそ往来が極端に減ったとは言え、彼はその事に気付いていないのかも知れない。
いや、気付いていないフリをしているだけかも知れない。
自身の存在意義を自らが認めなくなった時、それは即ち
撤去・・・。
案内板としての死を意味するからだ。
風雨に晒されながらも現役で居続ける案内板・・・。
いつまでも旅人を見守り続けて欲しいと思う。
えっ?
泣いてなんかいません。
埃が目に入っただけ。

さて、これで終わりではない。
登った分だけ当然の如く、下りがあるのだ。

振り返って、五ヶ瀬町側の国見峠に別れを告げる。
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あばよ、良い夢見ろよ。
では、椎葉村側の下り、スタート!
 
少し走ると展望がきく場所があった。
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山深い・・・。
現在地、大体九州の真ん中辺り。
視線を落とすと・・・、
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これから通るであろう、山の斜面にグネグネとへばり付く道が散見される。
たまらん! 楽しそー。
どうやら前評判とは少々異なり、ほぼ全線に渡ってガードレールは設置されている様だ。
だがそのガードレールも、異様な角度から変形しているものや、
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車が接触した様な横方向では無く、ベクトルは垂直!
路肩ごと崩れ落ちてしまっているもの等、
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一般道ではなかなかお目にする事が出来ない様なエキサイティングな状況に、独り悦に入る。
 
途中、道沿いから瓦礫の大流を見上げる。
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今にも崩れ落ちて来そうで、結構怖い・・・。

良く目を凝らすとピンク色の旗が見える。
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あんな所に目印を立てに行くのって、何かの罰ゲームですか?

この木はどこからか落ちてきたのか、それとも立て掛けてあるのか?
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何れにせよセーフティとは言い難い・・・。

随分と高度が落ちてきた。
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目線が山の中腹辺りに差し掛かってきた、その刹那!
 
 
 
 

 
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林業に従事するド派手なカラーの重機が道を塞ぐ!
天下の公道をまさかの完全シャットダウン!!
ゴールデンウィークなんかに通る方が悪いのか?
そんなに俺が悪いのか? ララバイララバイお休みよ〜っと
子守唄を歌いつつ、ちょっと脇を失礼。
 
ちなみに、旧道に入って出会った車両はこの一台のみ!

伐採されて見通しが良くなっている。
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ふと足元に視線を落とすと、
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自然の造形に逆らわず、川の線形に沿って道が造られているのが良く分かる。
 
そして、やがて道は更に高度を落とし、旧道の終焉を予感させる。
五ヶ瀬側に比べて椎葉側の方が幾分かは道の状況は良い様に感じた。
確かに、ここがかつての国道であったと言われれば驚愕に値する酷道であったが、
現役ゆえか、孤独を感じさせる辛い道と言うよりも、むしろ様々な変化・変容を見せ、イベント盛り沢山の楽しい道だった。

貴重な体験をさせてもらった旧道が名残惜しく、振り返る。
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ガードレールが白い線となって、幾筋にも確認出来る。
では前を向いて進もう。
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旅はまだ途中だ。

現国道265号と再開を果たす。
イメージ 10
 完

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