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ムスメ(小4)に訊かれたわけです。 「お父さんは、今はそんなお腹出てるけど、モテたことあるの?」 「あるよ」 「えーっ。そうなんだ?」 (なんだよ、えーって)「うん。けっこうモテた時期もある」 「いいねえ」 「ああ、でもねえ、たいがいの人間は、一生のうちに何回かは多少モテる時期があるんだよ。<モテ期>ってやつだな。何かの拍子というか、タイミングというか、条件が重なるとね」 「へえ。わたしもモテるかな?」 「ああ。そういう時期はあるよ、きっと。でもね、モテてもしょうがないんだよ。あまり意味はない」 「なんで?モテた方がいいじゃん?」 「うーん。そりゃま、ウヒョヒョとか思って、自尊心くすぐられるから楽しいっちゃ楽しいけど、でもさ、こっちが好きにもなれない相手に、しかも同じような時期にモテたってしょうがないじゃん。そう思わない?」 「まあ、ねえ」 「鬱陶しいだけだよ。めんどくさいし(うわ、不遜。でも現在の話じゃないけど)」 「うーん。でもモテた方がいいなあ」 「そうねえ。まあ、<選べる>と言えば、選べるけどね、でもね、恋愛なんてさあ、八百屋さんでスイカとか大根とか買うみたいに<選ぶ>もんじゃないじゃん?こう、なんていうか、タイミングというか、運というか、縁というか・・・。つーか、<選ぶ>恋愛なんて、面白くないじゃん」 「そうなのかなあ」 「まあ、どうせなら、モテたらそんときにいろいろデートでもしてみたらいいけど、でも、ついでにいいこと教えてあげるけど(偉そう)」 「なに?」 「あのね、まあ、映画でもみて、そのあとお茶飲むでもご飯食べるでも酒飲むでもいいけど、こう、会話するじゃん。そんで、つまんなかったら、もうたぶんだめだね(断定的だぞ、俺)」 「そうなんだー」 「うん。1回会って、まあ2時間もしゃべれば、わかるもんだよ。そんで面白くなかったら、そのあと何回会ってもだいたいはつまらない。それは相手がつまらない人間だというのではなくて、自分とは合わない、ってことなんで」 「じゃ、1回で別れるんだ?」 「いやあ、そもそも1回会ったくらいで<つきあった>とは言えないからさ、そういう意味じゃ、そのあと会わなくなっても、<別れた>とも言えないねえ。 でもね、そこはいいポイント」 「なにが?」 「えーと、まず。1回会って、もう1回会おうと思って誘っても相手が乗り気じゃなかったら、相手にとって自分がつまらなかったということなので、そこでさっさと諦めた方がいい。もし、君がモテ期にいるのであれば、別の相手と会えばいいだけ。その方が、無駄がないじゃん」 「うんー・・・」 「で、もっと難しいのは、もうちょっと長くつきあってからそのあと別れるとき。下手な別れ方をすると、相手に刺し殺される」 「うそだー」 「いやあ、だってさ、ニュースとかみてたらわかるでしょ?そんな事件って相当多いじゃん。刺し殺されないまでも、暴力をふるわれたり、逆恨みされたり、ストーカーになっちゃったり。まあ、中学くらいまではいいだろうけど、高校くらいから上になるとそういうこともあるので、気をつけなよ。つきあうより別れるほうがよっぽど難しいと思っといたほうがいいよ」 ・・・というわけで、どうやって別れに持ち込むとより安全と思われるかをあれこれ指導したが、その詳細は省略。そもそも、「人間関係」とその微妙なニュアンスに関しては、男子よりも女子のほうがはるかに能力が高いのは自明なので、あまり、俺が教えなくてもすでにムスメの方が上かもしれない。ただ、それゆえに「恋愛に慣れてない男子は(女子が思ってる以上に)暴走するし、<ターミネーター化>しちゃうからやっかいだぞ、もてあそぶと怖いぞ」というようなことは今後ちゃんと伝えていくべきでもある。 「で?おまえは好きな男の子いるの?」 「あったりまえじゃーん。クラスの女子で好きな男の子がいない子なんていないよー。誰でも3〜4人は好きな男子がいるねえ。まあ、もちろん、つきあってるとか両想いとかじゃなくて、単に好きなだけだけど。っていうか、はやってるんだよ」 ・・・・流行ってるらしい、しゅごキャラや嵐や「アマリリス」の替歌(下品)と同じく、「好き」が。80年代に「恋愛ブーム」ってのがあったが、そういうやつなのか? そんで、本当に父(わし)が言いたかった結論(めいたもの)は、 「まあさ、若い時って言ってもまあ30代半ばくらいまでかなあ・・・そんくらまでにせいぜいたくさん恋して、いっぱい遊んどけよ。あとになって恋愛がしたいとか遊ぼうと思っても、いつまでもそうはいかなくなるよ」 ・・・なんだけど、うーん。 父親からムスメに「遊んどけよ」とは、いいにくいセリフだったので、よした。 でも、大事なアドバイスだと思うけどなあ。
ま、色恋抜きの「アマーズ」(「海月姫」東村アキコ)みたいな生き方も、それならそれでいいけど・・・(仕送りはせんけどな)。 |
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引っ越し先のブログに記事を追加しました。http://blogs.yahoo.co.jp/zounaa
2010/1/12(火) 午後 10:56 [ 肋六 ]