弁護士阪口徳雄の自由発言

裁判・社会活動の中で感じたことを発言します

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大林組の元課長の鬼島 紘一氏が官民癒着を告発した『談合業務課』は面白かった。
汐留、丸の内、六本木ヒルズ…。最先端の超高層ビル建設を、なぜ「大林組」は相次いで独占できた
のか。官との癒着を見事に描いている。ドンドンと引き込まれ読んでしまった。

おそらくスーパーゼネコンの従業員が官民の癒着を実名で告発したのは初めてではないかと思う。
一読の価値あり。おすすめする。

次の事実は興味深く読んだ。
【入札間近になると本命から「スタンダード」と呼ばれる見積書の雛型が送られてくる送られてきたら、会社特有の項目立てをし、スタンダードに数字を適当に変化させ、あたかも真面目に数字を弾き出したかのような体裁ぶつくる・・・】(290P)である

我々は東京地裁で五洋建設の役員に対する談合を理由に株主代表(談合8)をしているからだ。
原告は「本命以外の企業は積算しない。真面目に積算すれば0.3%程の費用がいる。だれもそんな無駄な金を払わない」と主張した。

被告の役員側は五洋建設では積算をしているという反論をしてきた。本当に積算したのなら、2、3枚の見積書でなく、その元になる積算資料があるはずだ。この文書を提出をせよと迫るつもりだったが、この本をさっそく証拠に出して、現実はこのような見積もりだと反論しようと思う。

以前に大林組の役員に対して
平成5年の仙台市発注の公共工事をめぐるゼネコン汚職にからみ、大林組の株主の一人である松丸正弁護士が、同社の大林芳郎会長ら当時の役員10名を相手に損害賠償訴訟を求めた株主代表訴訟をし、1999年1月27日大阪地裁で和解した事件がある。http://www1.neweb.ne.jp/wa/kabuombu/2118.htm

この裁判の途中で、大林組の関係者と思われる人から、イロイロな情報が匿名で送られてきた。ゼネコンの社員の中でも良心的な人がいることに感動したことがあった。『談合業務課』を読んで思いだした。

鬼島 紘一氏のような人や、株主代表訴訟に匿名で情報を提供してくれるような社員がいたということは大林組の社員が社会からみると健全である証明だ。

公益通報者保護法が今年の4月から施行される。この法律は問題があるが、今後も内部告発を促進する法律に運用上、関係者が努力する必要性を痛感した。鬼島氏のような従業員が1人でも多くでるためにも。

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