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日中首脳会談説明、「政治主導」のはずが官僚に「助けて」9月23日0時47分読売新聞

「脱官僚」「政治主導」という意味が誤解されている。副大臣にも、読売新聞にも。


「脱官僚」「政治主導」とは官僚の持つ能力、知識、経験、情報を利用しないことではない。

何でもかんでも、政治家が官僚に代わって、自ら行うことではない。(次官の記者会見も禁止し、全て大臣するというのも、誤解の一つ)

必要な場合は大臣の方針どおり、個別的に又は包括的に官僚に指揮、命令してやらせれば良い。

あらゆる問題を、自民党のように、官僚に「まる投げ」「言いなり」にならないことが「脱官僚」「政治主導」という本来の意味である。

最後は、国民から選挙で選ばれた国会議員が「国民の目線」から決断するという意味である。

官僚の良い点は、その道で何年、いや何十年と同じ関係の仕事をしているので、その道に詳しく精通していることである。

その結果、行政の継続性、統一性、整合性という点では秀れている。

他方、行政の継続性、統一性、整合性という「ドグマ」に固執するために、本来、求められる「誰の為の行政か」が忘れさり、この「ドグマ」のみが一人歩きし、行政の変革、改革、具体的妥当性に欠ける結果となる。

「国民の目線」が忘れさられてしまい「省庁の利益」とか批判さえる所以である。

民主党の大臣や副大臣、国会議員に、今、求められられているのは、ある行政を執行しようとすれば、その行政の実態や問題点などは、彼らが一番詳しい事実を認識するべきである。

あらゆる問題を総花的に取り上げてきた、数年の国会議員レベルではおよそ太刀打ちできない。

この彼らの能力、知識、経験、情報を国会議員が活用しない、できないようでは、大臣や副大臣、国会議員として失格。

彼らの知識、能力を活用することと「政治主導」や「脱官僚」と矛盾しないことを認識すべきである。

大臣、副大臣、国会議員らが、官僚にある行政事務に関して

*聞くこと、

*教えて貰うこと

*知識、能力を利用すること

*質問したり、意見を求めること

*どのような資料があるか質問し、その資料を求めること

*自分の意見を述べ、その問題点やそのプラス、マイナスを調べて貰い、同時に官僚の意見を求め、それを参考にすること

*ある行政を行えば、他の分野との関係などを調査、検討させること

*さらに、その省庁が抱えている特定の問題点などを列挙し、その解決の道を調査、検討させ、彼らの解決の方法などの意見を聞いたり、のべたりさせること

などは、そもそも「脱官僚」や「政治主導」と議論すべき問題でもない。

まして本件のごとき、ある会談を、あやふやな記憶より、一言一句、速記したかのごとくメモする能力は、官僚に依存した方がはるかに良い。

下手な「政治家の言葉」より正確な情報が国民に伝わるからである。

官僚に「聞くこと」「質問すること」「知識、能力を利用すること」は何ら「脱官僚」や「政治主導」とは矛盾しない

本件を読売新聞が報道するなら、そのような能力を生かすこと、活用できなかった副大臣の資質や能力という視点から問題として批判するなら意味がある。

「政治主導」の本当の意味を、この副大臣が、誤解している点を批判するなら、これまた記事として読む価値がある。

しかし今回の件を単純に「官僚にお助け」などと「政治主導」の問題点として仰々しく取り上げる点を見ると、読売新聞のデスクの視点が「ひん曲がっている」か、又は単にデスクの能力のなさが暴露されただけかも知れないが、記事として誉められた見出しや内容の話ではない。
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日中首脳会談説明、「政治主導」のはずが官僚に「助けて」
 【ニューヨーク=小林弘平】鳩山首相と中国の胡錦濤国家主席による日中首脳会談が21日夜(日本時間22日午前)に終了した後、松野頼久官房副長官が会談内容の説明を行った。民主党が推進する「政治主導」を示す狙いもあった。

 だが、松野氏は冒頭、「鳩山外交のスタートの会談としては、いい中身だった」と感想を一言。記者団から首相と胡主席の具体的な発言について質問が相次いだが、松野氏からは不十分な回答が相次いだ。首相が「村山談話」を踏襲する考えを示したことについての胡主席の反応を聞かれると、松野氏は「非常に好意的な言葉があった」としか答えられず、「ちょっと待ってください。事務方でメモしていますか」と外務省幹部に助けを求める場面も見られた。

 自民党政権下でも、官房副長官が首脳会談の中身を記者に説明することはあった。ただ、冒頭、テーマごとに会談のやり取りを詳細に説明し、説明に先立って外務省側と綿密な打ち合わせがあった。

 「政治主導」を強調する民主党政権の方針に沿って、松野氏は「自分の言葉」で説明しようとしたが、準備不足は否めなかったようだ。
最終更新:9月23日0時47分読売新聞

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