弁護士阪口徳雄の自由発言

裁判・社会活動の中で感じたことを発言します

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石破防衛大臣が、本日(3/1)の朝ズバ!のテレビで、海上自衛隊や防衛省の隠ぺい体質、情報のチグハグ、情報の遅れ問題が、司会者、コメンテーターから追及されていた。

石破防衛大臣は、隠ぺい体質を認めないだけでなく、本音をポロリと漏らした。

「このような、海上自衛隊の情報の遅れは、防衛省内部に海上自衛隊を強制的に捜査する、軍法会議のようなものがないからだ」という趣旨の発言をした。(正確な表現は寝ぼけ眼で見ていていたので不正確かも知れないが)

隠ぺい体質の海上自衛隊の隊員が犯した犯罪を、同じ海上自衛隊が裁く軍法会議などで裁かれては、それこそ、イージス護衛艦の隊員の行為が正しく、漁船が、飛び込んできたとして、白を黒とし、自らの黒を白とする危険性が高い。

石破防衛大臣のこの重大な発言を司会者、コメンテーターは誰も追及しなかった。

2005年10月28日の自民党新憲法草案には、軍法会議が憲法上設置されることになっている。
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/jiminkaikenann.htm#s06

第9条の2 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮権者とする自衛軍を保持する。

第76条(裁判所と司法権)
1(略)
2(略)
3 軍事に関する裁判を行うため、法律の定めるところにより、下級裁判所として、軍事裁判所を設置する

この自民党の考え方は、自衛軍(軍隊)を持つ以上、自衛軍人を普通の文人の裁判官に裁かせてはならないという基本思想がある。

軍隊は特別という考え方である。

軍事裁判所(軍法会議)を設置し、軍人は軍人で裁く必要性がある。
軍人だけの裁判所だけではなく、その軍人の捜査も、今のような海上保安庁でなく、当然に防衛省の内部に捜査権が付与される。

泥棒が泥棒を取り締まるやり方を憲法が認めるようなもの。

国会で野党が、事件の真相を質問でもしようものなら、軍事の機密、捜査の秘密で、憲法上も法律上も、拒否できる。

横須賀地方総監部の山崎郁夫幕僚長(55)が親族に対して「報道陣の取材には応じないように」という趣旨の発言どころでなく、「軍事の機密にわたるから、マスコミの取材に応じることを一切禁止する」となっていただろう。

軍隊(自衛軍)を憲法上認めるということは、今の自衛隊がそのまま憲法上認められるだけではない。

軍人に対する軍人だけの捜査が行われる。
裁判所も、軍人裁判官による軍法会議が設置され、密室で裁かれる。

その結果、軍事が、普通の漁民の命や生活より、優先される、憲法体制や法律体制が出来上がる。

隠ぺい体質の海上自衛軍や防衛省を、普通の市民や国民より、優位におく、軍人国家が作られる。

本来であれば、防衛省官僚や、政治家達、右翼マスコミは、イージス艦のミサイル防衛の「成功」とかで、ドンチャン騒ぎをする予定だった。

行方不明の父子が、私達に軍事優先の国家・社会の危険性を、先駆けて、教えてくれている感じがしてならない。

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