弁護士阪口徳雄の自由発言

裁判・社会活動の中で感じたことを発言します

公益通報

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

≪ハトミミ.com:無駄・非効率など内部通報窓口を設置≫

これは非常に良いアイデア。

公益通報者保護法は「違法行為」に限定しているが、今回の呼びかけは≪無駄や非効率≫
の点にも拡大されたこと、および閣議で決定したことなどは政府の本気度を示す。

もともと、この法案が準備された段階では通報対象事実を≪違法行為≫に限定することは
この法律をきわめて狭い場面でしか適用できないとして、公益通報(内部告発)支援センターでは意見書を政府に提出し、その修正を求めた。
http://www006.upp.so-net.ne.jp/pisa/2004/20040121.html

以下のような事例がこの法律では保護されないなど、など
◇ 地方公務員の税の違法、不当出費等(例えば、地方自治体の職員が中央官庁の役人を接待するいわゆる官官接待、議員の「観光旅行的」海外調査、非常に高い土地の買収代金等々)は地方自治法242条に違反しますが、罰則でもって制限されていないので本骨子案の対象外です。

当時の自公政権は中央官僚、経団連と一体となって、きわめて狭い事実に限定して法律を制定した。これだけ国の税金のムダ使いなどが指摘されていても、中央省庁が制定した≪公益通報窓口≫には全く通報がない有様である。

今回、政府がこのような公益通報者保護法より広い≪通報対象事実≫まで拡大したことは
再来年の3月に公益通報者保護法の見直しが行われる良い先例。

ついでに、過去の自民党時代のムダ使いだけでなく、平野官房長官の官房機密費なども相当のムダ使いがあろうと思われるので、ぜひ内閣官房の職員らは勇気を持って告発して欲しい(笑い)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
≪ハトミミ.com:無駄・非効率など内部通報窓口を設置≫毎日新聞2009年12月1日 19時31分

 鳩山内閣は1日の閣議で、行政機関や独立行政法人の職員などから無駄や非効率、違法事項の内部通報を受ける窓口「ハトミミ.com」を行政刷新会議に設けることを決めた。2日からインターネットと郵便で受け付ける。「行政内部の密約や府省間の覚書など不透明な取り決め」の通報も求め、「官僚政治」の打破を図る。国民から意見を募る窓口も来年1月にスタートさせる。

 窓口の名称は鳩山由紀夫首相の耳をイメージ。集まった情報は関係府省の政務三役に報告し、重要案件だと判断されれば刷新会議や関係閣僚委員会などで対応を検討する。首相は閣僚懇談会で、通報者が降格や処分などの不利益を受けないよう閣僚に配慮を求めた。

 仙谷由人行政刷新担当相は閣議後会見で「積もり積もった悪習もあるだろう。本気で動いてもらうために閣議決定した」と述べた。【鈴木直】

≪映像09(毎日放送)が「内部告発」をテーマ―に報道する≫

4月26日(日)24時50分〜25時50分 正確には、
4月27日(月)午前0時50分〜午前1時50分
に報道される。

実際に、内部告発した男性の日常を追い「告発後」の現実を浮き彫りにするということだったので、公益通報支援センターのメンバーもこの取材に協力した。

丁度、「公益通報者保護法の施行後3年と改正の方向」という内容で世話人・事務局会議があった。
我々も生の当事者の意見も聞く必要もあり、その討論の現場にその男性の方も参加して貰い、実情を聞いた。この討論の内容も一部報道されるかも知れない。

企業の不正に勇気を出して声を上げたものの、 不利益な扱いを受けるケースは あとを絶たない。「公益通報者保護法」が2006年に 施行されたものの、「保護」からは程遠い現実が一方では存在する。

「内部告発者を不利益取扱いをする経営者に対する株主代表訴訟」という議論もこのような中から生まれた。

不正を告発する行為は、社会の為になる極めて公益性の 高い行動でありながら、支援の輪もなかなか広がらないし経営者はやりたい放題。

このような現状をある企業で、告発した男性の日常を追い、「告発後」の現実を浮き彫りにするという報道番組。

関西しか報道しないが、ぜひ見て頂きたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「映像’09」のHPからの引用
http://www.mbs.jp/eizou/

「映像’09」は1980年4月に「映像80」のタイトルでスタートした関西初のローカル・ドキュメンタリー番組です。

月1回、それも深夜の放送という地味な番組ながら、ドキュメンタリーファンの根強い支持を得て今年で28年目を迎えました。

この間、番組は国内外のコンクールで高い評価を受け、芸術祭賞を始め、日本民間放送連盟賞、日本ジャーナリスト会議賞、更にはテレビ界のアカデミー賞といわれる国際エミー賞の最優秀賞を受賞するなど、輝かしい成果を上げてきました。

またこうした四半世紀にわたる地道な営為と実績に対して、放送批評懇談会より「ギャラクシー特別賞」も贈られています。

これからも「地域に密着したドキュメンタリー」という原点にたえず立ちかえりながら、より高い水準の作品をめざして様々なメッセージを発信し続けてまいります。

開く トラックバック(1)

≪公益通報者保護法に違反した企業の経営者に株主代表訴訟を提訴しよう≫

公益通報した労働者に対する不利益取扱は、公益通報者保護法に違反する。
公益通報した労働者への不利益取扱は無効であり、そのような処分をしないようにするのが企業に本来求められるコンプライアンス。

しかし、公益通報者保護法に違反を承知して不利益処分を行う企業への「抑止力」はこの法律は何ら整備していない。

解雇処分や配転処分、職場での嫌がらせをしたとしても、解雇や配転を取消せば済み、嫌がらせなどがあれば、それを中止させれば、この法律は終わりである。

公益通報という社会の利益の為に行動した労働者を不利益に処遇するのは本来は「公益」に反する違法行為。しかし「公的な制裁」が何ら整備されていない。

民事法ルールで解決をするというこの法律の根本的欠陥。

違反行為を行った会社には1億円とか2億円前後の罰金(課徴金)を科するとか、不利益処分をした役員や上司には懲役3年以下の刑罰に処するとかの「公的」な制裁がない。

せめて、当該労働者には、懲罰的慰謝料を払うなど条文でもあれば何らかの「抑止力」にはなるしその労働者も救われる。

大手の企業は内部告発を行った労働者をドラスチックな当該労働者を解雇せず、一般的に「配転」という手段で不利益処分を行い、労働者が嫌になり会社を辞めるのを待つやりかたをすることが多い。

労働者は解雇されれば生活の為に裁判をするが、配転され一応給料が払われていると、あえて裁判までして争うのは難しい。

配転という会社の人事権を主張して、裁判を長引かせることもこの裁判の提訴を難しくする一要因。

仮に裁判で負けても、原状に戻せば足り、せいぜいこの間の慰謝料を100万か200万払えばよいとして「公然」と不利益取扱を行う。

これでは、会社の役員達は何ら腹が痛まない。内部告発をした労働者を配転などで不利益取扱いのしたい放題が容認される。

そこで、このような、公益通報者保護法違反を承知して不利益処分を行う企業の役員に対する株主代表訴訟が可能かどうか、公益通報者支援センターで検討してきた。

すなわち、公益通報者保護法に違反して配転などを行い、その為に裁判で敗訴した場合に、その裁判の為に
「支出した弁護士費用や裁判対策費用」
「コンプライアンスが機能していない企業としての批判されることによる信用損害」
などを役員個人に補てんを求める株主代表訴訟だ。

公益通報者を理由に不利益取扱をしたかどうかは、社内に真面目に調査すれば直ちに判明する。

公益通報者保護法、又は自ら定めたコンプライアンス規定(内部統制システム)に従い、早期に是正すべき注意義務が役員にはあることは明白。

それをしないで、長々と裁判で争い、その為の何千万円の訴訟費用などを支払い、その上、裁判で敗訴でもすれば、会社の信用損害も甚大。

そもそもこのような会社の経営者は自ら定めた内部統制システムを守れないのであるから、およそ社会、消費者、取引先などから信頼されるはずがない。

長い目でみれば、このような会社のトップには損害を補てんさせ、その上辞めてもらうのが株主の長期的な利益にも合致する。

公益通報者保護法が施行されてから、初めての判決は私達が知りうる範囲では、オリンパスの事件でないかと思われる。この事件の内容は以下のサイトに詳しい。

オリンパスのケースに見る内部告発者の悲惨な現状
http://diamond.jp/series/yamazaki/10070/

要するに、オリンパスのある本部長が、取引先の従業員を引き抜いた。それを知った他の従業員(濱田正晴さん)が、会社のヘルプラインを通じてこのような引き抜きを止めるよう会社に通報した。しかもこの会社のヘルプラインの担当者は公益通報者保護法の基本が解らない者であったので、濱田さんの実名をその上司や人事部に連絡した。

それに知った上司及び会社はこの濱田さんを閑職に配転し、日常嫌がらせを行っているという事件である。

公益通報者支援センターの共同代表の一人である森岡孝二関西大学教授が東京地裁に「意見書」も提出したこと(http://www006.upp.so-net.ne.jp/pisa/2009/pisa20090421.html)もあり、オリンパスの事件が株主代表訴訟として検討するにはピッタリの事件として、原告から訴訟記録を入手した。

同時に株主を探していたところ、何年も前からオリンパスの株を持っている株主も見つかった。この趣旨に大賛成という。

折も折、濱田さんがオリンパスに対する、配転命令無効確認訴訟の証拠調べが行われる。

注目される公益通報者保護法施行後の最初の判決。そして会社が敗訴すれば公益通報者保護法違反と株主代表訴訟の最初の事件。

秋には東京地裁で判決がある予定という。
―――――――――――――――――――――
5月20日、午前10時から午後5時
東京地裁 530号廷 傍聴は自由。

午前(午前10時から12時)は、当時のオリンパスの原告の上司ら(取引先の従業員を引き抜きに走った人物、及び配転をした人事部長ら)

午後(午後1時から5時)は、原告の名前を明らかにした「元コンプライアンス室長」や不利益取扱いを受けている原告ら。

公益通報者保護法が施行されてからの3年間の総括と2011年には見直しがおこなわれる。その改正の方向である
ーーーーーーーーーーーー
1 公益通報者(内部告発)保護法の制定の社会的背景

(1)時代的背景(略)
本法が2004年6月国会で制定され、2006年4月から施行された。

(2) 公益通報(内部告発)は社会から期待、奨励される行為であるという価値観がこの法律を作った根本的な背景である。

内部告発を「密告」「タレコミ」などと表現する人が多い。この言葉にはプラスイメージがない。これらの言葉には、告発者が自ら属する組織を告発することへの非難が含まれている。「身内の恥を外部に出すな」という自らの共同体を守るという倫理観であった。組織を支配する側=権力を持つ者が、自己に都合の悪い事情を、外部に公表されることを防止するために作られた倫理観でもあった。

その倫理に普通の市民や労働者も毒されてきた。

組織を支配する側=権力を持つ者が社会に対して違法・不正行為を隠れて行ってきた。このような社会における内部告発は、むしろ組織を支配する側=権力を持つ者に不利な事実を告発し、多くの市民の生命、身体、健康、財産、環境等を守ろうとするものになった。これは多くの被害を受ける者からは歓迎され、奨励されこそすれ、非難される行為ではない。三菱自動車、雪印、日本ハムその他の内部告発がどれだけ多くの被害をうける国民の利益を守ることになったかはかりしれない。
その結果、本法律において、内部告発を公益通報と呼び「国民の生命、身体、財産その他の利益の保護」(第1条)を目的として定義された法律の所以である。

2 本法の枠組みと問題点(略)

3  本法律の効果

以上のマスコミなどへの外部通報に厳しい制限が設けられたが、検討委員会での激しい討論、国会での追及、附帯決議などもあり、従来判例基準で保護されている要件を決して狭めるものでないという確認規定などが追加されて、制定された。その結果、今までのところは、この法律は次のような効果を発揮している

(1) 国民に対して内部告発が保護されるというアナウンス効果の発揮である。

法的には保護される範囲は各国の公益通報者保護法より極めて狭い。しかし、初めての内部告発者が保護されるという一般法ができたことによって、内部告発は保護されるというアナウンス効果が広く国民に広がったことである。その結果、公益通報者などを解雇などの不利益処分をしても良いという規範が表向きは公前と発言できなくなってきた。

(2)行政機関の担当者に対する意識改革である。

本法は上記の通り、公益通報において通報対象事実を受付ける「処分又は勧告等をする権限を有する行政機関」の果たす役割を大きい法律として作られた。行政機関が、受付けた通報に適正に対処する法的義務を課したからである。この法律以前は、行政機関に対して公益通報があったにもかかわらず、当機関がそれを放置したり、その通報をたらい回しにしたり、適正に処理しなかったりしても、それほど問題にされなかった。しかし法律施行後はそれが許されない法的風土を作った。この効果はおおきい。
公益通報支援センターもこの法律が制定された2004年6月4日に、行政機関の役割の重大性及び公益通報の受付に関する要請を行った。http://www006.upp.so-net.ne.jp/pisa/2004/20040614.html

4 最近の内部告発の特徴

(1)最近、偽装表示事件などの内部告発が増えたのは労働者の意識の変化が原因。

内部告発が増えたのは、本法律効果も一部あるが、それだけに矮小化することは最近の事象を正確には見ていない。

告発が増えた一番の原因は、労働者の意識の変化=会社と従業員が一体だという意識が雇用形態の変化により喪失したことが一番であろう。

この意識変化には終身雇用制度の崩壊がある。不況になれば簡単に正規の労働者でもリストラする企業風土の変化である。終身雇用が保障されていると、違法・不正行為を目前にしていても、その告発によって、自分の勤務先が倒産してしまうとか、仮に倒産しなくても、一生その会社に勤務するとなると、他の人間との関係が不味くなる。そうすると告発する従業員にもためらいがで、告発は極端に少なくなる。

しかし、会社が一生労働者を雇用してくれないとなると、その会社の労働者も当然に会社への「愛社精神」が喪失する。

第2は労働者の雇用形態の変化である。派遣社員とか、期間雇用社員、アルバイトなどの不安定雇用労働者の増化である。企業に一生、雇用される保障がない代わりに、一生企業に拘束されない労働者達の増化が「愛社精神」が正社員ほど強くない点が公益通報の増えている要因の一つである。

(2) 内部告発は流行する傾向がある。

公益通報(内部告発)は流行する傾向がある。マスコミで報道されるとそれが拡大する。
企業・団体の中では不正・違法行為が日常的に行っている企業・団体も多い。それも相当長年継続して行われている。

一般的な従業員は、この現象をみておかしいなと日常思っている。しかし、上司や同僚もそれを見て見ぬふりをしている。そうなると、その行為の違法性や不当性に確信が持てない場合が生じている。ところが、偽装事件などが、マスコミで報道されると、これらの人に「やはり違法なのだ」と法的確信を与える場合が多い。同時に何処に通報するか、報道はそのような場合の行政機関の通報先を教えてくれる。その連鎖である。

(3) 中小企業の内部告発が多く大企業・中央省庁が少ない。

最近の内部告発による食品の偽装事件などは中小企業が圧倒的である。大企業、中央省庁などの公務員に関する内部告発は比較的少ない。大企業、中央省庁などには違法、不正行為がなくなったわけではない。
談合、カルテルなどの報道されている事件を見ると20年、30年前から会社ぐるみで行われてきた。

中央省庁の税金の無駄使いなども、この1年とか2年前に発生したものではない。

大企業、中央省庁などでの従業員や職員の意識改革が「遅れている」ことを証明している。先に述べた終身雇用の反映であろう。これらの組織の公益通報者保護は特別に検討すべき課題である。

5 公益通報者保護法の改正の方向

公益通報者保護法は施行後5年後=2011年4月までには見なおすことになっている。
あと2年余があるが、この3年間の間に見えた公益通報について、若干の提言をする。

(1)公益通報は社会全体にとって大いにプラスであるということをまず確認すべきである。

法案の制定過程で、財界人や政治家達は「密告社会を作る」という時代錯誤の発言をし、この立法に制限を加えようとした。それがマスコミへの通報の制限となった。しかし、この3年間に明らかになった公益通報は社会にとって大いに役立ったことは明白である。公益通報者の保護は社会的に有用なシステムであり、これをもっと拡大、充実すべきことであることが確認できる。
その点で、公益通報者保護法の条文の冒頭に「公益通報(内部告発)は社会から期待、奨励される行為である」と位置づけることが必要である。

(2) 法3条3号のマスコミへの公益通報の制限を全文撤廃すべきである。

この間、マスコミへの公益通報は行政機関への通報と同じように重要な役割を果たしてきた。何らマスコミへの通報を制限すべき理由はない。マスコミへの通報によって、事業者が損害を受けた事例もないからでる。
最低限3条3号ニを次の通り修正すべきである(以下略)

(3) 公益通報をした者を不利益取扱した事業者や公益通報を妨害した者への刑事罰や行政罰の導入を新設すべきである。

現行法は事業者と労働者の「民事ルール」を決めただけであり、仮に事業者が公益通報した労働者を不利益取扱いしても「原状に回復」すれば足り、何らの不利益を受けない。もちろん公益通報をしようとする者を妨害しても何ら処分されない。

愛媛県警は、警察の裏金を内部告発した現職警官を「不利益配転」をした。この配転は公平委員会の勧告により「撤回」された。このような不利益処置に対して現職警官が県を相手に損害賠償の請求をした。一審も二審も原告が勝訴し100万円の慰謝料請求が認められた。しかしこのような不利益配転をした県警の幹部連中は何ら処分も受けていない。しかもこの公益通報を妨害しようとした県警の幹部も何ら処分されていない。法を守るべき県警の幹部が公益通報者保護法に違反した場合には、懲役何年とか罰金を科す法律にする必要があろう。そうでなければ、悪質な者はやりたい放題である。刑事罰や事業者への行政罰などの条文の導入が望まれる。

(4) 税の無駄使いに関する公益通報者には報酬を与えるべきである。

公益通報は自己の利益の為ではなく、多くの消費者や国民の為にするものである。特に税金の無駄使いに関する内部告発は国家、社会、納税者の為である。
アメリカに面白い法律がある。税金の無駄使いを内部告発した人に対して、その人が裁判で提訴でき、勝訴して税金の返還できた分の10%から30%をその個人に報酬を払うという法律である。

1863年にリンカーンが武器の不正請求に関して制定した不正請求禁止法の1986年の改正法。連邦法である。カリフォルニヤ、フロリダ、ハワイ、テキサス、ワシントンDCなど多くの州法にも同じ内容の法律があると報告されている。
朝日新聞の奥山記者の『内部告発の力』の164Pに『キイタム訴訟』という制度で解説もされている。その本には回復した金額の15%から30%とある。

大阪の弁護士有志が、公益通報支援センターで、内部告発の支援活動に取り組んだ。その中の約3分の1は、公金の無駄使いに関する通報だった。
○ 政府の省庁の役人が公金の無駄使いをしているケース。(官製談合、裏金など)
○ 国の補助金、助成金の交付先(企業、団体など)が、虚偽の申告をして交付を受けているケースなどである。
税金の無駄使いに関する公益通報に限って、告発者に何らかの報酬を与える条文を新設すべきであろう。

(5) その他、公益通報者保護法に関する改正
通報対象事実には、政治とカネが関係する、国会議員らの「公職選挙法」「政治資金規正法」「脱税」などが除外されている。
当初の法案にこれらの法律まで入れると国会議員が反対するからであった。5年後の見なおしには、政治とカネ問題を除外すべきき理由はなくなった。

開く トラックバック(1)

≪公金の無駄使いの内部告発者に報酬を≫

朝日新聞が先週から≪「探る」内部告発inアメリカ≫と題して、内部告発先進国である、アメリカの興味深い取材記事が、連載がされている。記者は奥山俊宏記者とある。

1回目は『億万長者になった「スパイ」』という刺激的なタイトルの取材記事であった。

大手病院が巨額の健康保険の不正請求をしていた。1996年2月、その病院に勤務する職員が米連邦捜査局(FBI)に内部告発した。

FBIはこの内部告発に基づき、捜査を開始し、最終的に史上最大の保険医療詐欺事件が摘発され総計17億ドル(約2000億円弱)を回収できた。

内部告発をしたこの従業員外1名に「謝礼」として合計1億ドルが渡された。内部告発をしたこの従業員が億万長者になったという。

2回目の取材記事はアメリカにおける不正請求防止法について解説である。

その中で、内部告発者のおかげで、公金126億ドル(1兆3千憶円)が回収され、政府が独自に回収した46億ドルも多いという。

内部告発者に謝礼として20億ドルが支払われたが、106億ドルの税金が内部告発者のおかげで、回収できたのであるから、きわめて税金の無駄を防止できる法律であるかを証明している。

以前に、この制度について、「小泉首相の官製談合防止法の指示(談合6)」
http://blogs.yahoo.co.jp/abc5def6/21494988.htmlブログに書いた

【アメリカに面白い法律がある。税金の無駄使いを内部告発した人に対して、その人が裁判で提訴でき、勝訴して税金の返還できた分の10%から30%をその個人に報酬を払うという法律だ。

1863年にリンカーンが武器の不正請求に関して制定した不正請求禁止法の1986年の改正法らしい。連邦法である。カリフォルニヤ、フロリダ、ハワイ、テキサス、ワシントンDCなど多くの州法にも同じ内容の法律があるという。

朝日新聞の奥山記者の『内部告発の力』の164Pに『キイタム訴訟』という制度で解説もされている。その本には回復した金額の15%から30%とあり、不正請求防止法の中に『私人が提訴できる』という条文になっていると解説されている】

朝日新聞の奥山記者が、この本で触りだけを書いたのを、今回本格的に取材したようだ。

先週は4回連載され、今週の連載も興味深いし、期待したい。

私達大阪の弁護士有志が、公益通報支援センターで、内部告発の支援活動に取り組んだ。その中の約3分の1は、公金の無駄使いに関する通報だった。

○ 政府の省庁の公務員が公金の無駄使いをしているケース。(官製談合、裏金など)
○ 国の補助金、助成金の交付先(企業、団体など)が、虚偽の申告をして交付を受けているケース

などである。
国、自治体の公金の闇を見た感じだった。

ところが、この通報者達は、現職の公務員、または退職寸前の人達であったり、またはその補助金の交付先の従業員、または退職寸前の人達であるが、内部告発をすれば、誰が告発したかは自ずから判明する。

表むきは不利益取扱いをしなくても、裏では、「内部告発者としてマークし、昇進をさせない」仮に、退職したしても「内部告発者」というレッテルが張られると、あとの就職も難しい。その為にどれだけ、内部告発を中止したことか。

この記事の中に、ワシントンDCの非営利組織「全国内部告発者センター」の弁護士は次の通り語ったという。

「不正請求防止法は世界で唯一内部告発を割に合うものにしている法律だ。その他の法律は、告発者の為に未払い金や賠償金を払わせ復職させるだけ。内部告発者のその後は悲惨だ。そうした実態をキチント認識し、それを埋めわせる唯一の法律だ」という。

日本は、アメリカ以上に公金の違法、不正、不当支出が多い。

とこで、今、首相官邸は
『ムダ・ゼロ110番』「ムダ・ゼロ110番で総点検にご協力を」
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tenken/mudazero110.html
と呼びかけている

○私が見た国の行政のムダ遣い(ムダ遣いの実態・具体例等)
○国の行政のムダ遣いの原因について(国の行政支出の問題点等)
○国の行政のムダ遣いを防止するための工夫・提案

の募集をしている。

このような、見せかけだけの110番などしないで、本当に税金の無駄使いを防止しようと思うなら、アメリカのような、内部告発者に謝礼を払う「公金違法、不正請求防止法」でも作ればどうだ。その中に、公金の不正、違法請求が放置されている場合は、国民であれば、誰でもその返還請求の国民代位訴訟制度なども作れば良い

麻生首相は、民主党へ財源の質問など馬鹿な所信表明などしている暇があるなら、臨時国会に、このような法案を提案し、自民党はこの法律によって財源を作ると提案してはどうか。

みるみるうちに、何千億円から数兆円規模の税金の無駄使いは、やめさせることができるだろう。国民から拍手喝采を受けること間違いなし。

但しこの法律の適用第1号は、談合企業から献金を受けた麻生首相の危険性もあるが(笑)

無駄使いの東の横綱は国土交通省、西の横綱は厚生労働省だ。

大関格は文部科学省、財務省、産業経済省、防衛の秘密で隠れみの防衛省をはじめすべての省庁が入り、関脇クラス以下はない。


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
最大10万円分旅行クーポンが当たる!
≪10月31日まで≫今すぐ応募!
衛生対策製品クレベリンの姉妹ブランド
クレベ&アンドハンドジェルが新登場
今だけ。お試しキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事