弁護士阪口徳雄の自由発言

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≪役員報酬個別開示・株主オンブズマン、ソニーに再び要求≫
2008/05/10 日本経済新聞 朝刊 17面

株主オンブズマンが、ソニーへの役員報酬の個別開示を求めて丸7年になる。

株主提案には当時30万株が必要だった。
会社から株主名簿を取りよせ、2千株から3千株の株主に賛同の呼び掛けをした。

少数株主の方が賛成してくれる可能性が高いと判断したからだ。600人から700人の株主に賛同要請の手紙を出した。その結果、この株主らは賛同してくれた確率は10人に1人以下だった。

翌年は、小数株主でなく、1万から3万株の持主に呼びかけた。ところが、これらの株主の方が賛同の確率は高かった。(作業も10分の1で済んだ)

面白い株主の動向が判った。

少数株主は一般的に会社のガバナンスより、目先の株価の高低に関心があり、少し株価が上がれば売ってしまう株主が多い傾向があるように思えた。(もちろん最初の年に賛同してくれ、売らずに今も株主提案に賛同されている株主もおられるが)

他方、1万株から3万株の持主の方がソニーの株を長期に所有している株主が多い。長期に所有する株主でも、もちろん目先の株価の高低にも関心が強いが、長い目でみての会社のガバナンスが、株価の価値を高めると考えている傾向があるように思えた。

このような株主の動向に関する経験を積んだ結果、今では、300個(昔の30万株)の賛同の呼び掛けは簡単にできるようになった。

取締役の報酬の個別開示はすぐに株価を左右しない。配当のように、眼に見える形で株主に直接利益とならない。

しかし、役員の報酬個別開示=長い目でみて会社のガバナンスが重要であることが、年々自覚されてきていることが、以下の株主提案の賛同率に反映されている。

2002年6月総会 27.2%
2003年6月総会 30.2%
2004年6月総会 31.2%
2005年6月総会 38.8%
2006年6月総会 41.9%
2007年6月総会 44. 3%

今年はどうなるか?

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≪役員報酬個別開示・株主オンブズマン、ソニーに再び要求≫
2008/05/10 日本経済新聞 朝刊 17面

 取締役報酬の個別開示を求め七度目の挑戦――。ソニーが六月二
十日開く株主総会で、株主オンブズマン(大阪市)の提案が再び議
案として取り上げられる見通しになった。提案は七年連続で昨年は
四四%の賛成票を集めた。ソニーは総額報酬の開示にとどめる立場
を継続し反対する見込みだ。

 米国では取締役報酬の個別開示が義務付けられている。ソニーは
委員会等設置会社で、経営体制が米国型に近く、株主オンブズマン
代表の森岡孝二・関西大学教授は「日本企業の中でまず個別開示す
べき企業」と主張する。議案の承認には三分の二の賛成が必要だ
が、過半を超えれば「経営陣は無視できなくなる」とみている。

 オンブズマンは、今年は株主提案に合わせ増配の要望書も提出し
た。二〇〇八年三月期の年間配当が前の期と同額の年二十五円だ
と、予想配当性向は七%にとどまる。要望書では二〇%を超えるよ
う四十五円増の七十円にするよう求めた。ソニーは定款変更で配当
を取締役会決議事項にしており、株主は増配の提案をできない。

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