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≪角栄になれなかった男 小沢一郎全研究≫講談社・松田賢弥著1,785円。
『小沢一郎全研究』というだけあって小沢一郎議員の生い立ちから、最近の民主党の巨額の組織活動費の「使途」の闇・・・・・に至るまで小沢一郎議員の≪カネこそわが力≫と言う著者の訴えが、当時の秘書や関係者への熱心な取材により明らかにされている。
政党を作っては潰し、その政党の解散劇による政党の残ったカネの「支配」など小沢の「裏」の顔が厳しく告発されている。
取材対象者の話が小沢議員と対立した元秘書などの話で割り引いて読むとしても、迫力ある政治の裏面史である。小沢議員を評価するしないに関わらず、一読の価値あり。
それにしても、この本に出てくる大半の人達は殆ど過去の政治家であるにも関わらず、小沢議員だけが今なお≪政策でなく政局≫の一翼を担っている点では≪特異な政治家≫かも知れない。
【著者紹介】
松田賢弥(まつだ・けんや) 1954年、岩手県生まれ。故・小渕恵三首相のNTTドコモ株疑惑をはじめ、政界を抉るスクープ記事を多数執筆。「週刊現代」や「文藝春秋」、「SAPIO」誌上を中心に、小沢一郎の金脈に迫り、その後の「政治とカネ」疑惑追及の先鞭をつける。 著書に『闇将軍‐野中広務と小沢一郎の正体』『無情の宰相 小泉純一郎』『逆臣 青木幹雄』『虚飾の支配者 小沢一郎』がある 混迷する政局を紐解くための必読書——。「小沢研究」の決定版! 地元・岩手すら見捨てた許されざる冷血——。 三陸沖沿岸の被災地を訪れようともしない「豪腕」政治家に日本の未来を委ねることができるのか。 田中角栄以後の政界で、つねに圧倒的な存在感を放ってきた政治家・小沢一郎。 その実態は、角栄をはじめとする政界の「恩師」を次々と裏切り、野中広務ら「政敵」を屠るものでしかなかった。そんな小沢に数多くの有権者は「豪腕」「壊し屋」「乱世の小沢」という異名を与え、過剰なまでの「幻想」を抱いてきた。だが、彼が政治家として成し遂げたことはあまりに小さい。 東日本が大震災と大津波で壊滅的な打撃を受けた最中に、「菅下ろし」の政局を仕掛け、被災地に足を向けることがなかったことからも小沢という人間の“冷血”がよくわかる。このような人物が「政界再編のキーマン」と呼ばれる存在でいいのだろうか。 小沢一郎という「危険な政治家」を20年にわたって追い続けてきたジャーナリストが、その生い立ちから血脈のすべてを描く。ついに法廷に引きずり出される小沢金脈の“黒い霧”。そして、20年来、秘書として小沢に仕えてきた“懐刀”高橋嘉信が初めて明かす小沢の素顔とは——。 目次
第一章 非情のルーツ 第二章 田中角栄の秘蔵っ子 第三章 裏切り、そしてまた裏切り 第四章 権力の源泉——使途不明金 第五章 元秘書・高橋嘉信 衝撃の告白 最終章 カネこそわが力——小沢事件の本質 |
政治とカネ
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