弁護士阪口徳雄の自由発言

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株主と会社

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ソニーが明日(6/21)株主総会を開く。株主オンブズマンが、株主36名の賛同を得て、上位5名の役員の報酬開示請求の株主提案をしている。

株主オンブズマンがソニーに株主提案の経過は
ソニー役員の報酬開示(株主と会社15) に書いた。
http://blogs.yahoo.co.jp/abc5def6/38233600.html

2002年6月総会 27.2%
2003年6月総会 30.2%
2004年6月総会 31.2%
2005年6月総会 38.8%
2006年6月総会 46.7%(但しこの数字は間違いで42%だったと最近訂正があった)

取締役会は株主提案に反対の理由を長々と書いている。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/stock/qfhh7c00000cmt6a-att/ntsall.pdf

これを見ると、ソニーには、取締役全員という報酬集団があるが、取締役個人がいないというに等しい。だから、取締役全員の総額を開示すれば十分だという。

日本の企業には、『組織や集団の文化・風土』は強烈にあるが、『個の文化・風土』は乏しい。
会社を運営しているのは、取締役会という個人を超えた組織・集団であって、取締役1人1人が集まった個人の集合体ではないという論理だ。

取締役1人1人の報酬の個別開示に抵抗が強い理由の背景である。

特に、取締役1人1人の報酬の開示は取締役個人1人1人の責任を報酬面から明確にする。それが嫌なのだろう。

会社全体の業績とか、不祥事などの責任を追及されたときには『組織や集団の文化・風土』で逃げ『個の文化・風土』で役員個人の責任追及されてはたまらないという思想・文化・風土もあるのだろう。

しかし会社法は、取締役の選任は1人1人の賛否を問う。役員全員としての賛否ではない。
選任も1人1人であり、報酬の支給も1人1人のはず。

グローバル社会とか、欧米の市場主義とかを財界人は叫ぶが、『個の文化・風土』『個人の責任の明確化』が自らなくて、何がグローバル社会かと疑う。

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