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妻いわく、

「もう4年生なんだし、本当のことを知っておいた方がいいと思う」

・・・と、出生の秘密めいた口ぶりですが、何のことはない「サンタ」の話です。

「いいや、こうなったら、とことんまで騙してやるべきだ」と私。


去年までは完璧に、その存在を信じていたムスメであるが、さすがに猜疑心とか論理的思考とかが芽生えてきたのか、遅まきながら

「サンタって、ほんとは親、なんだよね」

とおずおずと聞いてくる。

こっちは、コミュニケーション系の仕事を何十年もやってきているので、その場しのぎの対応などお手のもの。舌なんか百枚でも千枚でも繰り出しちゃる。

表情一切変えず

「おおー、どうなんだろうね。そういう説もあるよね。友達に聞いたの?」

と否定も肯定もせず、逆質問。

「うーん、そういうわけでもないけど・・・で、どうなの、ほんとは?」

と、逆質問には乗らずに正面からの質問を仕掛けてくるムスメ(偉いぞ)

「じゃ、自分で確かめてみなさい。それでしか真相究明できない」

「どうして?」

「だって、そうだろ。もし<サンタは親>なのであれば、親である私がそのことを認めるわけがない。せっかくここまでだましてきたものを自分で否定するわけがなかろう。
一方、もし、本当に<サンタはサンタであって親ではない>のだとしても、私は大人なので、その姿など見えないし、確かめようもない。なので、コドモであるあなたが自分の目で確かめるしかないのだ」(詭弁である)

「よし。じゃあ、一晩中起きてることにしよう。学校もないし」(探究心)

「お、そうだね。でもね、寝てない子供のところにはサンタは来ないらしいよ。というわけで君は永久にこのことを確かめることができないわけだ。ははは」(詭弁の上塗りである)


後日、仕事場で、「ムスメさんはサンタを信じているのか」と部下に訊かれ、上記の話をしたのだが、部下たち(20−30代)は、ほぼ

「少なくとも小学2年生までにはちゃんとわかってました」

とのこと。
うーむ。

中には

「もう、幼稚園入る前からわかってたけど、そのことはオクビにも出さず、
毎年12月に入るころには、敢えて父の前で
<お父しゃん、あのねことしはねサンタしゃんに、××が欲しいってお願いするの>
と言って、欲しいものをゲットしてました」

という実利派もいた。もちろん女子だ。
「毎日かあさん」のフミだかいうムスメみたいだな。
やはり、女子のコミュニケーション能力にはかなわん。こっちが何十年もその仕事してても、だ。
こういうときに、自分の性別を呪いたくなることがある・・・。


さ、そんなわけで、ムスメ対策としては、
今年は、「サンタが来た形跡」を演出してみることにしたい。
朝、窓が少し開いてる
とか、
獣(トナカイ)の毛が落ちてる
とか・・・

ま、うちのムスメも既にウラもオモテもわかっていて、敢えて上記のような会話をしかけてきているのかもしれんが、ま、それならそれでいいとして、だが。

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