|
5/11(火)午前10時半から大阪地裁で平野官房長官の官房報償費の情報公開裁判があった。原告弁護団は平野官房長官が報償費の削減・見直しをすると言うので、官房報償費の公開に関する和解案を提示した。
平野官房長官は原告弁護団の和解案にはたしてどのように対応するか、注目される。次回は7月20日(火)午前10時半。地裁806号法廷。
以下は原告弁護団の和解案の内容
民主党内閣下における官房報償費の削減・公開に関する和解(案)
第1 和解骨子案を提案する理由
1(1)民主党は、2001年、野党時代に「機密費の使用に係る文書の作成、公表等に関する法律案」も国会に上程し、報償費の記帳義務と一定文書は10年または25年後に公開する内容であった。
昨年の政権交代を掲げたマニフェストにおいて、官房報償費の公開に関するマニフェストはないが、その総論において「税金のムダづかいを徹底的になくす」として、「税金は、官僚と一部政治家のものではありません。国民の税金を、国民の手に取り戻します」と宣言し、政策各論では、「政治家と官僚の接触に係わる情報公開などで透明性を確保する」「税金の使い道をすべて明らかにして、国民のチェックを受ける」と国民に約束した。同時に、「連立政権樹立にあたっての政策合意」においても、同じように「税金の無駄遣いを一掃」を確認した。
(2)ところが、平野官房長官は昨年11月、『具体的な報償費の支出の公開については、相手方との信頼関係を損ない、今後の内閣官房報償費を用いて行う情報収集等の活動に影響を与えるおそれがあることから、開示はしない』旨の記者会見をした。他方で、野党の国会議員の質問趣意書に対する答弁で、鳩山内閣は『内閣官房報償費の取扱責任者である内閣官房長官が、来年度一年間を通じて内閣官房報償費について責任を持って執行し、その使途等を検証していくことが適切であると考えている』と回答した。
(3)鳩山由紀夫首相は、2010年3月23日の参院予算委員会で、内閣官房報償費について、「国民に開かれた政権という姿を示さないといけない。4月からすべての支出をチェックし、適当な年月を経た後、すべてが公開されるよう、準備に取りかかっている」と述べたと報道されている。鳩山首相が報償費の支出先や金額などを記録するよう義務付け、重要性に応じて数年から数十年後に公開するという「基本原則」をつくるよう平野博文官房長官に指示しているとも報道されている。
2 小渕内閣で1998年から99年にかけて官房長官を務めた野中広務氏が4月30日、当時の官房機密費の取り扱いについて、「毎月5千万〜7千万円くらいは使っていた」と暴露した。首相の部屋に月1千万円、野党工作などのため自民党の国会対策委員長に月500万円、参院幹事長にも月500万円程度を渡していたほか、評論家や当時の野党議員らにも配っていたということが明らかになった。
官房報償費は国会議員に配っていることが明らかとなった。官房報償費の支出は極めてデタラメに行われ、国民の政治不信がより一層強まった。
3 以上のように、現内閣の中心をなす民主党の内閣官房報償費の使途の公開に関する従前の主張や先の衆議院選挙に於けるマニフェスト、また、現内閣の使途の公開の是非に関する検討の表明等の事情ならびに野中発言などを総合考慮した上で、本和解骨子案を提案する。
特に、民主党の前記マニフェストにおける「政治家と官僚の接触に係わる情報公開などで透明性を確保する」との政策各論の実現は、まさに前記和解案の政策推進費の使途に関する国会議員等公務員への支出禁止と直接に関係するものであるうえ、事後的公開の原則も民主党の前記法案ともその趣旨において完全に符合するものある。
さらに、和解案骨子のある部分公開の積極的活用は、「税金の使い道を全て明らかにして、国民のチェックを受ける」との政策各論とも合致する。
以上のとおりの理由から、原告は、鳩山政権が自浄作用を発揮することを願い、下記の和解条項の骨子を提案する次第である。
第2 和解案の骨子
1 政策推進費の抜本的見なおし
(1)政策推進費の支払いについて
① 「内閣官房報償費の執行にあたっての基本的な方針」(乙2、乙3号証参照)に、日本国の国会議員(与野党を問わない)及び公務員(国家公務員及び地方公務員)に対する政策推進費の支払を廃止する旨の定めをする。
政策推進費とは、「施策の円滑かつ効果的な推進のため、官房長官としての高度な政策的判断により、機動的に使用することが必要な経費」として、官房長官自らが相手方に交付する金である。
国会議員・公務員らからの情報の収集や政府の政策推進のための合意に向けての話し合いなどは違法ではなく、その場所として料亭などを利用することもありえる。
しかし、国会議員や公務員らからの情報収集や政府の政策への合意・協力に対して内閣官房長官がカネを払うことは、情報提供・政府の政策に賛成・協力してもらうための買収に他ならず、場合によっては違法であり、また、民主主義国家ではあってはならないことである。また、経費の支出としても無駄遣いである
② 外国人や民間人に対しての政策推進費の支払いは、内閣官房長官の判断で支払いすることまで禁止はしない。ただ、民間人であっても、評論家やマスコミ関係者への支払いは、世論を「誤導」する危険性があるので禁止すべきである。
(2)政策推進費の支出の情報公開について
① 政策推進費の支出内容については、『秘匿性の程度』によって5年、10年、25年後に、公開を行うこととする旨を前記「基本的な方針」に定める。
② 前項の事後的公開時期は支出対象ごとに、官房長官が5年後、10年後、25年後、に分類する。ただし、官房報償費の情報公開請求があった時には、第3者委員会(外部委員3名程度)が内閣官房長官の上記分類が相当かどうか審査して開示期間を決定する。
③ 現在、内閣官房において作成されている「政策推進費受払簿」は、直ちに公開する。
2 調査情報対策費の公開
調査情報対策費とは、「施策の円滑かつ効果的な推進のため、その時々の状況に応じ必要な情報を得るために必要な経費」と言われ、官房長官が指名した事務補助者をして支払させる金である。
調査情報対策費は『会合費』が大半であり、『秘匿するべき情報入手の直接の相手方』ではなく、いわば間接情報でしかない。会合の場所を明らかにすると、今後2度と同じ場所を使用できない場合又は会合場所の開示により相手方の開示と同等に相手方が推認できる場合などが仮にあるとすれば、受け取った民間業者の氏名、住所をマスキングすれば足りる。日時、金額は公開するという部分開示を行うべきである。
なお、上記『会合費』のマスキング部分及び民間人からの情報収集の『対価』については、前記1(2)と同様の事後開示とする。この期間は5年、10年程度とすべきであり、25年などは『非公開』に等しい。
3 活動関係費の公開
活動関係費とは、「上記1及び2を行うにあたり、これらの活動が円滑に行われ、所期の目的が達成されるよう、これらを支援するために必要な経費」と言われ、現実は、『交通費』『書籍費』『贈答品』『慶弔費』『支払関係費=銀行振込手数料』『謝礼』である。
これらは原則公開する。相手方を公開しても調査情報対策費ほど情報の収集の弊害になるほどではなく、今後2度と同じ方法で情報の収集が不可能となるわけではないからである。ただし、特別な場合があるとすれば相手先をマスキングできる。
なお、このマスキングした部分の事後開示期間は、最大3年、5年程度とすべきである。
以上
|
官房機密費
[ リスト | 詳細 ]
|
≪官房報償費の公開の仕方をどうするのか≫
≪鳩山首相「官房機密費、一定期間後すべて公開」≫朝日新聞2010年3月23日21時25分
あまりにも遅すぎた鳩山総理の決定である。政権発足直後、平野官房長官は≪そんなのあるんですか≫と国民をばかにする答弁をした。これほど人を食った話はない。
政権発足後、この方針を鳩山総理や官房長官が明らかにしていたなら、政治資金オンブズマンのメンバーは情報公開訴訟に踏みきらなかった。
さすが政権交代と評価しただろう。
平野長官を≪俗物政治家≫などと揶揄などしなかった。
平野官房長官は官房機密費の何を隠すのか(政治とカネ173)
しかし、今となっては遅すぎる。どのような公開の基準を決定しても多数の国民は今は、およそ信用しないだろう。
何故なら、いったん秘密指定をした以上、今度、公開すると決める方針を明らかにしても、何でもかんでもこの情報は永久秘密だとか、この情報は30年秘密だとか、この情報は10年秘密といって、恣意的な基準を設定している疑いが濃厚だからある。
報償費の支出先は「私の頭の中にだけある」とか、「相手さんがおられることだから公開できない・・・・」とサンザン、秘密であると強調しておきながら、支持率が低下したからと言って突然に官房機密費を公開すると言っても、どのような形で公開するか、勝手に決められても、国民・市民がおよそ納得しない。
市民の目線で、しかも法的な視点で、大阪地裁の裁判官をいれて、どこまで官房報償費の公開するか、公開する場合の基準や、いつ公開するかの諸問題を協議をして決定すべきである。
私達は官房報償費の秘密を保持すべき場合もあることは十分承知している。いたずらに何でもかんでも公開せよという立場でもない。
内閣官房報償費を仕分けする!(政治とカネ204) で一部述べた。
だだ今ごろになって、10年先とか30年先に公開するといっても、その基準を平野官房長官が決めるというのでは、およそ平野官房長官の基準などを信用する者はいない。
10年先、30年先に公開する基準,しかもそのあてはめを誰がするのか・・・の基本的な枠組を裁判所で、決めるべきである。
官房報償費の公開問題は裁判になった以上、公開基準、そのあてはめなどをどう決めるか、第3者(裁判官)を入れて決めるのが、鳩山、平野官房長官の最低限の責務であろう。
それが鳩山、平野官房長官の官房報償費の情報公開が信用される残された最後の唯一の道であることを理解すべきであろう。
同時に河村長官の2.5億円食い逃げ事件も判る範囲で、これは直ちに裁判所に公開すべきである。
鳩山由紀夫首相は23日の参院予算委員会で、内閣官房報償費(機密費)について「国民に開かれた政権という姿を示さないといけない。4月からすべての支出をチェックし、適当な年月を経た後、すべてが公開されるよう、準備に取りかかっている」と述べた。機密費の使途を一定期間後に公表する考えを明確にしたものだ。
首相はすでに、機密費の支出先や金額などを記録するよう義務付け、重要性に応じて数年から数十年後に公開するという「基本原則」をつくるよう平野博文官房長官に指示している。平野氏はこうした指示を受けたことは明らかにしていなかった。今後は、支出内容の必要性を見極めた上で、機密費の削減も検討する方針だ。
首相は23日夜、首相官邸で記者団に「前政権は官房長官からどこに行くかは一切記録にとどめていない。これが大変大きな問題だ。これからはすべて記録にとどめる」と語った。
|
|
内閣官房報償費についての裁判が3件大阪地裁で継続している。
今後の裁判の審理・進行予定。
1 安倍官房長官の情報公開裁判(地裁第2民事部・平成19年(行ウ)第92号事件)
この裁判は次回は5/17午前11時半から12時(準備手続なので非公開)
原告は証人として安倍官房長官と古川官房副長官を証人申請。
国はこの証人申請に反対して、次回に国は別の証人を申請予定。
まず国の証人が採用されることになる。この期日は今年の7月か8月には証拠調べが開始される。
内閣官房報償費に関する証拠調べは初めてであろう。この証人尋問は公開になる。
2 河村官房長官の2.5億円食い逃げ裁判(地裁第7民事部・平成22年(行ウ)第2号事件)
第2回期日は5/11(火)午前10時半。806号法廷。(弁論手続であるので公開している。誰でも傍聴できる)
訴状
国の答弁書
国がこの裁判の引き延ばしをしようとしているので以下の催促を国にした。安倍
長官時代の官房報償費のように多数の文書はなく、わずか2週間の間の支出で
あるから、どのような表示の文書があるか、特定は簡単。大半は河村官房長官
自ら誰かに配ったという『政策推進費』であろう。
ーーーーーーーーーーーー
本件内閣官房報償費の支出は、現内閣も認めているとおり異常な出費である(甲6号証の2)。 被告国の主張は、本件についてもほぼ別件(注上記1事件)の甲7号証の1乃至3のとおりである。これに対する原告側の反論もほぼ甲8号証の1乃至2のとおりとなる。よって、被告国は、早急に、本件支出(2.5億円の支出)に関する文書の内容、その存否ならびに甲7号証の2のごとき明細を本年4月25日までに明らかにされたい。次回期日には原告は証拠申請(河村官房長官)をするので、証拠調べ期日を決定されたい。(注)カッコ内は筆者
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3 平野官房長官の官房報償費情報公開裁判(地裁第7民事部・平成21年(行ウ)第213号事件)
次回は2.5億円事件と同じ日、同じ裁判所であるが併合しない。
訴状
答弁書
追加訴状
この平野官房長官の分は順次提訴していくので、証拠調べまでは時間がかかる予定。
|
|
≪平野官房長官は内閣官房報償費を3億6千万円を引き出しながら、この公開を拒否するのは普天間問題などで、政策推進費を関係者に配ったか、今後も配るつもりだろう≫ |
|
≪内閣官房報償費を仕分けする!≫ |



