Zeiss_Telementor_World

Carl Zeiss社の小型天体望遠鏡の世界を綴っています。

全体表示

[ リスト ]

少し前のことですが、ドイツeBayにSchulfernrohr 50/540の鏡筒部が売りに出されていました。戦後のツァイス史上もっとも口径の小さい完成望遠鏡"Schulfernrohr 50/540"の鏡筒部と思われるものです。

●eBay Deutschland "Fernrohr 50/540 Zeiss Jena"
※リンクはオークション終了一定期間後に切れます。

イメージ 1

この望遠鏡については、下記のブログでも取り上げました。アメリカのポータルサイトAstromartに売りに出された個体で赤道儀と卓上ピラーがセットになった完全品です。

イメージ 2

今回オークションに出品されたものはこの"Schulfernrohr 50/540"の鏡筒部分に相当する個体と見られ、入札が加熱しました。鏡筒だけ写ったこの画像を見て入札すること自体、かなりディープなツァイス・エスージアストですが、それが加熱して1950年代の5cmアクロマート鏡筒にまさか800ユーロの値がつくとは予想できませんでした。

落札できずに終わったので沈黙しておこうかと思いましたが、このブログは自身の備忘録を兼ねていますので、気になった点を書き記しておこうと思います。

ひとつ目はフォーカサーのノブです。このモデルは鏡筒半ばに設けられたノブで合焦するのが特徴ですが、そのノブの詳細な様子が今回のオークション掲載画像から伺えます。黒いノブにカールツァイス・イエナ社のレンズロゴと品質保証の1.Qマーク、そして生産国名とシリアル番号#20348が刻印されています。

イメージ 8    イメージ 3

これに対し前出のAstromartに出品された個体の鏡筒部は、ノブの色がシルバーでシリアル番号#17273は隣のプレートに刻印されています。リリース前後の1955年当時のカタログの画像(下記)と比べるとシルバーノブの方がカタログ通りのようです。

シリアル番号を比べると今回のeBayに出品された個体が約3000番大きい(新しい)ことから、今回の個体は後期型となるのでしょう。1955年から5,6年間しか生産されなかった寿命の短いモデルでしたが、晩年にマイナーチェンジを図ったのかも知れません。

イメージ 6    イメージ 7

さらに気になった点は、フォーカーシングの機構そのものが変わった可能性があることです。"Schulfernrohr 50/540"は対物レンズを前後させて合焦するインナーフォーカスと思っていました。のちのTelementor 2と同じです。

ところが、eBayに出品された今回の後期型では、鏡筒とアイピースホルダーの間にドローチューブのようなものが写っており、接眼部側を繰り出して合焦しているようにも見えます。単に延長リングの可能性もあるわけですが、後期型になってノブの外観とともに合焦機構そのものを変更したのか、あるいはもとよりそうした構造だったのか興味深いところです。

イメージ 4    イメージ 5

こうした疑問点の解明には、とにかく入手して確かめるのが一番です。そう考えてこのオークションに参戦したのでしたが、果たして結果は入札額第4位。予想を超える加熱ぶりであえなく撃沈したのでした。もう二度と出てこないかも知れません。もう少し粘った方が良ったでしょうか。

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事