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【談合を無くすなら、知事は無党派で、業界、利権企業の推薦の無い人を 】
改革派で知られた和歌山県木村前知事にも談合の捜査が入った。以下の読売新聞の報道によれば、知事選でお世話になった業者に「配慮」を元県出納長に求めたという。
誰でも、お世話になった人には報いたくなるのが人情だ。選挙でお世話になれば、そのお返しをしたいのも当然といえば当然。
お世話になった企業、業界の場合は「営利」を追及する法人である以上、その企業、業界の固有の「営利」の見返りを期待する。推薦を受ける以上、当選すればこの見返りに報いる「義務」が生じる。
知事は地方自体体内部では巨大な権限を持っている。
営利企業や業界、議員は、その巨大な権限の「一部を少しだけ」業界、企業、議員に行使してくれてもよいではないかと、期待し要求する。
それをしてくれない知事は「情の無い人」だと「この社会」では批判される。
選挙でお世話になる以上、これは「この社会の常識」である。
企業、業界と結びついた政党や業界、企業の推薦を受けたら、この推薦母体に「配慮」せざるを得ないし、したくなるのもコレマタ、この社会の常識。
そうすると、世話になった人の恩返しをするのが「この社会の常識」だとすれば、知事候補者は、特定の企業、業界と癒着した政党や業界、企業の推薦を受けないことだ。
宮城県の前知事が、政党、業界、企業の推薦を受けずに、立候補し、当選したので入札改革に取り組めた。長野県の知事も同じだった。
和歌山県でも、今回の苦い教訓を引き出し、談合を止めさせるなら、このような知事を和歌山県民が選ばないことだ。
業界と結びついた政党や、業界・企業が推薦する知事候補者を、県民が選ばないことだが、果たして和歌山県民はどう選択するか?
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和歌山知事を談合容疑立件へ、公舎など捜索…大阪地検
和歌山県発注の公共工事を巡る談合事件で、大阪地検特捜部は、木村良樹知事(54)(辞職表明)が、2004年11月の下水道工事の入札で受注業者の選定に関与したとして、競売入札妨害(談合)容疑の共犯として立件する方針を固め、9日朝から、和歌山市内の知事公舎や大阪府池田市内の知事の実家などを捜索した。
工事を受注した共同企業体(JV)には、同年8月の知事選で木村知事を支援した地元業者が参加しており、元県出納長・水谷聡明(さとあき)被告(60)(再逮捕)は「知事から『選挙で世話になったのでよろしく頼む』と言われ、参加させた」と供述。
特捜部は、業者選定は知事選支援の見返りだったと判断、ほかに知事側への利益提供がなかったか捜査を進める。
特捜部は、JVに参加した同県海南市の建設会社「丸山組」の複数の役員宅も捜索。同日午後、役員の事情聴取を始めた。
調べでは、水谷被告は同年11月10日に行われた「紀の川中流流域下水道那賀幹線シールド工事」の入札前、大手ゼネコン「大林組」顧問・日沖九功(ちかのり)被告(64)(起訴)らから、準大手ゼネコン「熊谷組」(東京)のJVに落札させるとの受注調整結果を伝えられ了承。その際、日沖被告に、丸山組をJVに加えるよう指示したとされる。
丸山組は、04年8月の知事選で選挙支援を展開し、同社の役員2人が00年から6年間で計170万円を木村知事の二つの政治団体に献金していた。
(2006年11月9日14時32分 読売新聞)
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