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今年になってから、内部告発によって、食品偽装表示事件等が頻繁に報道されている
マスコミの記者から、公益通報支援センターに取材が多い。同じ、内容の質問もある。
次の通り、最近の内部告発の傾向について、私の意見を書くことにした。
取材時間を節約するためである。
1 最近、内部告発による、JAS法違反や偽装表示事件が多いのは何故か?
『ある偽装表示が報道されると、そのようなことなら、我社でもやっている、又はやっていた。やはり違法なのだと確信を持ち、内部告発するケースが多い。公益通報(内部告発)は流行する傾向がある』
2 何故流行するのか?
『従業員はおかしいなと日常思っていても、その行為の違法性や不当性に確信が持てない場合がある。
マスコミ報道がそのような人に法的確信を与える場合が多い。同時に何処に通報しても良いのか悩む場合が多いが、報道はそのような場合の行政機関の通報先を結果として教えてくれる。あーあそこに通報すればよいのかと理解し、その結果行政機関などに告発する。その結果、行政機関が動く。そしてその事件が更に報道される。この連鎖』
3 長年続いてきた偽装事件が多いのに≪何故、今なのか≫。公益通報者保護法の施行と関係があるか?
(1)『内部告発は“チクリ”“密告”というマイナスイメージがあった。しかし法律の施行により、公のため、消費者のための行為だとプラスイメージになった点も内部告発が増えた原因の一つと思われる。法律の施行により、内部告発が増えたとしても、増えたのはそのごく一部だろう。』
内部告発は道義的に批難される行為か(公益通報6)参照
http://blogs.yahoo.co.jp/abc5def6/22049112.html
(2)『従来は、行政機関に通報があっても、チクリ、密告などとして事実上放置しているケースが多かった。ところが、内部告発を受け付ける行政機関が法律の施行により、通報を受け付けたら、それを直ちに調査するように義務付けされた点が、不正、違法行為を表に出す役割を果たしている面も大きい』
公益通報における国、自治体の責任が重大(公益通報5) 参照
http://blogs.yahoo.co.jp/abc5def6/21345307.html
4 何が、内部告発をこれほど、誘発させているのか?
『告発が増えた一番の原因は、従業員の雇用形態尾の変化だと思う。不安定雇用とか、派遣社員とか、期間雇用社員の増加に原因する。これらの社員は企業に一生拘束されない。これらの従業員の公益通報
が増えているように思う。
労働者の意識の変化=従来のような従業員が会社に帰属するという意識=会社と従業員が一体だという意識が雇用形態の変化により喪失したことが一番。
終身雇用制の崩壊と連動している。終身雇用されるとなると、違法・不正行為を目前にしていても、その告発によって、自分の勤務先が倒産してしまうとか、後の会社人生の人間関係が不味くなると、告発する従業員にもためらいがでる。その結果、告発は極端に少なくなる。だれも自分の告発により給料がなくなること、人間関係が不味くなることまで欲しないからだ』
5 何故、中小企業に最近の告発事例が多いのか?大企業には違法、不正行為がなくなったのか?
『そうではない。大企業はもっと違法・不正行為があるはずだ。たとえば、談合事件などは20年、30年と続いている。しかし誰も告発しない。これらに関与している社員は終身雇用者が多いからだ。
そうすると、違法・不正行為を見ていても、彼らはストレートに内部告発に踏み切る可能性が少ない。多くの従業員が、内部告発までに踏み切る場合は、会社のその従業員に対する不当な仕打ちなどがあって、会社がそこまでするなら、私も会社の不正行為を告発するという仕返し的な告発も多い』
6 仕返し的な告発か多いという意味か?
『そのような場合もあろう。特に中小企業の場合はそのようなケースが多いように思える。会社を解雇されたとか、不当な処遇を受けたとかの場合だ。これらの従業員は、マスコミ報道を見て、そういえば以前の会社でも同じ虚偽表示をしていた・・・・として告発に踏み切るケースも多い。これらの、従業員を人間として処遇しなかった経営者の態度が、告発になっていると思った方がよい』
7 在職していて内部告発をする従業員もあると聞いたが?
『在職していて、内部告発に踏み切る人は仕返し的な人や怨念的な人ではない。そう思うと会社の対応は間違う。
むしろ、組織、会社のあり方に関する理想形を求める人が多い点を考量すべき。このような人はキチント会社のあり方を静かに見ていながら、内部告発に踏み切る場合があることを念頭におくべきだ。
知的か又は技術畑の人に多い印象を持つ』
8 ヘルプラインをキチント設置している企業を教えて欲しい
『民間企業では雪印乳業を紹介する。
何故ならこの会社は、苦い経験から、コンプライアンス担当役員に消費者団体の事務局長をしていた日和佐さんを社外取締役にしているからだ。
社外の取締役を選ぶ企業も多いが、今まで反対の立場にいた人を役員として迎える以上、形だけの
社外取締役とは考えられない。社長が不正行為をしているとなると、このような人を社外取締役に選べないからだ。
大企業の取締役を社外役員で選ぶ企業などは、自社にやましいことがあるから、お互い馴れ合っていると見た方がよい』
9 それ以外の企業はどうか
『内閣府が企業の制度を調査した結果が公表されている
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/koueki/information/files/19minkanchousa.pdf
その中に、(株)イトーヨーカ−堂、エーザイ(株)(株)資生堂などの結果が載っている。これらの企業は、公益通報者保護法の制定以前から実施していて、ヘルプラインのあり方について、評価の高い
企業である』
10 地方自治体ではどこか?
『大阪市である。
この自治体では辻公雄という市民オンブズマンの代表をコンプライアンス委員長に選んだ
その結果、多数の内部告発が辻公雄弁護士に送られてくるという。大阪市長のやり方に批判が多い
が少なくとも、公益通報に辻弁護士を選ぶ点は自分がやましい市長でないという証と見れる』
外部通報窓口は2割(公益通報22)参照
http://blogs.yahoo.co.jp/abc5def6/44945794.html
11 今後も偽装表示などの内部告発が続く?
『食品の偽装表示は、雪印、牛肉偽装などで、終わったと思っていた。
当時から、社会から厳しく非難を受けていても、なお止めれない、企業の古い体質がある。
企業のワンマン体質と、利益至上主義が基本。
従業員を人間としてしか扱わない企業の体質が告発されやすい。
この体質の改善・改革は企業の自浄作用では簡単ではないことが、今年の報道で判明した
ワンマン企業、独裁企業は今後要注意.
1人、1人の従業員が企業の体質を監視するようになれば、改善するだろう。
しかし、その道は簡単ではない
今後も悲しいかな続くだろう。
*** 取材してきている記者の新聞、テレビ会社はどうなかねと逆取材することもある。
新聞、テレビ会社は、大きな顔をして、企業を批判しているが、自らの社内では、ワンマン中小企業が多いようだ(笑い)
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流行以前に、不正行為がこれだけ蔓延していたって事だろうね・・・。
取材してきている記者の新聞、テレビ会社はどうなかねと逆取材することもある。
新聞社だと、発行部数の偽造の噂をちらほらと聞くよね・・・。
2007/11/11(日) 午前 7:58
マスコミが一番恐れるのはABC調査と実売の差が公になることです。発行部数800万部を公称する新聞の実売が700万部としたら、広告主は誰にも見られることの可能性のない100万部の料金を余分に支払わされていることになる。
書店員の仕事のかなりの部分は返本の梱包だし、大新聞専売店の残紙(押し紙)を見ても5%以上は常識です。
2007/11/11(日) 午前 11:11 [ 豊橋の輪隣人 ]
あゆさん。 [aiukeirin45 ]さん。新聞の発行部数は浮き部数が相当ありますね。1000万部といっても、実販売部数は800万前後。
読売新聞などの渡辺が会長兼主筆で80歳になても残っている企業などは中小企業のそのまま。しかも彼に抵抗する人物は全て飛ばすと言われている。チャボーズが残っている、その結果、大連立に自ら介入し、それを報道しても読売新聞社内で批判が起こらないとなれば、偽装会社と体質的には同じ
読売新聞の内部告発のヘルプラインはどなっているのか。
読売新聞記者は他社のヘルプラインを批判する前に、自らの社内の通報制度を検証する必要あり。
2007/11/11(日) 午後 0:22 [ abc*de*6 ]
そういえば、雪印は事件以来、買わないように気をつけるようになったな・・・。
だけど、偽装のあった企業の商品を買わないようにしていってるど・・・。
どんどん、買えるものが減っていっている気がする・・・。
つくづく思う・・・病んでいるなって・・・。
2007/11/13(火) 午後 5:11
公益通報(内部告発)で労基法違反、派遣法違反を申告し、是正勧告
を受けた「大京」グループ会社は、申告者である「大京労働組合」執行委員長を解雇しました。事実上公益通報の保護が機能していない実状が、悪徳資本(腐敗組織)のコンプライアンス違反を野放しにしているという現実があります。
2007/11/28(水) 午後 10:40